ネットワークメディアプレーヤーOEM事例(イプロ様)

ネットワークメディアプレーヤーOEM事例(イプロ様)

デジタルサイネージに必須なのは「止まらないこと」。この条件に非常に柔軟に対応してくれたのがアイ・オーでした。

取材日:2011年01月24日

デジタルサイネージの世界では、どれだけ高いクオリティを持つ映像であっても、止まってしまえば広告としての価値はゼロになってしまう。ハイビジョン映像制作を得意とする株式会社イプロが、アイ・オーとタッグを組んで生み出したフルハイビジョンプレーヤー「e-vision(AV-LS500STDE)」は、デジタルサイネージに欠かせない「止まらないこと」を具現化した、ハイビジョン時代のデジタルサイネージの申し子とも言うべき製品だ。

いまやデジタルサイネージはハイビジョン映像が当たり前

フルハイビジョンプレーヤー「e-vision(AV-LS500STDE)」


名古屋市に本社を構える株式会社イプロは、デジタルサイネージを中心とした企業用プロモーション映像の制作を行う企業だ。ハイビジョン映像の制作を得意とする同社のソリューションは大手家電メーカーからの信頼も厚く、各メーカーのショウルームや公共交通機関のショーウィンドウはもちろんのこと、家電量販店における店頭展示、さらに世界各国の空港まで、あらゆる場所のデジタルサイネージを裏方として力強く支えている。

「現在では、30インチ以上の大型ディスプレイで地デジのハイビジョン映像を観るのが当たり前になりつつあります。ハイビジョンに目が慣れた方々にハイビジョンでない映像を見せるというのは愚の骨頂です。我々は会社を始めた時からハイビジョンにこだわって、映像を作り続けています。」と語るのは、同社代表取締役の高木好圓氏だ。

デジタルサイネージを手掛ける同業他社では、映像の制作のみを請け負う場合も少なくないとのことだが、同社では映像だけでなく、映像のクオリティを最大限引き出すハードウェアをあわせて提供することが多い。このように、ソフトとハード、両方のノウハウを持った事業者は意外と少ないのだという。

「デジタルサイネージや電子POPを一旦納入したあとに継続できずにやめてしまう競合他社は、かなりの数に上ります。当社はもともと映像制作から出発したのですが、自分たちが意図する映像のクオリティを引き出すことにこだわり、ハードも手掛けるようになりました。」と、高木氏はこれまでの経緯を語る。

そんな同社が現在、デジタルサイネージシステムの中核として販売しているのが、フルハイビジョンプレーヤー「e-vision(AV-LS500STDE)」である。アイ・オーのネットワークメディアプレーヤーをカスタマイズした製品だ。

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デジタルサイネージならではの要求仕様が盛り込まれた特注プレーヤー

高木 好圓 氏


同社が販売する「e-vision」は、市販のメディアプレーヤーにはない機能を多数搭載した、デジタルサイネージ専用のフルハイビジョンプレーヤーだ。ハイビジョンテレビと接続することにより、フルハイビジョン画質のデジタルサイネージを簡単に構築できる製品である。同社が現場のニーズを吸い上げてまとめた要求仕様に基づき、アイ・オーが既存のメディアプレーヤーのプログラムをカスタマイズすることで誕生した、いわば特注品にあたる。

同社にとって、製品の開発は、まずは要求仕様を受け入れて製品化を行ってくれるパートナー企業を探すことからスタートした。国内の複数のハードウェアメーカーに対して仕様を提示したものの、技術的な問題などから、カスタマイズには応じられないとするメーカーが多かったという。そんな中、細部の要求仕様のアイデア出しに至るまで、同社の要求にもっとも応えたのがアイ・オーだった。

「さまざまなメーカーに相談したのですが、既存の製品でできるか否かといった返信しかないことがほとんどで、私たちがやってみたいことを相談する間口はありませんでした。半分あきらめていた中、非常に柔軟に対応してくれたのがアイ・オーでした。」と、高木氏は法人営業窓口に初めて問い合わせた当時のことを振り返る。

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デジタルサイネージに必須の条件、それは「止まらないこと」

高木氏と高田氏

長岡 諭 氏

同社がこだわった、デジタルサイネージならではの具体的な仕様とは何だろうか。それは映像再生にまつわる特殊な機能などではなく「止まらないこと」だという。

「デジタルサイネージの最大の難点は、止まってしまったら紙以下の存在になってしまうということです。真っ黒な画面、もしくは砂嵐が表示されるなど、広告としてはあってはならないことです。デジタルサイネージはさまざまなお客様がさまざまな場所で使われるわけですが、どのような現場においても、絶対に止まらない製品にする必要がありました。」

デジタルサイネージが正常に動かなくなる理由の多くは、劣悪な設置環境に起因することが多い。具体的には温度の問題、もうひとつは電源の問題だ。

「デジタルサイネージが設置されるショーウィンドウの多くは、消防法の関係もあって換気口がなく、温度が60度近くにまで達することもあります。また、いちばんの問題は電源です。例えば私達が手掛けた中に空港のショウウィンドーがあるのですが、ここは朝の5時50分になると一斉にタイマーで電源が入ります。その際、テレビとプレーヤーだけでなく、二十数基の蛍光灯ユニットのインバータが一斉に立ち上がるのですが、このインバータノイズによって機器がフリーズすることがあります。家庭用のように一個ずつ電源を入れていくわけではないので、想定外の挙動が起こることも珍しくないわけです。」

温度や電源に起因するフリーズを解消するため、同社とアイ・オーは試行錯誤を経ながら、ひとつひとつ解決策を編みだしていった。その代表例が、自動的にリスタートするプログラムをプレーヤー本体に組み込んだことだ。

「フリーズ対策として考え出したのが、わざとリセットをかける方法です。起動して30秒経つとリセットがかかり、自動的に再起動するようになっています。これによって起動時に万一フリーズしていても、他の機器と起動のタイミングに差を作ることで、正常に起動できるというわけです。もうひとつ、HDMI端子から映像信号が来ているかを確認し、来ていなければリセットをかける仕組みも実装しています。技術的にはシンプルですが、どういう状況下で止まっても自動的にリセットをかけて正常起動の状態に戻すという、僕らにとってはいちばん効果のある保護ルーチンなのです。」

また、記憶メディアにUSBメモリを利用していることも見逃せない。「デジタルサイネージは24時間365日動かす可能性がありますので、DVDやハードディスクなど、回転素子を持っている媒体は劣化のスピードが家庭用の比ではありません。3ヶ月や半年程度で故障してしまう場合もしばしばです」。長時間の再生によって、どうしても劣化が起こってしまうというわけだ。

その点、駆動部品のないUSBメモリであれば、格段に長い寿命を持つ。また、別の映像コンテンツに差し替える場合は、USBメモリごと交換するだけで済むので、異なるキャンペーンが開始になった場合でも、文字通り「抜いて、挿す」だけで済んでしまうというメリットもある。

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デジタルサイネージ専用のプレーヤーとして高い評価

タッチパネルシステム

e-vision + タッチ切り替えシステム




こうして完成したデジタルサイネージ専用プレーヤー「e-vision」は、前述のメンテナンスフリーの特性に加え、電源を投入するだけでUSBメモリ内のコンテンツを自動的に再生する機能、また映像と映像のつなぎ目で任意のメーカーロゴ画像を表示して切り替えをなめらかに見せるなど、デジタルサイネージならではの機能を追加した専用プレーヤーとして高く評価され、いまでは家電・AV機器メーカーを中心とした多くの企業に採用されるに至った。

なかでも多いのが、メーカーのショウルームにおけるデモ映像の再生や、駅構内のショウウィンドー内での採用例だ。電源を投入するだけで再生が実行されるので、スタッフがわざわざ再生ボタンを押す必要もなく、始業時にブースの電源を投入すればすぐに映像の再生が開始される。なんらかのエラーで再生が停止しても、機器が異常を感知すれば自動的にリスタートがかかるので、ビデオテープの時代によくみられた、気がついたら再生が終わって停止していたり、延々と続く砂嵐の画面を客に見せてしまっていたというミスも無縁だ。なんの操作もせずに延々と再生を続けることができるという、メンテナンスフリーを文字通り地で行く仕様である。

「クライアントからは安定性が抜群という評価を得ており、おかげさまでいま全世界で約2000台ほどが稼働しています。追加の発注も来るということは、やはりそれだけ信頼性が高いという証でしょう。」

また、画質についても評価は高い。同社では自前で制作した映像のほか、外部から持ち込まれる場合もあるとのことだが、プレーヤーの性能がネックになることはまったくないという。「画質が悪かった場合、プレーヤーが悪いのではなくコンテンツが悪いのだとクライアント様が自ら判断されるほど、実績を積んでいます。」

さらに、同社が持つほかのハードウェアとの組み合わせも可能だ。例えば量販店の店頭では、同社オリジナルのタッチパネルフィルムと組み合わせることで、画面に触れるだけで見たい映像を再生するといった、体験型のデジタルサイネージを構築することもできる。もちろんフルハイビジョンなので、画質の高さは折り紙付きだ。

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世界中で利用される「e-vision」。今後は3Dなどへの対応も視野に

いまでは「e-vision」は、メーカーの自社ショウルームや駅構内のショウウィンドーだけでなく、世界各国の空港におけるデジタルサイネージとしても活躍の場を広げている。同社では今回の製品をベースに、さらに新たな機能を追加していくことを計画している。具体的には、ネットワークを利用して顧客データを蓄積する機能の追加、さらに3Dコンテンツへの対応だ。とくに後者についてはハイビジョンと並び、同社が「いちばん力を入れている」と語る分野でもある。

同社では3D撮影・編集も早期に取り入れ、様々な機器での再生に対応している。例えば、3Dコンテンツを「サイド バイ サイド方式」で再生するデモも、すでに行っている。

「3Dでは、映像に引き込まれるまでの時間が、ふつうの映像の何分の一という短い時間で済むのが大きな特徴です。いままで目で見ていたのが心で観るようになる、という表現がぴったりです。そういう意味では、電子POPやデジタルサイネージとの相性は抜群です。物珍しさでの3Dブームはこれから落ちてくると思いますが、当社はあっと驚くような映像ではなく、臨場感を生かした感動する映像を見せたい。3Dを採用したデジタルサイネージとそうでないデジタルサイネージの差は、ハイビジョンとそうでない映像以上の差があると当社では考えています。」

編集コーナー


同社ではプロモーション映像の制作はもちろん、本製品の外販を積極的に行っている。前述の3D映像と合わせ、効果的なデジタルサイネージを導入したい企業の販促部門、またショウルームや販売店などにおけるプロモーションムービーの再生を少しでも省力化しメンテナンスフリーを実現させたい企業において、「e-vision」を中核とした同社のソリューションは、注目に値すると言えるだろう。

       


株式会社イプロのホームページはこちら

http://www.epro.bz/

アイ・オー・データ機器 案件のお問い合わせはこちら

https://wssl.iodata.jp/report/entry/?cid=biz_contact

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導入企業概要

株式会社イプロ 株式会社イプロロゴ

名古屋市に本社を構える株式会社イプロは、デジタルサイネージを中心とした企業用プロモーション映像の制作を行う企業だ。ハイビジョン映像の制作を得意とする同社は、ハードウェアも含めたワンストップソリューションを提供しており、大手家電メーカーからの信頼も厚い。現在同社がデジタルサイネージシステムの中核として販売している「e-vision」は、各メーカーのショウルームや公共交通機関のショウウィンドーのほか、家電量販店における店頭展示、さらに世界各国の空港に至るまで、多数の導入実績を誇る。
[企業名] 株式会社イプロ
[設立] 平成12年3月
[代表取締役] 高木 好圓
[事業内容] 映像制作、デジタルサイネージ、企画、教育/カルチャー、撮影代行
http://www.epro.bz/

代表取締役 高木 好圓 様
代表取締役
高木 好圓 様

制作ご担当 高田 英明 様
制作ご担当
高田 英明 様

営業・企画ご担当 長岡 諭 様
営業・企画ご担当
長岡 諭 様

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