LAN接続ハードディスク&バックアップソフト導入事例【アステック様】

LAN接続ハードディスク&バックアップソフト導入事例【アステック様】

稼働中のSQL Serverも、ユーザーが利用中のファイルでも、 そのままバックアップが行える理想的な環境の構築に成功

取材日:2011年10月7日

バックアップにおいて何より重要なのは、漏れなく確実にデータをバックアップしてくれること。しかし業務を止めずにバックアップを実行しようとすると、ユーザが利用中の開いたままのファイルがスキップされたり、サーバーで稼働中のアプリケーションをいったん停止させなければいけないといった問題が起こりがちだ。グループ会社への導入を前提にこれらの問題に取り組むことになった株式会社アステックでは、日本CAの「ARCserve Backup」にエージェント製品を組み合わせ、アイオーのNAS「HDL-XR」へのバックアップを行うしくみを構築することで、この問題を解決した。

グループ会社内におけるバックアップシステムの非統一性が問題に

宮本秀行氏

株式会社アステックは、三重県を中心に事業を展開する谷口石油株式会社を中核とする谷口グループの一員として、システムの運用管理を行なっている企業だ。各グループ会社のシステム運用に限らず外部からの受託開発も請け負っており、地域の企業のパートナーとして、グループ内外からの信用を勝ち得ている。

同社の事業の中で大きなウェイトを占めるのが、各グループ会社の社内データのバックアップの管理運用業務だ。しかし各グループ会社がかつて独自に構築したバックアップシステムを同社が引き継いだという経緯もあり、運用方法は各グループ会社ごとに千差万別の状況のまま、今に至っているのだという。

「Windows標準のバックアップ機能を使ったり、市販のパッケージ製品でバックアップを取ってみたりと、バックアップの方法は正直バラバラです。そのため、グループ会社の運用担当者から使い方について質問を受けても、利用経験がなく適切な返答ができないこともしばしばでした。」と語るのは、同社システム開発室 保守・運用エンジニアの宮本秀行氏だ。また、同社システム開発室 鈴木紀保氏も語る。「バックアップは軽視されることもありますが、システム開発の経験上、その重要性は痛感しています。優先度を高めて改善していきたいと考えていました。」

バックアップそのものの信頼性についても、早急な見直しが迫られていたという。「バックアップソフトは確実に動作してくれることに価値がありますが、Windows標準のバックアップ機能はある日急にバックアップできなくなるトラブルも多く、また融通も利くとはいえません。グループ会社に対して、さらには外部のお客様に対しても、自信を持って薦められるバックアップソフトを早期に選定しておきたいという思いはありました。」(宮本氏)

また、バックアップメディアについてもテープとNASが混在した状況で、メンテナンスに腐心していた。「テープは現場の担当者が毎日交換しているのですが、その担当者が欠勤すると前日と同じテープが入っていてそのまま上書きしてしまうこともしばしばです。バックアップ自体はきちんと取れているのですが、担当者は兼務が多いことから運用で改善するのも難しく、悩みの種でした。」と宮本氏は語る。

バックアップの対象となるのは、オフィス文書やメールといった一般的なデータはもちろん、工場の設備写真など長期保存を必要とする画像データ、さらにはデータベースサーバーのバックアップまで多岐に及ぶ。しかしそれぞれの特性を考慮してバックアップメディアを選定したとは言い難い状況のまま、今に至っているのが現状だ。バックアップ環境の見直しとともに、バックアップメディアの再選定も、課題のひとつに挙げられていた。

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複数のソフトを使い比べた結果「ARCserve Backup」を選定

宮本秀行氏・鈴木紀保氏

そこで同社では、こうした状況の抜本的な解決を図るべく、統一したバックアップソリューションの選定に着手した。複数のバックアップソリューションを比較検討し、その中でもっとも優れたソリューションに順次リプレースすることで、運用の効率をトータルで高めようというわけだ。

検討の結果、候補として選ばれたのが、日本CAの「ARCserve Backup」だ。決め手となったのは、ウィザード形式での設定の容易さ、そしてビジュアルでのわかりやすさなど、トータルでの使い勝手の良さにあるという。

「かつてお客様にバックアップソフトを導入した際、複数のソフトと使い比べたことがあるのですが、ARCserve Backupはその当時から使い勝手がよいと感じていました。ARCserve Backupは、設定さえしてしまえばあとは簡単です。インストールからの時間はせいぜい5分か10分程度です。ウィザード形式で設定手順を親切に説明してくれるので、知識がなくとも簡単に扱えるのが大きなメリットです。」(宮本氏)

また、バックアップの構成をビジュアルで直感的に把握しやすいことも宮本氏は高く評価する。「バックアップ先がテープであればこちら、NASであればこちらといった具合に最初に選択するのですが、他社のバックアップソフトではその設定手順が分かりづらいため、ミスに気づかずに設定を完了してしまい、バックアップに失敗するケースがあります。その点、ARCserve Backupはウィザード形式で画面も親切ですし、デバイスなどの構成をビジュアルで教えてくれますので、もしミスをしていても把握しやすいのがよいですね。」

こうして候補として選定された「ARCserve Backup」だが、試用もないまま各グループ会社の環境をいきなりリプレースするにはリスクも高い。またグループ会社の業務内容はさまざまであり、バックアップに求められる要件も異なる。「まずは社内で使ってみて、必要な機能のチェックを行なうことにしました。」(宮本氏)

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エージェントソフトの追加で、開いたままのファイルや稼働中のバックアップを実現

選定された時点で、すでに使い勝手の良さに一定の評価を得ていた「ARCserve Backup」だが、ソフトの持つ機能が自社が求めているバックアップの要件にマッチするかは別の問題だ。自社環境への導入にあたり、同社が重点的にチェックすることになった機能は以下の2点だ。

ひとつは、開いたままの状態にあるファイルのバックアップ。同社が受託開発環境で利用するソースコードのデータは昼夜を問わず修正が行われていることが多く、ファイルがつねに開いたままの状態になっていることもしばしばだ。そのため、バックアップ時にスキップされてしまうケースがたびたび発生していた。幸いにしてデータ消失などの大きなトラブルにはつながらなかったとのことだが、万一の備えとして、ファイルが使用中でも面倒な設定変更などせずにそのままバックアップが行えるソリューションが強く求められていた。

そこで同社が「ARCserve Backup」とセットで導入したのが、オプションであるエージェントソフト「Agent for Open Files」だ。これを用いれば、開いたままのファイルもバックアップ対象となるため、バックアップを実行するタイミングに合わせてファイルを閉じるように社内に通知するといった手間が不要になる。

もうひとつは、SQL Serverのオンラインバックアップだ。一般的に、SQL Serverをバックアップするためにはサービスを停止させなくてはならないため、いったん業務をストップさせる必要がある。しかし、業務停止ができない状況でバックアップしなければならず、バックアップそのものが不完全になるケースもよくみられる。「お客様のデータをお預かりし、SQL Serverを使ってテストを行うことがよくあるのですが、そのバックアップを確実に取りたいというニーズはかねてから強くありました。」(宮本氏)

そこで同社はエージェントソフトである「Agent for Microsoft SQL」の導入もあわせて決定した。これを「ARCserve Backup」に追加することにより、SQL Serverが稼動したままの状態で、オンラインバックアップを取ることが可能になる。わざわざサービスを終了させる必要もなくなり、またバックアップ前後にチェックが行われることから、整合性もきちんと図られる。さらに稼動状態のままリストアを行うことも可能だ。

このSQL Serverのデータのバックアップ先として導入されたのが、アイ・オーのNAS「HDL-XRシリーズ」だ。テープメディアと違って交換も不要で、RAID6に対応していることから冗長性も高い。また、グループ会社で多くの台数を導入する場合はコスト面も考慮する必要があるが、価格とパフォーマンスのバランスに秀でた本製品であれば、一括の導入にも適しているというわけだ。

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グループ会社への一括導入、テープメディアのNASへの全面リプレースも視野に

宮本秀行氏

「ARCserve Backup」導入の結果、「ファイルが開いたままの状態でもスケジュールバックアップ」「SQL Serverを稼動したままバックアップ」という2つのチェックポイントは無事クリア。導入前に想定していたバックアップのスキームが実現できることが無事確認できた。また最新バージョンの「ARCserve Backup r16」では法令遵守を前提としたデータのアーカイブ機能を搭載しており、工場の設備写真のように長期の保存が義務付けられているデータを別のディスクに移動させて領域を空けるなど、データの利用頻度に応じたディスクの使い方も可能になる。

SQL Serverのバックアップ先であるNAS、アイ・オーの「HDL-XRシリーズ」についても高評価だ。「これまでは他社のNASを使っていたのですが、両方触ってみて、あらためて設定が簡単だと思いました。アイオーのNASは過去のシングルドライブの製品を使ったこともあるのですが、その頃と比べると画面の遷移も洗練されていますし、ユーザごとではなくグループごとに設定を変えられたりと、融通も効くようになっていて使いやすいですね。」と宮本氏は語る。今後はテープを廃止し、全面的にNASに切り替えていく方向で検討しているとのことだ。

自社導入の結果が良好だったことで、これからはグループ会社のバックアップ環境を見直し、順次リプレースをかけていきたいと語る宮本氏。バックアップソフトを「ARCserve Backup」に統一することで、グループ会社内でバックアップのスキームが統一され、結果として運用効率の向上が見込めるというわけだ。また「ARCserve Backup」はバックアップ先のメディアの種類も問わないため、テープを使用している拠点は当面そのまま運用し、将来的にNASへ切り替えることも可能だ。

また、これまでは現場の運用担当者のスキルが必ずしも高くないことから、実地に足を運んで対応せざるをえないケースも多かったというが、リモート操作に対応しているため、こうした手間も省かれる見込みだ。「ARCserve Backup」が備える「Global Dashboard」機能を使えば複数拠点のダッシュボードを一元管理することも可能なため、同社サイドで管理を一手に請け負うという選択肢も生まれてくる。

将来的にはこれらのノウハウを生かし、社外の顧客にも「ARCserve Backup」を用いたソリューションを提案していきたいとする宮本氏。さまざまな利用環境に応じた豊富なオプションを持つため、同社の事業を内外から支える太い柱として、存在感を発揮していくことは間違いなさそうだ。

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導入企業概要

アステック ロゴ
株式会社アステックは、三重県を中心に事業を展開する谷口石油株式会社を中核とする谷口グループの一員として、システムの運用管理を行なっている企業だ。各グループ会社のシステム運用に限らず外部からの受託開発も請け負っており、地域の企業のパートナーとして、グループ内外からの信用を勝ち得ている。
[企業名] 株式会社アステック
[設立] 1990年2月13日
[代表取締役社長] 谷口 晃
[社員数] 7名
(2011年10月現在)
[事業内容] ソフトウェアの開発・販売
http://www.ast-sys.co.jp/

宮本秀行様

システム開発室 保守・運用エンジニア
宮本 秀行様

鈴木紀保様

システム開発室
鈴木 紀保様

バックアップソフト「CA ARCserve D2D」

バックアップソフト
「CA ARCserve Backup」

バックアップソフト「CA ARCserve Backup」

日本CA株式会社
http://www.ca.com/jp/

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