「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例【播磨町立播磨南小学校】

「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例
【播磨町立播磨南小学校】

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「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例【播磨町立播磨南小学校】

取材日:2017年8月1日

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「てれたっち」なしの授業が考えられなくなりそう。
普通の黒板だけでは難しかったことが
簡単にできるようになった!

播磨南小学校には、特別教室も含めて各教室に大型テレビとパソコンが設置されています。今年の春休みに「てれたっち」を2台導入し、新学期から授業で使い始めました。普通の黒板だけでは難しかったことがいとも簡単にできるようになった感想やその効果について、お話をお伺いしました。
※先生のご紹介、学校での設置状況などは取材当時のものです。

取材にご協力いただいた先生
  • 播磨南小学校 財田 和明 校長
    播磨南小学校
    財田 和明 校長
     
  • 吉村 育子 先生
    吉村 育子 先生(4年生担任)
    実技科目での活用も視野に、児童にとってプラスになる使い方に挑戦したい。
  • 高見 嘉彦 先生
    高見 嘉彦 先生(播磨町教育委員会/学校教育グループ指導員)
    学校の既存資産を活用し、授業の要所で効果的な使い方をしてもらいたい。
  • 木場 敏彦 先生
    木場 敏彦 先生(6年生担任)
    理科や算数で面白い教材を児童たちに披露。道徳など、他の授業でも使い方を模索。

使い方にもすぐに慣れ、
普通の黒板では難しかった授業がいとも簡単に!

植物の酸素と二酸化炭素の動きを示す教材(白板ソフトにて作成)木場先生
植物の酸素と二酸化炭素の動きを示す教材(白板ソフトにて作成)
木場先生

「てれたっち」の操作についてはいかがですか?

木場先生「てれたっち」の基本的な操作方法を教えていただいた後は、自分で使いながら機能を覚えていった感じです。言わば、パソコンに慣れると同じような感覚ですぐに慣れました。特に、白板ソフトを使った「書く機能とその保存」は、私にとって画期的でした。授業でのポイントを出力したA3用紙を5〜6枚用意し、普通の黒板に貼っていくと板書スペースが無くなってしまいます。また、後ろの席の児童には見えにくい場合もあります。これを「てれたっち」で行うと、一枚ずつ画面に表示できるので視認性の面でも問題ありません。また、普通の黒板と両方を使い分けられるのが便利です。そして何よりも、保存しておけば次の授業の冒頭で振り返ることがしやすくなりました。

実際の授業ではどのように活用されていますか?

木場先生“植物はどこから二酸化炭素を取り入れ、どこから酸素を出すか”という授業を行ったときのことですが、まず、手元のワークシートで児童に予想させ、それをもとに白板ソフトを使って酸素と二酸化炭素の動きを書いていきました。児童からは4つの考え方が出たので、それを同時に表示させ、しかも動かしながら分類しました。これを普通の黒板で行おうとすると、用紙を黒板に磁石で貼り、その動きを板書するなどして理解させなければなりません。それが画面に4つ同時に表示させた上で、ペン一本で「書き込んだ流れ」も再生できるので、児童の理解も深まります。私は、漢字の書き順の再生機能を見た時に、この機能が応用できると思って挑戦してみました。

吉村先生木場先生は6年生を担任しているので、板書の量もかなり多いですよね。私は、4年生の担任ですが、中学年になると低学年時と比べて一気に板書量も増えます。考え方が何種類もあることを児童に理解させるにはもってこいの機能だと思います。私も、電流の流れを理解させる授業など、「動き」を取り入れたい場合に活用しています。もちろん、ページごとの表示もできるので、普通の黒板との併用が便利になります。

授業の準備の時間を削減し、新しい授業スタイルを実現

「てれたっち」を使った算数の授業風景
「てれたっち」を使った算数の授業風景

「てれたっち」をご使用になられた感想はいかがですか?

木場先生白板ソフトを使うことで、45分の授業の中で時間短縮がいくつも図れることで、授業の流れがスムーズになり、児童たちが考えたり、表現したりする時間がかなり多く取れるようになったと思います。これは、新しい学習指導要領でも重要視されている「いかに自分の考えを伝えられるか」という力を付けてもらうために、教師側の手助けになっていることは間違いありません。授業の準備に要する時間も意外と少なくて済みますし、私は「てれたっち」で負担が軽減された感じがします。

吉村先生児童それぞれ理解の度合いが違います。解る児童は私の話を聞いて理解できると思いますが、苦手意識を持っている児童に対してひと工夫した授業ができれば、「よし!僕もやってみよう」という気持ちにさせることができると思います。また、何種類もの資料を児童の人数分用意したり、大きなペーパーを用意したりすると、作成する教師の負担も増えてしまうだけではなく、学校側の費用面の負担も多くなりますから、「てれたっち」を有効に活用すれば様々な面でメリットがあると思います。

専用ペンを使って動きを描く生徒
専用ペンを使って動きを描く生徒

木場先生資料を配ると、どうしても児童たちは顔を下に向けたままになります。これまでも、書画カメラで教科書の一部を映して授業を進めることはありましたが、自分の手元にある教科書と同じなので別にモニターを見なくても良いと思っているようでした。しかし、動きを付けたり、そこに書き込んだりすることで、児童は顔を上げて集中し、授業への参加意欲が高まりました。私は、教師3年目なので児童の気持ちを惹き付ける力が弱いと思っていましたが、教師としての引き出しのバリエーションという、強い味方が増えたように思います。

道徳や実技科目でも、「てれたっち」が活躍

木場先生私は、理科や算数の授業で「てれたっち」をよく使います。それは、動きを取り入れた授業を進めやすいからです。国語の授業でも、漢字の筆順を教えるのに動きを取り入れる工夫は実践しました。それに加えて、道徳の授業でも使ってみました。「シンガポールは法律で規制されているから街並みがきれい」「法律で規制することをどう思うか」という授業内容でシンガポールの街並みの写真を表示しました。この時は、切り取りの機能がとても役立ちました。パワーポイントでは、マウスを移動させて写真を拡大表示させましたが、切り取りボタン一つで同じことができたので感動です。

吉村先生体育の授業においても、「てれたっち」の活躍の場は十分にあると思います。私は体育が好きですから跳び箱やマット運動の実技を見せることは苦になりませんが、それが苦手な先生もいらっしゃると思います。基本例を見せたり、児童自身が行った体操演技を撮影し、比較したりすることもできます。また、球技科目の場合は戦術やチーム内の人の動きを説明する時に有効だと思います。

今ある資産を活用できることも魅力的

今後の教育現場について話す高見先生
今後の教育現場について話す高見先生

木場先生播磨町の教育現場は、設備面で充実していると思います。そのため、私たち教師は児童たちのことを考え、ICTを使うメリットや使うことで何ができるかを、今後さらに知っていく必要があると思います。つまり、設備を宝の持ち腐れにしないことが重要です。その点、教室に設置済みのテレビをそのまま使える「てれたっち」は、テレビとパソコンだけではできなかったことを可能にしてくれました。それが私の一番の満足です。

高見先生播磨町は、平成21年度に当時の行政予算を利用して50インチのテレビを学校に導入しました。8年以上経過した今、それが更新時期を迎えています。教育現場におけるICT活用を積極的に展開していくにあたり、せっかく導入した既存資産を有効に活用できたら、こんな素晴らしいことはありません。児童の視点で考えれば、今の時代はICT機器がチョークに近い存在にならざるを得ないでしょう。「てれたっち」を使った授業を通じて、先生たちが何かのきっかけを掴んでくれたら良いと思っています。

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導入学校概要

取材ご協力学校 播磨町立播磨南小学校
学校
播磨町立播磨南小学校
所在地
兵庫県加古郡播磨町
開校
1983年
取材にご協力
いただいた先生
財田 和明 校長
木場 敏彦 先生(6年生担任)
吉村 育子 先生(4年生担任)
高見 嘉彦 先生(播磨町教育委員会/学校教育グループ指導員)
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