長期保存用DVD「M-DISC」導入事例
【フォトスタジオ ハプト】

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長期保存用DVD「M-DISC」導入事例【フォトスタジオ ハプト】

取材日:2018年03月08日

「結婚式の想い出を一生涯残してほしい」
長期保存可能な光ディスク「M-DISC」で実現。

三井共同建設コンサルタント(株)の岩崎貴志様と弘中真央様
今寺 学 氏

広告写真家として活動するかたわら、金沢の老舗料亭でブライダル写真の撮影を手がけるフォトスタジオ ハプト様がこのたび、新郎新婦にお渡しする写真データを生涯にわたって保存していただけるよう、アイ・オー・データ機器が取り扱う長期保存データ用DVD「M-DISC」の「DHR47YMDP5V1」を導入されました。長期保存が可能な光ディスクを採用された経緯とその思いについて、フォトスタジオ ハプトの今寺学様にお話を伺いました。

ブライダル写真のデータ納品は、紙・USBメモリー・DVDのハイブリッドで。

どのような写真を撮影されていますか?

ブライダル写真の納品にM-DISCを使用

今寺学氏地元の企業や飲食店様の広告撮影がメインですが、縁があって金沢の老舗の料亭様からブライダルの撮影をお受けしています。4〜5年くらい前から、年間20件ほどですね。仕事量としては広告9に対してブライダル1くらいの割合です。料亭の中に挙式ができるお部屋もありますし、神社で式を挙げてから大広間で披露宴という場合もあります。

M-DISCはブライダル写真の納品に使われているのですか?

今寺学氏そうですね。最初は国産のDVDに焼いていたのですが、国内生産が終わってしまって困っていました。一時期、USBメモリーのみで納品していましたが、将来的に保存性が心配だなと思って、今はUSBメモリーとM-DISCを両方お渡ししています。

より長期に確実にデータを残せるM-DISC

2種類で納品されているのはなぜですか?

今寺学氏お客さまがどんな環境で使っておられるか、こちらには分かりません。ドライブをお持ちでないかもしれないし、パソコンさえお持ちでないかもしれません。今さしあたってデータが見たい、ということであればUSBメモリーが都合が良いと思います。DVDは保存のためで、より長期に確実にデータを残せると思います。

今寺学氏もうひとつ、実はデータのみの納品は基本的にはお受けしていないんです。最終的に想い出として残すためには紙の方が良いという絶対的な思いが僕の中にあって、アルバムにしてお渡しすることを前提にしています。そのうえで、アルバムに入れられなかった写真も含めてデータで納品します。DVDはあくまで保存用。だからこそ、長期保存できるM-DISCは魅力的でした。

つまり、お客さまの行動に想像を巡らせて、適材適所の記録媒体を提供されているのですね。

カメラマンとして、「想い出を残す」ためにできることの全てを。

ブライダル写真を撮る際の思いについてお聞かせください。

アルバムに入れられなかった写真も含めてデータで納品

今寺学氏究極、ものすごいケンカをして離婚しそうになった時に、「もう1回がんばろうかな」と思えるくらいのアルバムにしたいと思っています。広告の写真に関してはより良く、見た人が「これほしいな」と思える写真を撮るのが仕事。でもブライダルに関しては、本人たちの「楽しかったな」「いい式だったね」という気持ちがストレートに伝わるのが良いと思っています。

ありのままに結婚式を記録する、保存するということですね。

今寺学氏はい。つくらず飾らず、ほんとうに楽しそうに笑っているシーンを撮る。純粋にその場の雰囲気がどうだったかが残るように撮る。ブライダルでは「想い出を残す」という考え方が強いので、DVDも長期保存できるものにしたかった、というのが本当の理由です。

デジタルもアナログも、用途に合わせて使い分けが大事ですね。

今寺 学 氏

今寺学氏たとえば押し入れの奥底にしまわれている結婚式のアルバムを、いつかお二人の子どもが発見したらおもしろいなと。その時アナログなアルバムの方がきっと面白い。保存はデジタル。正直、開けて見ることがなくても、あると安心です。震災の時にも、写真が戻ってきてうれしかったというニュースがありました。やっぱり写真って力があると思うんですよ。家族のためにも残していく方が良いと思います。

東北大震災の時、写真のプリントやハードディスクはほぼ復旧できなかったのに対して、メディアの多くは復旧することができました。

今寺学氏すごいですね。そう考えたら、プロならなおさら普通に使うべきですよね。お客さまのことを思えば。データが残っていれば、なんとかなりますもんね。

「生涯保存」はプロとして当たり前。残すなら長期保存DVD「M-DISC」

M-DISCをどのようにしてお知りになりましたか?

今寺学氏最初は[国産 DVD]で検索したんです。もう販売してなくて、在庫品は異常なくらい高額で…。次に「長期保存」をキーワードに調べているうちにM-DISCにたどり着きました。M-DISCのDVDは台湾製ということでしたが、耐久性に優れ長期保存できると知り、決めました。一般のDVDが1枚数十円なので確かに少し値段は上がりますが、数百円のことじゃないですか。それで長持ちしてくれるならデメリットはないですし、僕は見つけてすぐに買いました。ブライダル業界にはもっと広がるべきだと思います。

M-DISCに気づいた時に他と比較しましたか?

M-DISC対応ドライブは当社製を利用
M-DISC対応ドライブは当社製を利用

今寺学氏国産ブルーレイという選択肢も考えたんですが、ブルーレイがない、古いパソコンしかお持ちでなかったらお客さまが困りますよね。それならDVDにしておかないと。調べたら、書き込んでさえしまえば、読み込みは汎用性があると知ったので、M-DISCのDVDにしました。

使用感はいかがですか?

今寺学氏長期保存の成果はもちろんまだ実感がありませんが、いい気がします。ほんの少しだけ書き込みに時間がかかる気がしますが、かえって信頼性を感じます。100枚も焼くわけじゃないので、多少かかろうが確実にきちっと焼いてくれることが大事だと思うんです。

ブルーレイのM-DISCで手元に保管すれば、より喜ばれるサービスに。

将来、発展させていきたいことなどはありますか?

マルチキャリアM2Mルーター「UD-LT1」 / ネットワークカメラ「TS-WRLP」

今寺学氏ブライダルで毎回2500枚程撮影する写真の元データは、ブルーレイのM-DISCにアーカイブしてもいいかなと思います。今は外付けハードディスクにまとめて保存していますが、広告撮影と違って結婚式の写真はやり直せないじゃないですか。メディアに長期保存するのも分かりやすくていいなと。1件あたり1枚で焼けば100GBにはいかない。何年も経ってから紛失した人が来ても、ちゃんと残してありますと言えたらいいですね。RAWデータのままずっと持っていたいという方がおられたら、ブルーレイが一番良いと思います。

カメラマンは撮るまでが仕事というイメージでしたが、その先まで背負っているのですね。

今寺学氏欲しいと思われる写真をちゃんと撮ることが大前提ですが、そこで終わりではないと思います。特にブライダル写真でいえば、なるべく喜んでもらいたい、ちゃんと残るものにしたい。そう考えて自然と長期保存という選択肢になりました。生意気に聞こえたら困るんですが(笑)、それが大事だと思っています。

導入企業概要

ハプト株式会社(フォトスタジオ ハプト)
企業名
ハプト株式会社(フォトスタジオ ハプト)
http://hrpt.biz/
会社概要
地元・金沢の企業や飲食店などを中心に、数多くの広告写真を撮影。広告写真の背景で起用した料亭に依頼を受け、ブライダル写真も手がける。
所在地
石川県金沢市窪6-6 レジデンス錦台1F
設立
平成23年(2011)年1月
ご担当者名
今寺 学 氏
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