クローン

クローン機能について

本製品2台をそれぞれマスター/ スレーブとして構成し、マスターの設定やファイルをスレーブに保存します。
※ファイルの保存はレプリケーション機能を利用しておこなわれます。 万一のマスター故障時に、スレーブを切り替えることで、迅速に復旧できます。
クローンを設定する
※同じ機種に限ります。

レプリケーションパッケージについて

クローンでは、自動的にマスターの共有フォルダーのデータがスレーブへ同期されます。
共有フォルダー単位で同期設定をおこなう場合は、 レプリケーションパッケージをご利用ください。

また、スレーブの代わりにUSB HDDを利用しての設定やファイルの保存・復元もできます。
※USB HDDを利用した復元では、対象ファイルをコピーするため、その分時間がかかります。
USB HDDを利用する

ご注意

●事前に、クローン機能を使用する本製品(マスター、スレーブ)に本パッケージを追加してください。
●事前に、クローン機能を使用する本製品(マスター)にレプリケーションパッケージ(Ver.1.03 以降) を追加してください。(スレーブには不要です。)
●使用できるLAN DISKは本製品のみです。マスターとスレーブは、同じシリーズであれば使用できます。ただし、スレーブにはファイル保存のため充分な空き容量が必要です。
●設定の前に、マスターとスレーブの管理者パスワードを4文字以上で設定しておいてください。
●VPN経由で利用する場合は、十分なスループットを確保できる光回線をご使用ください。
●スレーブにマスターにあるフォルダーと同名のフォルダーがある場合は、ファイルが削除される可能性があります。必要に応じてバックアップしてください。
●スレーブの設置がネットワーク(ルーター)を超える場合のご注意
・本製品はクローン通信に 「TCP: 873 番」「TCP:51055番」を使用します。スレーブの本製品を接続しているルーターがNAT設定されている場合は、「TCP:873番」「TCP:51055番」宛の通信がスレーブに届くように、ポートフォワード設定が必要です。
・通信は暗号化をおこなっておりませんので、インターネットを経由する場合は、VPN環境下でのご利用をおすすめします。
●一時的にスレーブを切り離した場合、レプリケーションエラーがシステムログに記録され、1時間以内は1分ごと、それ以降は1時間ごとに接続を再試行し、接続できた段階で再開します。(マスターを再起動した場合でも再開されます。)この場合、再設定は不要です。ただし、スレーブを切り離された状態でマスターの設定変更をした場合、スレーブへの設定保存が失敗します。この場合は自動で保存はされませんので、再度マスターで設定変更をしてください。
●ファイル数の多い共有フォルダーを変更すると、変更が完了するまでに時間がかかる場合があります。また、変更が完了するまで共有フォルダーにはアクセスできません。
●ファイルの保存は、「外付けボリューム共有フォルダー」など削除できない共有フォルダーは対象外です。
●マスターでのレプリケーションの設定変更はできなくなります。

●次の設定項目は保存されません。
・ログのフィルター設定
・暗号化設定
・管理者設定
・以下を除くパッケージ設定
※以下の設定は保存対象となります。
-Dropbox以外のクラウド同期設定(Dropboxを有効にした場合は、切替後に再設定が必要です。)
-FTP

クローン

クローンを設定する

①スレーブを設定する

  1. クローンパッケージを追加する
    ※方法は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  2. スレーブで、管理者パスワードを4文字以上で設定する
    ※管理者パスワードは、[システム]→[管理者設定]で設定できます。詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。
    ※他のマスターから設定を保存したことがある場合は、一度クローンパッケージを削除し、再度追加してください。方法は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  3. スレーブをマスターと同じネットワークに設置し、通信可能な状態にする

マスターをActive Directoryに参加させる場合

スレーブはマスター昇格時にマスターの設定情報を元にActive Directoryに参加します。
通常はマスターのみをActive Directoryに参加させてご利用ください。

マスターとスレーブの接続方法について

LANポートを複数搭載している機種では、ネットワークへの負荷を抑えるため、マスターとスレーブをLAN2ポート同士で接続することもできます。
この場合、LAN2ポート同士が通信可能となるように適切なネットワーク設定をおこなってください。
※設置/設定方法は、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

②マスターを設定する

  1. クローンパッケージを追加する
    ※方法は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  2. レプリケーションパッケージ(ver.1.03以降)を追加する
    ※方法は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  3. マスターの設定画面で、[データバックアップ]→[クローン機能]→[マスター設定]をクリック

  4. ①[有効]を選択

    ②スレーブの情報を入力

    ③[適用]をクリック

    スレーブ スレーブの「LAN DISKの名前」または「IPアドレス(IPv4アドレスまたはIPv6アドレス(コロン区切り))」を入力します。
    パスワード スレーブの管理者パスワードを入力します。パスワードは1文字以上で設定する必要があります。

ご注意

●スレーブにマスターにあるフォルダーと同名のフォルダーがある場合は、ファイルが削除される可能性があります。必要に応じてバックアップしてください。

設定後の動作について

●これ以降は、マスターで共有フォルダー/ファイルを作成すると、自動で同期されます。同期中にスレーブに共有フォルダーを作成できない場合、マスターでの共有フォルダーの作成は失敗します。この場合、スレーブの容量などをご確認ください。
●保存対象の設定を変更すると、最後の設定変更から10分後にスレーブに最新設定が保存されます。スレーブへの設定保存に失敗した場合は、システムログにエラーが記録されます。この場合、再度マスターで設定してください。
●クローン設定後スレーブに対して設定情報も同期されますが、実際にスレーブ側の設定として反映されるのはスレーブからマスターへ切り替わった後となるため、クローン動作中にスレーブの設定画面を確認しても設定内容は変化ありません。
●同期や切り替え失敗など予期せぬトラブルを防ぐため、クローン中はスレーブへのアクセスはおこなわないようにしてください。
●各共有フォルダーの同期状況の確認は、マスターの設定画面の[情報]→[レプリケーション機能]で確認できます。

クローン

スレーブを切り替える

万一のマスターの故障の際は、スレーブを以下の手順で切り替えます。

マスターをActive Directory環境下でご利用の場合

スレーブはマスター昇格時にマスターの設定情報を元にActive Directoryに参加します。

  1. マスターをネットワークから取り外す
    ※マスターがネットワーク上に存在している場合、切り替えが実行できない場合があります。

  2. スレーブの設定画面で、[データバックアップ]→[クローン機能]→[切り替え]をクリック

  3. 内容を確認し、[実行]をクリック

  4. Webブラウザー(設定画面)を閉じる
    STATUSランプが点滅から点灯に変わったら、切り替えは完了です。

マスターの故障を監視し、自動で切り替える場合

スレーブからマスターを監視し、故障を感知した場合に自動で切り替える設定です。

  1. スレーブの設定画面で、[データバックアップ]→[クローン機能]→[スレーブ設定]をクリック

  2. ①[有効]を選択

    ②マスターの情報を入力

    ③[適用]をクリック

    故障判定時間 マスターの稼働状態を確認する時間間隔を設定します。
    ※1分ごとに通信し、30秒以内に応答がない状態が[故障判定時間]継続した場合に故障と判定し、切り替 えます。
    マスター マスターの「LAN DISKの名前」または「IPアドレス(IPv4アドレスまたはIPv6アドレス(コロン区切り))」を入力します。

切り替え後の本製品の設定について

クローン機能の【ご注意】に記載の移行されない設定を再設定してください。

スレーブを切り替えた場合

スレーブを切り替えた場合、クローン機能は解除されます。再度クローン機能を構築する場合は以下の手順にしたがってください。
※故障した旧マスターを修理などして利用可能な状態にしてから、スレーブとして再利用できます。
①旧マスターを修理などして利用可能状態にする
※新しい本製品も使用できます。
②旧マスターを出荷時状態に戻す(リセット)
③旧マスターにクローンパッケージを追加する
④新マスターにレプリケーションパッケージ(Ver.1.03以降)を追加する
⑤旧マスターをスレーブに設定する

スレーブが故障した場合

以下の手順で、新しいスレーブに入れ替えてください。
①マスターの[データ保守]→[クローン機能]→[マスター設定]で無効にする
②新しいスレーブ用の本製品を設置し、クローンパッケージをインストールする
③再度クローン設定をする

クローン

USB HDDへのクローンを設定する

①USB HDDを設定する

  1. USBポート2の設定が[共有モード](初期設定)であることを確認する
    ※モード設定は、[ボリューム]→[USB2]→[モード設定]で設定できます。詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  2. USB HDDを本製品のUSBポート2に接続する
    ※他のUSBポートで、クローン機能は利用できません。

  3. USB HDDが専用フォーマットでない場合はフォーマットする
    ※[ボリューム]→[USB2]→[フォーマット]でフォーマットできます。暗号化の設定も可能です。詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

②保存する

  1. クローンパッケージを追加する
    ※方法は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  2. レプリケーションパッケージ(ver.1.03以降)を追加する
    ※方法は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  3. 設定画面で、[データバックアップ]→[クローン機能]→[システム保存設定]をクリック

  4. [システム保存(フル)]をクリック
    →システム保存を開始します。
    STATUSランプが点滅から点灯に変わったら、システム保存は完了です。しばらくお待ちください。

履歴数 保存する履歴の数を設定できます。「0」に設定すると、無制限に保存されますので、USB HDD の容量にご注意ください。指定可能な最大数は「31」です。
スケジュール、曜日、時刻 定期的に保存をおこないます。スケジュール設定をおこなう場合は、[有効]を選択し、曜日・時刻で設定します。
[適用] 設定を保存するのみなど、すぐに保存をしない場合にクリックします。
[システム保存(差分)] 一度フル保存をした後など、前回の保存部分からの差分のみを保存します。
[システム保存(フル)] すべての内容を保存します。
[システム保存停止] 開始されたシステム保存を停止します。

設定後の動作について

●これ以降は、本製品の設定を変更すると、USB HDDに保存されます。
●共有フォルダーやファイルは、以下の操作で保存されます。
・「システム保存(フル)]」または「システム保存(差分)]」をクリックした時
・スケジュール設定した時刻になった時
●システム保存の結果は、マスターの設定画面の[情報]→[システムログ]や、マスターの共有フォルダー[LAN DISK Log]の[Backup]→[ジョブ名]以下で確認できます。
※バックアップ結果の詳細は、【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

ログが記録されます

システム保存を実行すると、バックアップ( ジョブ名: SystemRestore) に関するシステムログが記録されます。

USB HDD にアクセスする場合

システム保存を実行するとUSBポート2の共有フォルダーは、管理者のみアクセスできるように設定変更されます。
管理者がUSBポート2に接続したUSB HDDの共有フォルダーへアクセスする場合は、事前に管理者パスワードを1文字以上で設定しておいてください。

ご注意

ファイルやシステムが保存されたUSB HDDを共有モードに設定されたUSBポートに接続すると、共有されるためご注意ください。出荷時では、全員共有で誰でもアクセスできる状態になっています。アクセスを制限をする場合は、事前にこのUSB HDDを接続する共有フォルダーを変更をしてください。[共有]→[フォルダー]→[一覧]から変更できます。詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

クローン

USB HDDから復元する

USB HDDに保存したシステムから復元する方法を説明します。

①復元する本体にUSB HDDをつなぐ

  1. USBポート2の設定が[共有モード](初期設定)であることを確認する
    ※モード設定は、[ボリューム]→[USB2]→[モード設定]で設定できます。詳しくは、本体の【画面で見るマニュアル】をご覧ください。

  2. USB HDDを本製品のUSBポート2に接続する

②復元する

  1. 設定画面で、[データバックアップ]→[クローン機能]→[システム復元]をクリック

  2. [実行]をクリック
    →システム復元を開始します。
    STATUSランプが点滅から点灯に変わったら、システム復元は完了です。しばらくお待ちください。
    ※[バックアップ履歴]では、保存した履歴から復元するデータを選びます。

ログが記録されます

システム復元を実行すると、バックアップ(ジョブ名: SystemRestore)に関するシステムログが記録されます。

切り替え後の本製品の設定について

クローン機能の【ご注意】に記載の移行されない設定を再設定してください。

クローン

ログ・お知らせ一覧

※レベルが[情報]のメッセージコードは、システムログには表示されません。
※SNMPトラップで送信されるメッセージコードには"-"は含まれません。

▼カテゴリ:クローン

メッセージコード 内容
6700-0000 レベル 情報
メッセージ 設定を変更しました。
説明 クローン機能の設定変更が正常に完了した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6700-0010 レベル 情報
メッセージ スレーブに設定を保存しました。
説明 マスターの設定変更に対するスレーブへの設定保存が正常に完了した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6700-0020 レベル 情報
メッセージ 切り替えを完了しました。
説明 切り替えを完了した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6700-0021 レベル 情報
メッセージ 自動切り替えを完了しました。
説明 自動切り替えを完了した。
お知らせ
メール
SNMP
6700-0030 レベル 情報
メッセージ システム保存を開始しました。
説明 システム保存を開始した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6700-0031 レベル 情報
メッセージ システム保存を停止しました。
説明 システム保存を停止した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6700-0032 レベル 情報
メッセージ 設定を保存しました。
説明 USBハードディスクへの設定保存が正常に完了した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6700-0040 レベル 情報
メッセージ システム復元を開始しました。
説明 システム復元を開始した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6703-0000 レベル 情報
メッセージ システムが処理中です。しばらく待ってからもう一度操作をやり直してください。
説明 他の処理中のため、指定された処理を行えなかった。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0000 レベル 情報
メッセージ 設定変更に失敗しました。
説明 クローン機能の設定変更に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0001 レベル 情報
メッセージ USBボリュームが接続されていないため、設定変更に失敗しました。
説明 USBが接続されていないため、設定変更に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0002 レベル 情報
メッセージ USBが共有モードでないため、設定変更に失敗しました。
説明 USBが共有モードでないため、設定変更に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0003 レベル 情報
メッセージ USBボリュームが専用フォーマットでないため、設定変更に失敗しました。
説明 USBが専用フォーマットでないため、設定変更に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0010 レベル 情報
メッセージ スレーブへ設定を保存できませんでした。
説明 マスターの設定変更に対するスレーブへの設定保存に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0020 レベル 情報
メッセージ 切り替えに失敗しました。
説明 切り替えに失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0021 レベル 情報
メッセージ 自動切り替えに失敗しました。
説明 自動切り替えに失敗した。
お知らせ
メール
SNMP
6704-0022 レベル 情報
メッセージ マスターからの応答がありませんでした。
説明 監視対象となるマスターからの応答がなかった。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0030 レベル 情報
メッセージ システム保存に失敗しました。
説明 システム保存に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0031 レベル 情報
メッセージ USBボリュームが接続されていないため、システム保存に失敗しました。
説明 USBが接続されていないため、システム保存に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0032 レベル 情報
メッセージ USBが共有モードでないため、システム保存に失敗しました。
説明 USBが共有モードでないため、システム保存に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0033 レベル 情報
メッセージ USBボリュームが専用フォーマットでないため、システム保存に失敗しました。
説明 USBが専用フォーマットでないため、システム保存に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0034 レベル 情報
メッセージ システム保存の停止に失敗しました。
説明 システム保存の停止に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0035 レベル 情報
メッセージ 設定保存に失敗しました。
説明 USBハードディスクへの設定保存に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0040 レベル 情報
メッセージ システム復元に失敗しました。
説明 システム復元に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -
6704-0041 レベル 情報
メッセージ USBボリュームが接続されていないため、システム復元に失敗しました。
説明 USBが接続されていないため、システム復元に失敗した。
お知らせ -
メール -
SNMP -