H/XR/XV移行

移行前の確認

本パッケージは、HDL-H、XR、XVの各シリーズ(以後、移行元と呼びます) の共有フォルダーの構成、各共有フォルダー、一部の設定を本製品(以後、移行先と呼びます) に移行するために使用します。

ユーザー、グループ、共有フォルダーの設定

ユーザー、グループ、共有フォルダーの各設定について、移行元と移行先それぞれに設定がおこなわれている場合、いない場合により処理が異なります。

移行元 移行先 処理内容
設定あり 設定なし 移行元の構成を新規作成
設定なし 設定あり 処理なし(移行先の構成は削除されない)
設定あり 設定あり 移行元の構成に設定変更

移行されない設定

●以下の設定は移行されません。
・RAIDモード(暗号化設定含む)
・NarSuS設定
・管理者設定
・クラウド同期、FTPを除くパッケージ設定(ただし、Dropboxの設定は保存されません)
・USBポート1以外のモード設定
●以下の設定が有効に設定されている場合は無効に変更します。
・バックアップ/データコピーのスケジュール設定
・共有フォルダーのレプリーケション設定
・電源のスケジュール終了設定
●HDL-XR、XVシリーズから移行する場合、以下の設定も移行されません。
・バックアップ
・共有フォルダーのクラウド同期設定
・iobb.net
・リモートリンク
・DLNA設定
・net.USB設定
・レプリケーション

移行されないフォルダー

・LAN DISK Manual
・LAN DISK Log
・usb1〜4
・esata1
・tmadmin
・削除できない共有フォルダー(移行元がHDL-Hシリーズの場合のみ)

ご注意

●移行先には、移行元のファイルをコピーするため十分な空き容量が必要です。
●移行元と移行先に同名のファイル・フォルダーが存在する場合、移行元のファイル・フォルダーで上書きされます。移行先にのみ存在するファイル・フォルダーは削除されません。

H/XR/XV移行

移行する

  1. 移行元、移行先が同じネットワークに接続されていることを確認する

  2. 移行先の設定画面を開き、[データバックアップ]→[H/XR/XV移行]をクリック

  3. ①設定情報を入力
    ②[設定保存]または[設定保存して今すぐ実行]をクリック

移行状態 移行状態を表示します。
移行元 移行元のHDL-H、XR、XVのコンピューター名またはIPアドレスを入力します。
[候補検索]をクリックすると、再検索します。
移行元の管理者パスワード 移行元のHDL-H、XR、XVのパスワードを入力します。
スケジュール実行 設定したスケジュールでの移行をおこなう場合は、[有効]を選択します。
日時 スケジュール実行を[有効]にした場合、日時を設定します。
強制フルコピー [無効]を選択すると、差分コピーとなり、変更のあったファイルのみコピーします。
※通常は[無効]を選択します。
[有効]を選択すると、常にすべてのファイルをコピーします。
移行元のネットワーク設定反映 移行実行後に、移行元のネットワーク設定を移行先に反映する場合にクリックします。以下の項目が移行されます。
・LAN1設定
・LAN2設定
・Microsoftネットワーク設定
・名前設定
ネットワーク設定反映をおこなう場合は、移行元のLAN DISKはネットワークから取り外してください。移行元のネットワーク設定を反映する

移行元を運用しながら、移行する場合

移行元のLAN DISKを運用しながら移行したい場合は、次のように実行します。
①上記手順を参照し、[強制フルコピー]が[無効]の設定で移行を実行します。
②ログファイルを確認しコピーされたファイルが“0”になるまで、①を実行します。
※ログファイルの確認方法については、移行結果を確認するをご覧ください。

H/XR/XV移行

移行結果を確認する

[LAN DISK Log]共有の[Data Copy]の[移行_(共有フォルダー名)]以下に移行結果を記録します。
「(移行実行日時)_summary.log」というファイル名のログファイルで内容を確認してください。
※移行中に移行元のファイルを更新した場合などは、[強制フルコピー]を[無効]にした状態での移行実行後、コピーしたファイルが“0”であれば、移行が完了したことになります。
失敗した場合は「(移行実行日時)_failed.log」というファイル名のログファイルで、内容を確認してください。

■ログファイルの内容と対処
※ログ内容を「Error」で検索し、検索に掛かった場合は対処をご覧ください。

ログ内容 意味 対処
NoSpaceError データコピー先の容量が足りません。 データコピー先の容量を確保してください。
NoEntryError フォルダーやファイルが見つかりません。 データコピー中にファイル・フォルダーを変更しないようにしてください。
ExistsError 以下のうちいずれかに該当します。
・データコピー元にあるファイルと同名のフォルダーがデータコピー先に存在します。
・データコピー元にあるフォルダーと同名のファイルがデータコピー先に存在します。
同名のファイル、フォルダーのうち片方の名称を変更してください。
TimeOutError ネットワーク上のデータコピー元への接続がタイムアウトしました。 データコピー元や本製品のネットワーク設定を確認してください。
UnMountedError 対象のボリュームがマウントされていません。 対象のボリュームがマウントされているか確認してください。
ShareNotExistsError 対象の共有フォルダーが存在していません。 対象の共有フォルダーが存在しているか確認してください。

移行中に移行元のデータを削除した場合

移行中に移行元のファイルの移動や削除をおこなうと、移行が失敗となる場合があります。
この場合、ファイルの移動や削除をおこなわないようにして、再度移行を実行してください。

H/XR/XV移行

移行元のネットワーク設定を反映する

  1. 移行処理が完了したことを確認する

  2. 移行元のLAN DISKをネットワークから取り外す

  3. 移行先の設定画面を開き、[データバックアップ]→[H/XR/XV移行] をクリック

  4. [移行元のネットワーク設定反映]をクリック

H/XR/XV移行

移行後の作業(パッケージの削除)

移行後に、誤って移行を実行してしまうことを防ぐため、H/XR/XV移行パッケージを削除します。
  1. 移行先の設定画面を開く

  2. [システム]→[パッケージ管理]→[一覧]をクリック

  3. ①[H/XR/XV移行]にチェック

    ②[削除]をクリック