「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例
【青森市立造道中学校】

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「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例【青森市立造道中学校】

取材日:2018年1月10日

先生の「手本動画」を繰り返し自動再生することで技術科の作業の不安を払拭。
「てれたっち」が授業のサポート役として活躍しています。

左から川守理己先生(技術科)、福岡優太先生(社会科)

「てれたっち」を導入したことにより、生徒の意欲向上や理解促進、また先生の負担軽減など、様々な効果を得たという青森市立造道中学校(青森県)。同校で「てれたっち」を活用した授業を行っている福岡優太先生(社会科)と川守理己先生(技術科)にお話を伺いました。福岡先生は生徒の思考スキルを養うツールとして、川守先生は実技指導のサポート役として、「てれたっち」を大いに活用されているとのことです。

社会科は資料が命。「てれたっち」でたくさんの資料をテンポよく表示

福岡優太先生

「てれたっち」導入時の状況について教えてください。

福岡先生導入以前は各階に大型モニターを2台、実物投影機を全校に3台導入済みといった状況でしたが、いずれも活用は進んでおらず、基本的に黒板のみを使った授業を行っていました。この大型モニターを活用する形で「てれたっち」の導入が進みました。学内には「てれたっち」で電子黒板に初めて触れるという生徒も多く、新しいものに対する反応は上々。「自分でも使ってみたい」「タッチペンで書き込んでみたい」と、多くの生徒が意欲的にとらえてくれました。

社会科での活用方法をお教えください。

福岡先生私は地理の授業で活用していますが、黒板が1つ増えたという感覚ですね。従来の黒板は生徒がノートに書き写すための板書用として使い、「てれたっち」は資料を表示するために使っています。社会科は資料が命の教科です。「てれたっち」があれば、たくさんの資料を画面上にポンポン提示し、テンポよく切り替えて見せていくことができます。ここぞというところで画面に書き込みして注目させたり、補足説明をしたりということが、容易にできるようになりました。

書画カメラと「てれたっち」を使った、ワークシートの共有や発表も行われているとか。

福岡先生授業では紙のプリントをワークシートとして活用していますが、プリントのままでは小さすぎて、黒板に掲示してもクラス全員では共有できません。これを書画カメラで取り込んで、「てれたっち」の機能でディスプレイに拡大表示しています。従来、ワークシートの共有・発表は口頭のみで行ってきたのですが、言葉による説明のみで発表を行うのは難易度が高く、皆なかなか手を上げませんでした。しかし、「てれたっち」を使って自分のワークシートを見せながら説明する、というスタイルにしたら積極的に参加するようになりました。生徒自身がタッチペンを持って、大事なところに線を引いたり丸をつけたりしながら説明しています。こうやって書き込みながら説明することで、自分の考えをしっかり表現できるようになりました。

確かな学習効果につながっているわけですね。

福岡先生自分だけでなく、ほかの人のいろいろな考え方、それが書き込まれたワークシートを比較して学ぶことができるようになりました。本校では「思考スキル」を高める教育に力点を置いていますが、「てれたっち」はまさに生徒が「思考・判断・表現」するためのツールとして役立っています。黒板は生徒が学ぶべき「知識」をまとめるために使い、「てれたっち」は「思考・判断・表現」するためのツールとして、区別して使っています。

その場で録画した「手本動画」を繰り返し再生し、わかりやすい授業を実現

川守理己先生(技術)

川守先生は技術科の授業で画期的な「てれたっち」の使い方をされているとか。

川守先生技術の授業では、教員が実演して見せるという指導場面が多くありますが、こういったシーンで「てれたっち」をうまく活用できると、授業のわかりやすさは格段に向上します。1年生の授業では木製品の製作を行いますが、私はその手順のポイントを「てれたっち」を使って説明しています。たとえば木材に加工に必要な線を引く「けがき」という作業を教えるには、次のような流れで行います。

①画像表示ソフトで製材された材木の写真を画面いっぱいに表示させる。
②「てれたっち」付属ソフトの白板ソフトを透明モードで立ち上げる。
③ディスプレイに表示された板材の写真の上に実際にさしがねをあてて、タッチペンで仕上がり寸法線や材料取り寸法線を記入する。

※③の作業は白板ソフトの記録モードで保存し、生徒が各自作業を行う間、繰り返しディスプレイに表示させる。

録画した動画を繰り返し再生するのにはどんな目的がありますか。

川守先生授業では、まずは教壇で全員に一斉指導した後、今度は机間支援をしながら、生徒一人ひとりの作業をサポートしています。この時、液晶ディスプレイに繰り返し正しい手順の動画を表示させておけば、わからない生徒はいつでも確認することができます。こうすることで、作業時の生徒のミスはほぼゼロにまで減らせました。また、基本的な内容を何度も指導する必要がなくなるため、もっと生徒一人ひとりの作業に応じた個別の支援に専念できます。技術科は30~40人程度の生徒をたった1人で指導するので、今までは必ずしも生徒全員に手厚い指導ができるというわけではありませんでした。「自分のほかにもう1人サポート役の教員がいて、手分けして指導できれば……」と思っていたのですが、その役割を「てれたっち」が引き受けてくれたように思います。

電子化した資料を繰り返し使うことで、準備の負担を軽減

先生方の働き方の効率化という観点では変化はありましたか。

川守先生「てれたっち」は技術科のような、「教員が生徒に実演して見せる」場面のある授業には、とても適したツールです。写真を取り込んで表示させれば、黒板に図解する手間が省けるのはもちろんですが、一度取り込んだ画像や動画を繰り返し使えることも大きいですね。当校では技術科は前期と後期でクラスが入れ替わりますので、1年間に2度同じ授業を繰り返します。そして、クラスごとに何度も同じ指導を行うことになりますので、資料や作業手順そして、指導内容を電子化しておくことは、効率化の面では非常に有効です。教員の負担の大幅な軽減につながっています。

授業、学級活動、部活──、広がる活用アイデアと今後の展望

今後、「てれたっち」を使ってどんな授業を行いたいと考えていますか。

川守先生機会があれば、タブレット連携なども試してみたいですね。動画の上に書き込みができるという点では、スポーツの指導にも適していますよね。ぜひ部活の指導などに使ってみたいと思っています。

福岡先生「てれたっち」を使った授業では、「比較して、関連付けて、説明する」という、考え方のプロセスを重視した「学び」が実現します。今後も、やはりこういう面での応用に活用したいですね。たとえば、テーマごとに塗り分けられた同じ地域の地図の比較、──2枚の白地図を用意し、一方は所得の低い地域に色を塗り、もう一方は失業率の高い地域に色を塗ります。それを「てれたっち」上で重ねてみると一致が見られるというような関連付け、そこから何が読み取れるのかなど。こういうビジュアル重視の授業は黒板やプリントだけではなかなか実現しません。また、現在、私の授業では静止画のみを使っていますが、動画の活用も考えています。学級活動など、授業以外での様々なシーンでの利用もいいですね。

学校における今後のICT活用について、お考えをお聞かせください。

福岡先生ICT機器を使ってどのような教育的効果を出すのか、どうやって授業改善をしていくのか、こうした課題については、中学校教育研究会の事務局業務や教育センターでの研修などを通して、常に考えてきました。IT化は教育現場にとって非常に優先度の高い課題として考えていますが、しかしどの自治体も予算が厳しい折、機器の導入には「安価で持続可能」という観点が必要です。「てれたっち」との出会いも、そうやってツールを模索していた中でのことでした。

川守先生最近、青森県視聴覚・情報教育研究大会に参加しましたが、やはり電子黒板やタブレットの活用は注目度が高いですね。ICT活用に向けた前向きな空気はすでに醸成されており、必要性は強く感じています。ただ、福岡先生も仰るように、どこの自治体にも予算の問題はあります。こうした中で、安価かつ既存資産を活用して導入できる「てれたっち」は、実にいいアイデアだと思いました。この価格帯ならば、学校単位での独自導入も視野に入るかもしれません。今はいくつかのクラスでシェアして使っていますが、理想的な環境は全教室に1台ずつ配備という形ですね。現状、様々な使い方を模索している段階ですが、今後も積極的に活用していきたいと思っています。

導入学校概要

青森市立造道中学校
学校
青森市立造道中学校
所在地
青森県青森市
開校
1960年
取材にご協力
いただいた先生
青森市立造道中学校 福岡優太先生
青森市立造道中学校 川守理己先生
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