「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例
【青森市立荒川中学校】

導入事例TOPへ戻る

「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例【青森市立荒川中学校】

取材日:2018年2月9日

PDFダウンロード

意欲向上、興味喚起にとどまらず、
学んだ知識を定着させるツールとして、「てれたっち」を活用!

インタビューに答える工藤雅人先生

青森市郊外の自然に囲まれた青森市立荒川中学校は、地域で活躍できる人材作りを目標に、教育のICT化についても積極的に取り組まれています。同校では興味喚起や意欲の向上のみならず、実際に学習効果を出すことを目標に「てれたっち」の活用を模索されています。研修主任として社会科を担当される工藤雅人先生に活用アイデアなど具体的なお話を伺いました。

学んだことを知識として定着させ、学力の向上を図るために

工藤雅人先生

「てれたっち」の導入前に、課題に感じていたことがありましたらお聞かせください。

工藤先生本校では、今回の「てれたっち」が初めての電子黒板の導入となります。大型ディスプレイはすでに導入しており、3クラスで1台を共有、また特別教室にも設置していました。いずれも動画の再生、実物投影機との連携、パワーポイントで作成した資料の表示などに利用していました。視覚的な授業は興味喚起の効果が大きいので、既存のディスプレイも学習の糸口になればと思っていましたが、課題も感じていました。受験を控えた中学生の授業ですから、ただ興味を引けばいいというレベルではなく、もう一つ上の活用を行いたかったのです。学んだことを知識として定着させ、学力の向上を図る方法を模索していました。そんな折に「てれたっち」が導入されたわけですが、これはまさにそれまで感じていた課題に応える電子黒板でした。

学習内容の定着のために、「てれたっち」をどのように活用されているのですか。

工藤先生授業では、「てれたっち」と実物投影機を連携して、グループワークの発表などによく使っています。生徒にタッチペンを渡して、プレゼンテーション形式での発表です。学んだ内容をノートなどにまとめ、「てれたっち」の画面でクラス全員に共有し、それに対して実際に書き込みを入れながら説明することは、知識の定着に非常に効果があると感じています。さらに、生徒の書き込みを画面ごと取り込んで、次の授業で振り返りとして見せています。思考の軌跡を保存し、それを後から呼び起こすことで、覚えが断然よくなります。ただ漫然と人の話しを聞いたり、コンテンツを視聴したりするだけではこうはいきません。

知識の定着を図るためには、記録して、繰り返すことが重要なのですね。

工藤先生授業の後には、どんな取り組みをしたか思い出せるものを残すよう心がけています。書き込みした画面の保存だけでなく、保存した画面をプリントして配布するのもアリですね。いろいろな手段を使い分けることも大事です。板書は知識をまとめるためにもちろん重要です。それを説明したり、理解を助けるための「てれたっち」、さらに手元に残すためのプリントというように、様々な手段を使い分けています。中学校の授業では、いかに学力につなげるのが教員としての腕の見せどころです。

せっかくのツールをもっと活かしたい!「てれたっち」で幅広いスキルを養う

生徒の皆さんのプレゼンテーションスキル向上のためにも「てれたっち」を活用されているとのことですが、具体的にはどのようなことをされているのですか。

工藤先生せっかくいいツールがあるので、プレゼンテーションの練習にもなればと思い、生徒には積極的に発表を行わせています。たとえば地理では、北海道について調査してプレゼンテーションを行いました。グループごとに産業、歴史、観光などとテーマを決めて発表を行います。生徒が手書きで作成した資料を実物投影機で「てれたっち」に取り込み共有しています。「てれたっち」の操作については、私がその場でアドバイスしながら生徒に教えていますが、難しいといった声もなく、皆あっという間に使いこなしますね。それどころか、付属の白板ソフトの機能を使って見せ方を自分たちなりに工夫し始めて、こちらが驚くほどです。たとえば「隠すペン」の機能を使ってクイズ形式にしたり、細部に小さな書き込みをしておいて後から拡大して見せたり。こういう仕掛けは盛り上がりますね。生徒はノリ良くやってくれます。ちょっとした寸劇なども入れたりして、面白く発表するためのアイディアをどんどん盛り込んできますね。せっかく使いやすい「てれたっち」がありますので、教員の説明を聞くだけでなく、どんどん体験してほしいです。社会に出たらプレゼンテーションのスキルを当たり前のように求められる時代ですから、この機会に慣れておくのもいいでしょう。

「てれたっち」により、既存資産の活用もさらに進んでいます

授業の準備など、先生の業務で変わった点はありますか。

工藤先生従来のように、拡大コピーを駆使して掲示物を作成する手間はなくなりました。「てれたっち」による電子化のメリットとして、拡大してくっきり表示できること、画面に書き込みできること、さらにそれを消すことができ、再利用できることなど、いろいろあると思います。専科の教員は繰り返し同じ授業を行いますから、電子化による授業準備の効率化のメリットは大きいです。電子データは更新も楽ですから、年度が変わっても作った資料や教材が活かせます。

ほかに、「てれたっち」で変わったと感じられることは?

工藤先生従来も実物投影機と大型ディスプレイはありましたので、生徒に見せることだけならできていました。しかし、繰り返しになりますが、定着という観点からはそれだけは不十分でしたから、どのツールにもそれほど価値を感じていませんでした。「てれたっち」により、書き込みや履歴の保存ができるようになったことで、既存資産にも価値を見出せるようになりましたね。効果を実感していますので、併せての活用が進んでいます。

今後、「てれたっち」でやってみたいことがありましたら教えてください。

工藤先生「てれたっち」とプロジェクターの連携ですね。全校集会などで活用できないかと考えています。「てれたっち」のディスプレイをマルチモニタのように大型プロジェクターに投影して、より多くの人数で共有したいですね。新年度のオリエンテーションで、さっそく使ってみようと思っています。

将来の見通しはいかがでしょうか。

工藤先生今はまだ大型ディスプレイも「てれたっち」も足りない状況ですが、早く全クラスに行き渡ってほしいと思っています。気軽に利用できる環境が整えば、活用もさらに進むと思います。生徒たちが学力を身につけるための現実的な手段として、こうしたICT環境が当たり前のものとして定着する日が近いうちに実現することに期待しています。

PDFダウンロード

導入学校概要

青森市立荒川中学校
学校
青森市立荒川中学校
所在地
青森県青森市
開校
1947年
取材にご協力
いただいた先生
青森市立荒川中学校 工藤雅人先生
このページのトップへ
PC版を表示