レプリケーション

レプリケーションについて

レプリケーション元に設定したメイン機の共有フォルダーと、レプリケーション先に指定した予備機の共有フォルダーを同期し、同じ状態に保ちます。
※LAN環境により遅延が発生します。遠隔地へのレプリケーションにより、メイン機側での災害・事故によるデータ損失のリスク低減ができます。
※レプリケーション機能はメイン機に保存したデータをファイル単位で予備機にコピーするため、同一の状態になるまでにタイムラグが発生します。

クローンパッケージについて

レプリケーションでは、データのみの同期となります。設定情報も保存したい場合は、クローンパッケージをご利用ください。

ご注意

●レプリケーション先とする予備機には本パッケージを追加する必要はありません。
●予備機に使用できる機器は以下の機種のみです。
・HDL-Hシリーズ
・HDL-AAシリーズ
●レプリケーション機能でコピーされるのは、「レプリケーション元共有フォルダー」に指定した共有フォルダー上に保存された、ファイル・フォルダーのデータのみです。アクセス権はコピーされません。
●予備機をメイン機に接続する前に、予備機の管理者パスワードを4文字以上で設定しておいてください。
●VPN経由でレプリケーションを利用する場合は、充分なスループットを確保できる光回線をご使用ください。
●レプリケーション先に設定された共有フォルダーのデータは、レプリケーション実施後に消去されます。
●ネットワーク(ルーター)を超えるレプリケーションを行う場合のご注意
・本製品はレプリケーション通信に「IPv4 TCP: 873 番」を使用します。レプリケーション先の本製品を接続しているルーターがNAT設定されている場合は、「IPv4 TCP: 873番」宛の通信がレプリケーション先の予備機に届くように、ポートフォワード設定が必要です。
・レプリケーション通信は暗号化をおこなっておりませんので、インターネットを経由するレプリケーションをおこなう場合は、VPN 環境下でのご利用をおすすめします。
●一時的に予備機を切り離した場合、1時間以内は1分ごと、それ以降は1時間ごとに接続を再試行し、接続できた段階で再開します。(メイン機を再起動した場合でも再開されます。)この場合、レプリケーションの再設定は不要です。
●ファイル数の多い共有フォルダーを変更すると、変更が完了するまでに時間がかかる場合があります。また、変更が完了するまで共有フォルダーにはアクセスできません。
●レプリケーション元共有フォルダーとして指定可能な共有フォルダーは300個です。

レプリケーション

レプリケーションを設定する

①レプリケーション先(予備機) を設定する

  1. レプリケーション先の予備機で、管理者パスワードを 4文字以上で設定する
    ※詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  2. レプリケーション先の予備機で、レプリケーション先と する共有フォルダーを作成する
    ※詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

②レプリケーション元(メイン機)を設定する

あらかじめ作成済みの共有フォルダーを同期する設定を説明し ます。
  1. レプリケーション元のメイン機で、[共有]→[フォルダー]→[一覧]をクリック

  2. レプリケーション元にする共有フォルダーの[変更]をクリック

  3. ①[レプリケーション機能]にチェックをつける

    ②レプリケーション先の予備機の情報を入力

    ③[変更]をクリック

    レプリケーション先ホスト レプリケーション先(予備機)の「LANDISKの名前」または「IPアドレス(IPv4アドレスまたはIPv6アドレス(コロン区切り))」を入力します。
    レプリケーション先共有フォルダー名 レプリケーション先とする共有フォルダーの名前を入力します。
    レプリケーション先パスワード レプリケーション先(予備機)の管理者パスワー ドを入力します。パスワードは1文字以上で設定する必要があります。

「(共有フォルダー名)のレプリケーション先に接続できませんでした。」「(共有フォルダー名)がタイムアウトしました。」というログが記録された

レプリケーション先と元がネットワーク接続されていない可能性があります。一時的な通信障害である可能性があるので、下のレプリケーション元装置の自己診断を使用し、その結果「問題ありません。」であれば対処不要です。
自己診断結果が上記とログと同結果である場合は以下を確認してください。
・レプリケーション先と元が物理的にネットワーク接続されているか確認してください。
・レプリケーション先と元および途中経路のネットワーク設定が正しくされているか確認してください。

「(共有フォルダー名)を認証できませんでした。」というログが記録された

誤った管理者パスワードを設定した状態である可能性があります。
レプリケーション先の管理者パスワードが4文字以上で設定されているか確認してください。
レプリケーション元に設定した、レプリケーション先管理者パスワードが正しいか確認してください。

自己診断する

レプリケーション元(メイン機)で[システム]→[自己診断]をクリックすると、レプリケーション機能についての自己診断をすることができます。

レプリケーション

一括登録をする

※その他の内容については、本体の【画面で見るマニュアル】をご確認ください。

●設定書式カスタマイズ
・共有フォルダー設定項目定義
▼フィールド名と設定項目の対応

Replication レプリケーション機能 1->有効,0->無効,空->無効/無効
ReplicationHost レプリケーション先ホスト 文字列/空(レプリケーション機能が有効の場合指定必須)
ReplicationShare レプリケーション先共有フォルダー 文字列/空(レプリケーション機能が有効の場合指定必須)
ReplicationPassword レプリケーション先パスワード 文字列/空(レプリケーション機能が有効の場合指定必須)

●CSVファイルの記述例

▼ケース1

共有フォルダー追加 Share1を追加 レプリケーション機能が有効
レプリケーション先ホストが"example-host"
レプリケーション先共有フォルダーが"example-share"
レプリケーション先管理者パスワードが"example-password"
MSネットワーク共有が有効
読み取り専用が無効

上記設定内容のCSVファイル
#share_config,Name,Comment,Replication,ReplicationHost,ReplicationShare,ReplicationPassword,Win,ReadOnly
addshare,Share1,コメント,1,example-host,example-share,example-password,1,0

CSV一括登録で「設定が不正です。」と表示される場合

設定値として以下の例のような不正な値が設定されています。CSVファイルを修正してください。
例1:USB共有フォルダーに対してレプリケーション機能を有効で設定している。

レプリケーション

ログ・お知らせ一覧

※レベルが[情報]のメッセージコードは、システムログには表示されません。
※SNMPトラップで送信されるメッセージコードには"-"は含まれません。

▼カテゴリ:レプリケーション

メッセージコード 内容
6400-0000 レベル 情報
メッセージ レプリケーションを開始しました。
説明 レプリケーションを開始した。
お知らせ
メール -
SNMP -
6400-0001 レベル 情報
メッセージ レプリケーションを停止しました。
説明 レプリケーションを停止した。
お知らせ
メール -
SNMP -
6400-0002 レベル 情報
メッセージ <共有名> のレプリケーションを再開しました。
説明 %s のレプリケーションを再開した。
お知らせ
メール -
SNMP -
6404-0000 レベル 情報
メッセージ <共有名>のレプリケーション先に接続できませんでした。[エラーコード:<rsyncエラーコード>]
説明 レプリケーション先に接続できなかった。
お知らせ
メール -
SNMP
6405-0000 レベル 情報
メッセージ <共有名>のレプリケーション先を認証できませんでした。[エラーコード:<rsyncエラーコード>]
説明 レプリケーション先を認証できなかった。
お知らせ
メール -
SNMP
6409-0000 レベル 情報
メッセージ <共有名>の接続がタイムアウトしました。[エラーコード:<rsyncエラーコード>]
説明 レプリケーション先への接続がタイムアウトした。
お知らせ
メール -
SNMP
6409-0001 レベル 情報
メッセージ <共有名>の接続が中断されました。[エラーコード:<rsyncエラーコード>]
説明 レプリケーション先への接続が中断された。
お知らせ
メール -
SNMP