システム領域感染型ウイルスと一部のファイル感染型ウイルスを除き、不正プログラムには次のような形式の名称が付けられます。
<<プレフィックス>>_<<脅威名>>.<<サフィックス>>
名称規則に使用されるサフィックスは、脅威の亜種を示します。新型の脅威 (脅威のバイナリコードが既存のどの脅威とも類似していないもの) には、サフィックスとしてアルファベットの「A」が割り当てられます。後から派生した型には、続けて「B」、「C」、「D」などのサフィックスが割り当てられます。脅威に特別なサフィックスが割り当てられる場合もあります (一般的な検出名には「.GEN」、亜種が破損または変形した場合は「.DAM」)。
サフィックス |
説明 |
---|---|
サフィックスなし |
システム領域感染型またはファイル感染型ウイルス |
1OH |
ファイル感染型ウイルス |
ADW |
アドウェア |
ALS |
AutoLISPスクリプトの不正プログラム |
ATVX |
ActiveXを利用する不正プログラムコード |
BAT |
バッチファイル型ウイルス |
BHO |
ブラウザヘルパーオブジェクト ― 破壊機能を持たないツールバーアプリケーション |
BKDR |
バックドア型ウイルス |
CHM |
不正なWebサイトで検出されたコンパイル済みのHTMLファイル |
COOKIE |
データマイニングの目的でユーザのWebアクセスの傾向を追跡するのに使用されるCookie |
COPY |
自己複製型のワーム |
DI |
ファイル感染型ウイルス |
DIAL |
ダイヤラープログラム |
DOS、DDOS |
セキュリティ対策およびウイルス対策済みの企業のWebサイトへのアクセスを妨害するウイルス |
ELF |
実行ファイル感染型ウイルス、およびリンク型ウイルス |
EXPL |
脆弱性を突く攻撃のうち他のカテゴリに該当しないもの |
FLOODER |
不正なハッカーが、遠隔操作によって特定のIPに大量のデータを送信し、ターゲットとなったシステムをハングさせるためのツール |
FONO |
ファイル感染型ウイルス |
GCAE |
ファイル感染型ウイルス |
GENERIC |
メモリ常駐システム領域感染型ウイルス |
HKTL |
ハッキングツール |
HTML |
HTMLウイルス |
IRC |
Internet Relay Chatを利用する不正プログラム |
JAVA |
Javaで記述された不正プログラムコード |
JOKEz |
ジョークプログラム |
JS |
JavaScriptウイルス |
NE |
ファイル感染型ウイルス |
NET |
ネットワークウイルス |
PALM |
Palm PDAベースの不正プログラム |
PARITY |
システム領域感染型ウイルス |
PE |
ファイル感染型ウイルス |
PERL |
PERLで作成されたファイル感染型ウイルスなどの不正プログラム |
RAP |
リモートアクセスプログラム |
REG |
システムレジストリを変更する脅威 |
SPYW |
スパイウェア |
SYMBOS |
Symbian OSを使用している電話機に影響を与えるトロイの木馬 |
TROJ |
トロイの木馬 |
UNIX |
不正なLinuxまたはUNIXスクリプト |
VBS |
VBScriptウイルス |
WORM |
ワーム |
W2KM、W97M、X97M、P97M、A97M、O97M、WM、XF、XM、V5M |
マクロウイルス |