NAS(ネットワーク接続ハードディスク)「LAN DISK HDL2-H8」導入事例【金沢大学附属病院】

NAS(ネットワーク接続ハードディスク)「LAN DISK HDL2-H8」導入事例【金沢大学附属病院】

24時間365日止められない病院のシステム
もしもの時も安心のバックアップ環境を構築

取材日:2015年5月

金沢大学附属病院 医事課 診療情報管理係 石井洋志氏に、NAS(ネットワーク接続ハードディスク)、LAN DISK HDL2-H8を導入した経緯とその効果について、詳しく伺いました。

HDL2-H8を使って可用性の高いストレージを構成

― 金沢大学附属病院ではアイ・オー・データ機器(以下 アイ・オー・データ)の製品をどのように活用していますか。


金沢大学附属病院では、アイ・オー・データのNAS製品 HDL2-H8を、「病院運営に必要な情報を格納するためのハードディスク」として活用しています。
HDL2-H8は、可用性を高めるために2台を冗長構成にしています。HDL2-H8には『クローン機能』が備わっており、本機(マスター)が停止した場合でも、遅くとも10分以内に代替機(スレーブ)に自動的に切り替わります。この仕様にしたことで、業務が途絶する、いわゆる「ダウンタイム」はほぼ消滅できたことになります。

導入の概要は次のとおりです。

項目 内容 備考
導入機種 HDL2-H8 2台導入
構成 冗長構成 本機に障害が起きた場合、『クローン機能』により、自動的に代替機に切り替わります。
所属している
ネットワーク
医療情報ネットワーク インターネット接続不可
格納している
データの種類
1.電算室の運営に必要なデータ。
2.医事課、経営管理課など病院運営で必要になる各種統計データ
-
導入時期 2015年1月 -

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データ復旧に高額を支払った、過去の苦い経験

― HDL2-H8を導入する以前は、どんなハードディスクを使っていたのですか。


以前は他社のNAS(RAID)を非冗長構成で使っていました。しかし2014年の12月にそのNASが障害を起こし動かなくなりました。サーバルーム引っ越しの際の電源オン・オフが原因のようでした(※)。
RAIDはデータ損傷に強いとされていますが、このときは「全体を制御する基盤」にハードウエア障害が起きたようで、RAID全体が動作しなくなりました。
最終的にデータ復旧の専門会社に依頼して、データそのものは無事、復旧できましたが、復旧費用は「NASが数個買えるほどの高額」であり、苦い経験となりました。

※ 一般にNASは24時間通電している状態が最も安定稼働します。経年劣化したNASの電源をオン・オフした場合、入電の衝撃でハードウエア障害が起きることがあります。

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NASの選択に際し、「可用性」を最重要視


― 次のNASはどんな基準で選んだのでしょうか。


次のNASは「可用性」を最優先にして選定しました。
病院は、24時間・365日、活動を止めてはいけない場所なので、その業務に使う情報機器もまた24時間・365日止まらない可用性が必要です。そのために前回はNASをRAID構成にしたわけですが、それでは不十分だったことが経験を通じて分かりました。その反省をふまえ、今回は「RAIDを上回る可用性」の確保を目指しました。

要件1. 「日常の高速性よりも非常時のデータ復旧を優先する」
ディスクアクセスの高速性など「カタログスペック」よりも、いざというときにデータ復旧が簡単、確実に行える「可用性の高さ」を優先して選定しました。

要件2. 「故障時の復旧時間が最短であること」
ディスクは消耗品であり経年劣化が進めば、いつかは故障そして停止します。それを前提として、新たに導入するNASには故障した場合でも、最短の所要時間で復旧が可能であることを求めました。

要件3. 「本機から代替機に切り替える際、IPアドレスの変更が不要であること」
障害発生時に「代替機NASのIPアドレスの変更の作業を行う必要がないこと」を求めました。管理者が気づかないうちに代替機に自動的に切り替わるような仕様であれば良いと思いました。

要件4. 「NTPプロトコルによる時刻同期が可能なこと」
病院情報ネットワークでは、各種機器の時刻同期は、「ネットワーク内のNTPサーバの参照」を通じて実現しています(※)。新たなNASには「NTPプロトコルへの対応」を求めました。

※ 病院情報ネットワークはインターネット接続が不可であり、またインターネット経由のNTPサーバでは、遅延が発生してしまうため、GPSによるNTPサーバーを院内に設置して「正しい時刻」を取得しています。


要件5. 「障害発生時の管理者への自動メール通知」
NASに障害が発生したとき、管理者グループにアラートメールが自動送信されることも求めました。

この他「価格は1台あたり20万円以下」「容量5TB以上」「ディスクアクセスに対しID,パスワード設定が可能なこと」なども要件としました。 以上の要件をもって、アイ・オー・データのHDL2-H8と、他のNASを比較検討したところ、『クローン機能』を備えたHDL2-H8の方が、「障害時の高速復旧(要件1、2、3)」の点において優れていたので、これに最終決定しました。2015年1月のことです。
以後HDL2-H8は安定稼働しています。今後、前回のような事故(故障)が起きたとしても速やかに復旧できるでしょう。従来のRAID1台体制の頃に比べ、可用性は大きく向上しました。

クローン機能の動作イメージ

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先輩ユーザーからのアドバイス

― 現在、HDL2-H8ストレージの導入を検討している企業に向けて、「先輩ユーザーからのアドバイス」などあればお聞かせください。


アイ・オー・データは、「一般ユーザー向けパソコン周辺機器メーカー」という印象が強いようです。実は私も昔はそう思っていました。 しかし先入観を捨てて仔細に検討していくと、実は『クローン機能』など法人向け機能がもっとも充実していたのは、アイ・オー・データ製品でした。
また余談ですが、私が自宅で組んでいるネットワークでも、アイ・オー・データのNASを使っています。これまで様々なメーカーの製品を使ってきましたが、最も耐久性が高く壊れにくかったのは、アイ・オー・データ製品でした。担当営業さんから聞いた話では、「アイ・オー・データの現社長は技術者出身。ひたむきに技術を追求する社風がある」、「特にNASには注力しており、『NAS検定』という社内資格があるほど。NAS営業担当者は勉強して検定に合格しなければいけない」とのことでした。
「アイ・オー・データといえば一般ユーザー向け」と思っている方は、その先入観をいったん捨て、中立的な視点で製品を比較検討するのも良いかもしれません。

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今後の期待

― アイ・オー・データへの今後の期待をお聞かせください。


金沢大学附属病院は、今後とも北陸地域の皆様により良い医療を提供できるよう尽力していく所存です。そのための取り組みの一つが「24時間・365日安定稼働する病院ネットワークの実現」です。アイ・オー・データには、この取り組みを、優れた製品と手厚いサポートを通じて後方支援していただくことを希望します。引き続きよろしくお願いします。

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導入企業概要

[法人名] 金沢大学附属病院
[概要] 国立大学法人 金沢大学の附属病院。特定機能病院であり、難病の治療にも対応可能。
[所在地] 石川県金沢市
[HP] http://web.hosp.kanazawa-u.ac.jp/
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