19インチラックマウント対応モデル「HDL-XR2Uシリーズ」導入事例【三菱京都病院】

19インチラックマウント対応モデル「HDL-XR2Uシリーズ」導入事例【三菱京都病院】

病院経営に求められるコスト削減
新たな切り札として医療システムに組み込まれるNASストレージ

取材日:2014年8月26日

昭和21年に開設された三菱京都病院は、三菱自動車の企業立病院として、一般にも門戸を開き、長年にわたり京都の地域医療を担ってきた歴史ある病院です。いち早く院内電子化の取り組みを進め、即日検査、即日診断という「お待たせしない」ポリシーで患者様の満足度向上に取り組んでいます。特に循環器系に力を入れ、臨床検査の実施数は府内のほかの病院と比べても格段に多いとのこと。今回の取材では、2012年に稼働を開始した同病院の生理検査システムについて、臨床検査科科長の山田宣幸氏、またSIerとして導入を主導した日本光電 京都第二営業所長 田中心一氏のお二人に、医療現場の最前線で使われるNASについて伺いました。

医療の電子化にともない激増するデータをどうするか。

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ラックに設置されたHDL-XR2Uシリーズ2台

 ――生理検査システムについて概要をお教えください。HDL-XR2Uシリーズはどのような用途で使われているのでしょうか。

田中氏≫
 病院内の様々な検査機器から得られるデータを一元的に収集し、活用できる状態で保存するとともに、受付などの業務支援までカバーするのが生理検査システムです。日本光電の診断情報システム「PrimeVita(プライムヴィータ) をベースに、DBサーバ、各種ゲートウェイ、NAS等で構成され、病院システムの核となる電子カルテシステムと連携しています。
 個人情報と検査結果を紐付けることで、即時検査と即時診断を可能にするわけです。HDL-XR2Uシリーズは、使用頻度の少なくなったデータの保存先として使われています。

山田氏≫
 病院という業務の特性上、検査結果など患者さんのデータは安易に削除することはできません。長期間にわたり保存し続けるため、データは増加する一方です。そこで、頻繁に参照・更新されるホットデータをまず高機能のストレージサーバへ保存し、診察が終わりある程度時間を経過したコールドデータはHDL-XR2Uシリーズに退避させる仕組みを構築しました。データ移行のタイミングは、定期的な点検に合わせて概ね半年から1年ごと。スケジュールを組んで移動させます。

 刷新に至った背景には、既存システムの容量のひっ迫、サーバーの老朽化といった問題がありました。また、超音波検査機器は今後も画質性能の向上が見込まれ大容量となるため、更なる容量が今後必要になることも後押ししました。当病院は電子化が進んでいますので、すべての機器をネットワークに組み込むのは避けられない流れでしたので。

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RAID5のホットスペアによる耐障害性の向上と、安心の5年間保証

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電子化のメリットについて語る山田氏(右)と田中氏(左)

――NAS選定時に重視した点をお教えください。

田中氏≫
 SIerの視点としていくつか挙げさせていただきますと、まずは障害時の素早い復旧です。 院内がほぼ電子化されているだけに、障害による通常業務への影響はできり限り避けねば なりません。
 NASは耐障害性を高めるために2台を冗長運用しており、1台のNAS に障害が発生した際も切替使用により、運用を停止することの無い仕組みになっています。
 それでも、高機能NASよりもはるかに安価な構築が可能な事でした。 稼働開始から今まで約2年、生理検査システムとしては、一度もダウンしていないという実績を誇っています。

 またサポート体制も大きな決め手となりました。今回、5年間の有償保証サービスに、HD返却不要の追加オプションを選択しましたが、5年という期間は選定に上がっていたほかの製品の中でも最長。長期間のデータ保管を必要とされる病院様のために、サポートもなるべく長く提供できる体制が必要でしたので有り難かったです。
 また、センドバック不要という点も大きなポイントでした。例え破損していようが、患者様の大切な個人情報を記録したHDをメーカーに送り返すというわけにはいきませんので。そのほかUPS、横型ラッキング、SNTP対応など、希望する機能はすべてそろっていましたので、申し分のないNASといえました。

山田氏≫
 生理検査システムの容量は先の5年間で4TB程必要と想定していましたが、なかなか予測通りにいかないのが常です。新システムが追加導入されて、それが大容量だったりすればまた容量が一気に増える恐れもあります。そんな時に臨機応変に増設できるというNASの拡張性にも注目しました。

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NASの活用でシステム全体のコストを削減、投資配分の最適化へ

――新システムの導入で、どのような効果がありましたか。

山田氏≫
 今までばらばらに運用していたいくつかの検査機器をつなげたことで、システムの即時性がいっそう高まりました。検査結果を医師にリアルタイムで返すことができるので、患者さんにとっては「検査の結果待ち」の時間がなくなり、その日のうちに診断結果がわかります。
 またコストに関してですが、十分かつ過剰にならない機能を、必要な個所に適切に割り当てられたことで、大きな削減効果が得られました。今や病院経営もコスト削減が謳われる時代ですから、ハードなどへの投資はなるべく抑え、本来の業務である医療機器や医療システムに予算を充てたいという事情があります。容量が増えたからと高機能サーバをいくらでも増設していくわけにはいきません。
 いずれにせよ、細かな製品選定に関しては、僕ら臨床側にいる人間にはわからない部分もあり、そこは医療系システムの専門である日本光電さんに大いに頼っています。

田中氏≫
 病院様のコスト削減の課題に応えるべく、我々としてもNASとの組み合わせを推奨しています。使用頻度、保存する年数、用途に合わせてストレージをきちんと選定することが大切です。

山田氏≫
 今後ストレージは、病院システムのコスト削減の要になると感じています。耐障害性、素早い復旧、適正な機能配分、次の手も見据えた拡張性のいずれも極めて重要です。今回のHDL-XR2Uシリーズを採用した構成は、ベストな組み合わせだったと感じています。

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導入企業概要

[団体名] 三菱京都病院
[病院概要] 「高度であたたかい医療」の提供を基本理念に、高度急性期医療への特化、安定した経営基盤の確立等を目指す。国内初の全館免震構造、オール電化、非常用地下貯水槽、ヘリポートを備え、災害に強い病院としても知られる。
[病床数] 188
[所在地] 京都府京都市西京区
[開設] 1946年10月
[担当者] 三菱京都病院臨床検査科 科長
山田 宣幸 氏
http://mitsubishi-hp.jp/

導入企業概要

[企業名] 日本光電工業株式会社
[企業概要] AEDをはじめ、心電図のモニタなどの医用電子機器および関連システム・用品類の開発・製造・販売・保守サービス・コンサルテーションを行う。救急現場、検査、診断、治療、リハビリ等、臨床医療のそれぞれの場面で、最先端の技術と製品によってサポートする。
[従業員数] 1957名(グループ35社4495名)
※2014年3月31日現在
[設立] 1951年
[担当者] 日本光電関西株式会社(SIer)京都第二営業所 所長
田中 心一 氏

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