「パソコンによるVODはあきらめざるを得ませんでした」 - 横浜市立霧が丘小学校 様

「パソコンによるVODはあきらめざるを得ませんでした」 - 横浜市立霧が丘小学校 様

取材日:2006年12月7日

横浜市立霧が丘小学校は、ビデオや音楽素材を学習用教材として活用するために、パソコンやサーバーに保存した動画ファイルや音楽ファイルをネットワーク経由でテレビ画面上に再生する、株式会社アイ・オー・データ機器(以下、アイ・オー・データ)製の「リンクプレーヤー」を導入しました。 これにより、校内放送やビデオ教材がクラスごとにいつでも見たい時に見られる「ビデオ・オン・デマンド」が実現したほか、音楽や写真などのデジタルコンテンツを活用した授業が手軽にできるようになりました。

すべてのクラスで好きなときにビデオ教材を使った授業をしたい

先生の後ろにあるリンクプレーヤーで、テレビの大画面上に動画を再生
先生の後ろにあるリンクプレーヤーで、
テレビの大画面上に動画を再生



?霧が丘小学校にリンクプレーヤーを導入するに至った理由をお聞かせください。

横山:
以前から、ネットワークを使っていつでも好きな時にビデオコンテンツを見ることができる「ビデオ・オン・デマンド(以下、VOD)」を使った授業の構想を抱いていたからです。 なぜなら、既存の音楽CDやビデオテープでは非効率的だからです。 例えば、運動会の練習用に、音楽クラブが演奏した運動会の歌の伴奏を、MDやCDにコピーして配布すると、何クラス分も作ることになるので手間と時間がかり、そのうえ、運動会終了後にはそのMDは使われなくなってしまいます。そんな状況を解消したいと、ずっと考えていました。

当校の環境は、設立当時から校内LANが全教室に整備され、統合前の3校から持ち寄られた学習用のパソコンが約 100台用意されていました。それらを有効活用するために、各クラスにパソコンを配布し、それぞれの教室からネットワーク経由でサーバーにアクセスしてビデオ教材を見たり音楽ファイルを再生できるようにしようと考えました。
ところが、パソコンによるVODはパソコンの基本性能が十分でなかったり、画面サイズが小さかったり、すべての先生がパソコンに精通していないなどの問題があり、あきらめざるを得ませんでした。
そんな時、2006年6月に開催された「ネットデイ・プロジェクトよこはま」の会議で、ネットワークメディアプレーヤーのデモンストレーションを目にしました。教室のテレビモニターを使い、リモコンで操作ができるので、誰でも使いこなすことができます。『これなら今までやりたかったビデオ教材のVODが実現できる!』と思いつき、リンクプレーヤーの導入を考えました。

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教師にも生徒にもわかりやすい「使用感」と「豊富な機能」が魅力

リモコンでの簡単な操作で、ビデオ教材を使った授業ができる
リモコンでの簡単な操作で、
ビデオ教材を使った授業ができる
リモコンで再生できる使いやすさ
リモコンで再生できる使いやすさ



?数ある製品の中からアイ・オー・データ製の「リンクプレーヤー」を選ばれた決め手は何でしょうか。

横山:
一番の決め手は、リモコンによる操作メニューがわかりやすかったからです。見たいビデオや音楽ファイルを、メニュー画面からリモコンを使って簡単に探すことができます。これなら、パソコンに慣れていない先生方や児童でも迷うことなく使いこなせると思いました。アクセスした時のレスポンスも早く、ネットでありがちな「待たされ感」もありません。また、DVDプレーヤーを標準で搭載していることから、VOD以外でも使える将来性を感じました。

また、一刻も早くVODを実現したかったので、代理店やアイ・オー・データさんの対応が素早かったことも助かりました。検討を開始し、5ヶ月後の2006年11月には導入が現在は、1年生から6年生まで全部で19の教室にリンクプレーヤーを設置し、有線LANで校内ネットワークに接続しています。ビデオファイルや音楽ファイルは、職員室に置いたLAN接続ハードディスク「LANDISK Tera」にまとめて保存しています。

リンクプレーヤーの操作性については、どの先生や生徒からも好評です。リンクプレーヤーを扱う先生方も、授業を受ける児童も、ネットワークやVODなどをまったく意識することなく、家庭用のビデオデッキと同じような感覚で使っています。 また、標準搭載のDVDプレーヤーを使って市販の教育ビデオを再生したり、USB端子にデジカメをつないで写真を再生しながら授業を進めている先生もいます。

リンクプレーヤー構成図

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校内一斉放送も、クラスの都合に合わせて見られる

放送委員の児童による 自作番組「KBCニュース」
放送委員の児童による 自作番組
「KBCニュース」
お昼の放送の様子。リンクプレーヤーを使って中央のテレビに映し出された映像を視聴中。
お昼の放送の様子。リンクプレーヤーを使って中央のテレビに映し出された映像を視聴中。
音楽のファイルに歌詞をつけて練習
音楽のファイルに歌詞をつけて練習



?リンクプレーヤーを導入して、どんな変化が現れましたか。

横山:
大きな変化が現れたのは、校内一斉放送でした。霧が丘小学校では、放送委員の児童たちが制作した映像ニュースなどを毎日給食の時間に放送しています。導入前は、事前に制作した番組をDVDに保存しておき、給食の時間に一斉放送していました。ところが、全校同時に放送すると、前の授業が長引いて給食の配膳が遅れているクラスは、冒頭から見ることができません。リンクプレーヤーを使えば、放送のスタート時間をクラスごとに決められるので、給食の配膳が終わってから見始めることができます。放送済みの番組も再生できるので、見逃してしまった校内放送をクラス担任の裁量で後から見せることも可能です。

放送を見ている児童の反応としては、『給食の準備が終わってゆっくり見られるからうれしい』『お昼の放送の内容が、みんなとの会話の中で話題に出ることが多くなった』など好評のようです。

また、放送委員の児童からは、『学校のみんなが放送を見てくれるので、放送委員として番組を作る張り合いが出る。将来は放送に関わる仕事に就いてみたいと思うようになった』など、教育者としてうれしくなるような声も寄せられています。

導入してわずか1カ月足らず(取材時)ですが、家庭科の授業でミシンの設置方法をビデオで説明したり、いのちの授業でホスピスの先生の講演をビデオに撮って各クラスに配信したりしています。夏のプール開き前には、プールに入る時の注意をビデオで配信しました。また、学習発表会で歌う合唱曲の練習では、音楽ファイルに写真と歌詞を付け、カラオケ風にして練習しています。

●実際の取り組みの様子●
横浜市立霧が丘小学校公式ホームページ→サイトメニューから教育の情報化
http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es/kirigaoka/

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自作コンテンツ制作で、もっと楽しい授業を!

クイズ形式にしたテレビ番組風のコンテンツをつくるなど、様々なアイデアで活用
クイズ形式にしたテレビ番組風のコンテンツをつくるなど、様々なアイデアで活用



?最後に、リンクプレーヤーの今後の活用方法をお聞かせください。

横山:
「ビデオ教材については、あらゆる可能性があると思います。今後は、英語のネイティブの先生のあいさつをビデオに撮っておき、英語の授業や発音の練習に活用したり、図書室の使い方や動物の飼育方法をビデオで説明したり、PTAの懇談会で流す校長先生のあいさつを、クラスごとのタイミングで流したりすることを検討しています。 その他にも、漢字の読み書きをクイズ形式にしてテレビ番組風に流してみたり、朝の自習用に活用したり、雨の日の過ごし方やいろいろな遊びを紹介するコンテンツを作ってみたりと、アイデアは尽きません。 子どもたちはテレビ画面に映るものに興味を示すので、紙の上で教えるより意欲を高めることができます。今後もリンクプレーヤーを、さまざまな場面で使いながら、学校教育に活用していきたいと思います。

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導入企業概要

横浜市立霧が丘小学校 | 外観トップ

霧が丘第一小、第二小、第三小学校の学区を統合して2006年4月に設立。 教育の情報化を積極的に進めており、児童には情報化時代を生き抜く力の基礎となる能力を身に付ける指導をしている。校内には「学習情報センター」が設置され、約100台のノートパソコンを使って児童たちが調べ物をしたり、作品を作成できるようになっている。図書コーナーの蔵書はすべてコンピュータで管理している。
[学校名] 横浜市立霧が丘小学校
[創立] 2006年4月
[生徒数] 703名
http://www.edu.city.yokohama.jp/
sch/es/kirigaoka/

横浜市立霧が丘小学校教諭 横山美明 先生

横浜市立霧が丘小学校教諭
横山美明 先生

6年1組の学級担任を務めるほか、校内の情報教育を担当。放送委員会の担当として、校内放送のコンテンツ制作をサポートしている。2006年4月の設立時には、約100台のパソコンのネットワーク構築を担当した。

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