導入事例:【アイ・オー】自社ファイルサーバーをNASへリプレイス

当社では、Windows Server 2003サポート終了に伴い、企業内共有ファイルサーバーに代わり自社商品LAN DISKシリーズを導入しました。
『サーバーからNASへ乗り換えた理由は?』『NASにリプレイスして社内の課題は解決できたのか?』自社の事例から、ファイルサーバーをNASへリプレイスする際のポイントを具体的にご紹介します。

これまで当社が抱えていた課題

当社では8年ほど前からWindows Server 2003サーバーをファイルサーバーとして使い続けており、ハードウェア面で老朽化が進んでいました。また、サーバーのHDD容量は300GBしかなく、容量が足りなくなり、別途NASを導入してデータを分散保存していました。これにより、データの管理が一括で行えないなどの課題を抱えていました。そこで、ファイルサーバーのリプレイスの検討を行うことにしました。


これまで使用してきたファイルサーバー

既存環境の共有ファイルサーバー

8年ほど前から使い続けていた

Windows Server 2003

担当者を悩ませていた課題

  • ×ハードウェア面で老朽化が進んでいた
  • ×HDD容量不足で、NASを増設していた
  • ×分散保存されたデータを管理しきれない

NAS(自社商品LAN DISK H シリーズ
LAN DISK Z シリーズ
)を導入した理由

課題を解決

NAS導入のメリット
コスト面・管理面の両面においてNASへのリプレイスを選択

  • 複数のNASの状態を一元管理可能に
  • 独自機能で、異なるOS間でデータ移行
  • NAS2台の冗長構成による災害対策
導入理由 その1

自社製のNAS状態管理機能「NarSuS(ナーサス)」を採用することで実現する自社クラウドサービスで、複数台のNASを一元管理

クラウド状態管理 NarSuS
導入した複数台のNASは、自社製クラウドサービス「NarSuS」(ナーサス)を採用することで、一元管理を可能にしました。NarSuSは、NASにトラブルが発生したりした場合に管理者にメールで知らせるなど、専任の管理者でなくともNASの管理を容易に行えるサービスです。
当社では、自社商品NAS「LAN DISK Zシリーズ」と「LAN DISK Hシリーズ」への移行を進める中で、全国20台のNASを1つの画面で一覧で見ることができるクラウド管理による利便性を実感しています。

クライド状態管理機能「NarSuS」(ナーサス)特設サイトへ

導入理由 その2

WindowsベースのOSにも、オリジナルOSにも、LAN DISKなら対応できる独自機能を活用し、異なるOS間でもデータ移行

金沢本社と東京オフィスにはWindows Storage Serverを搭載するLAN DISK Zシリーズを、全国の各営業所には、NAS用オリジナルのOSを採用しているLAN DISK Hシリーズをそれぞれ配置しました。
金沢本社と東京オフィスはファイルサーバーを利用する人数が多く、部門も複数に分かれており、ACL(アクセス制御リスト)を詳細に設定していたことから、Windows Server 2003サーバーからACLを継承できるLAN DISK Zシリーズを移行先として選定しました。半面、東京オフィスを除く各営業所はファイルサーバーにアクセスする人数が少なく、詳細なACLの設定も不要なため、価格も安価なLAN DISK Hシリーズを採用しました。
Windows Server 2003からLAN DISK Zへのデータ移行にはACL引き継ぎができ、常時レプリケーションが可能なarcserve High Availabilityを利用しました。これら要件は、部門間のセキュリティ確保のためのACLが細かく設定されており、手作業での移行が困難である事や、本社ファイルサーバーの移行によるダウンタイムを最短にするために必須でした。また、移行完了後にはarcserve High Availabilityをそのまま利用し、2台構成でバックアップ運用を行っております。
WindowsベースのサーバーからオリジナルOSのLAN DISK Hシリーズへのデータ移行にはLAN DISK Hシリーズ独自機能「データコピー機能」を活用しました。
一般的には、NAS用オリジナルOSのNASは市販のレプリケーションソフトに対応しておらず、Windowsベースのファイルサーバーからデータ移行が難しいというデメリットがあります。しかし、LAN DISK H シリーズに搭載されている『データコピー機能』を利用することで、フォルダー階層をそのままコピーし、ファイルサーバーからデータの移行を行うことが可能になります。
本社も営業所も、どちらも平日の業務時間中にバックグラウンドで移行のための検証が進められたため、手間と時間をかけずに移行できました。

LAN DISK Zの設置作業
LAN DISK Zの設置作業
設置されたLAN DISK Z
設置されたLAN DISK Z

金沢本社・東京オフィス採用

Windows Server 2003からACL継承可

Windows Storage Server 2012 R2を採用

LAN DISK Zシリーズ

Windows Serverと互換性が高い

全国6拠点(東京以外)営業所採用

オリジナルOS採用、比較的安価

LAN DISK Hシリーズ

オリジナルOSを採用
導入理由 その3

ファイル共有用とバックアップ用の2台のNASで冗長構成とし、万が一に備えるNASを2台設置し、冗長化と災害対策を行う

営業所へ発送する前に本社で初期設定を行うLAN DISK Hシリーズ
営業所へ発送する前に本社で初期設定を行うLAN DISK Hシリーズ

当社商品のLAN DISK H シリーズは、今年の1 月に『クローン機能』を実装し、システムの冗長化にも活用できます。このクローン機能を使用することで、NAS に保存しているデータだけでなく、システムの設定情報もバックアップ用のNAS に保存できます。また、ファイル共有に使用しているメインのNAS が故障した場合には、バックアップ用のNAS に自動的に切り替わり、ファイル共有用のNAS と同じ役割を果たします。機器のトラブルが発生しても、短いダウンタイムで業務を継続することが可能になります。
BCP 対策としては、本社に災害対策用のNAS を設置し、夜間に各営業所のデータの保存も行っています。本社のデータは東京オフィスと札幌オフィスに保存し、万が一本社が被災するような事態があっても事業が継続できるようにしています。

LAN DISK 商品仕様

商品仕様

HDL2-H シリーズ

HDL-Z4WLCR2 シリーズ

対応OS Windows 8.1 / 8 / 7 / Vista / XP、Windows Server 2012 R2 /
2012 / 2008 / 2008 R2 / 2003 SP1 / 2003 R2、Mac OS X 10.5 ~ 10.9
CPU インテル Atom デュアルコア プロセッサー(2.13GHz)
接続インターフェース 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T、
Auto-MDI/MDIX、
USB 3.0 × 2、USB 2.0 × 2
1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T、
USB 2.0 × 5、USB 3.0 × 2
本体サイズ 幅183 ×奥行き222 ×高さ202㎜(突起部除く) 幅430 ×奥行き484 ×高さ44mm(突起部除く)
本体重量 約5.5kg 約9.5kg
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