HOME > 導入事例 > 「HDL-GTR」「LCD-MF241X」活用事例 半沢健氏インタビュー
今回はフォトグラファー半沢健さんの事務所をお訪ねしました。こちらでは、写真のデータ共有と保管用途でLAN接続ハードディスク「HDL-GTRシリーズ」、作業用ディスプレイとして「LCD-MF241Xシリーズ」をご利用いただいています。フォトグラファーになられて10周年を記念する写真展「RHYTHM」のご準備のさなか、お時間をいただきお話を伺いました。
─さて、早速ですが、ご自身の10周年を記念する写真展と写真集「RHYTHM」についてお聞かせください。まずはテーマ「RHYTHM」にこめられた思いについてお聞かせいただけますか。
風景写真はライフワークとして続けているのですが、好きな風景を撮ってきた結果、改めて写真を並べてみると、いろんな「光」を意識して撮影しているものが多いことに気付きました。そこで初めは、テーマのキーワードを「光」や「Light」などで考えていたのですが、しばらく見ているとそこには同時に日の傾きなど、「光の動き」の存在を感じました。そこで、その刻々と流れる動きをイメージして、「RHYTHM」でいこうと決めました。
─いままでの旅の中で、印象に残っているエピソードなどはございますか。

ふりかえってみると「RHYTHM」のイメージを特に強く感じたのは、日食の撮影の時ですね。日食にかかり暗くなって温度が下がってくると、鳥のさえずりや犬の鳴き声などがパタッと止みます。ほんとにシーンと静まり返りました。そしてしばらくして明かりと温もりが戻ってくると、今度はパニックになったかのように鳥が飛び回り、犬が騒ぎ始めるのです。いきなり暗くなってびっくりしただけかもしれませんが、現場にいると、自然を惑星として感じられた気がしますね。
それから旅の撮影では、できるだけ現地で朝日と夕日はおさえるようにしています。
現場ならではの風景が、刻一刻と移り変わる様が好きなので。その一刻に立ち会うために、時には時間に追われながら、雪の残る4,200mの山を息をきらしながらサンダルで歩き回ったりしました。
また、アフリカの荒地ではレンタカーが故障したこともありました。荒地なのでパンクはよくあることなのですが、これに加えて車軸が曲がるというアクシデントに見舞われました。レンタカー会社でもらちがあかない状態になってしまったのですが、ヒッチハイクなどをして現地の方に協力してもらい、数日かけて修理して時速40キロぐらいなら走れるようにして頂きました。それでなんとか撮影を続行したこともあります。こんなハプニングも含めて、何より自由さが旅の魅力ですね。
旅は一人旅が多いのですが、田舎のほうに行くと人懐っこい方が多く、快く受け入れてくれることも楽しみのひとつです。
─やはり、様々な感性も旅のなかで育まれてきたのでしょうか。
多分そうだと思います。
珍しいタイプだと思うのですが、私は雑誌やテレビは極力見ないようにしています。元々テレビっ子だったので、見始めるとずっと見入ってしまって仕事にならないので(笑)。ただ音楽は好きなこともあり、仕事しながら聞いています。
あと強いていえば、やはり今まで旅の中で自分で見て感じてきたことが、今の感性に影響しているのだと思いますね。旅の中だと相手が自然なので、素直になれるというか無意識にシャッターを切っています。
─そんな半沢さんが、アイオーと出会ったきっかけは何でしたか。
実は、初めて買った外付ハードディスクがアイオー製でした。パソコンのハードディスクが一杯になって困っていたとき、VJをしている知り合いのドイツ人が持っていたのを見て、同じものを買いました。お店で気軽に買えることもあり、それ以来、アイ・オー製品を愛用しています。
今では商業写真はほとんどがデジタルです。画質が良くなった分、容量も多くなりました。1回の撮影で30GBくらい使うこともあります。
アシスタントとのデータ共有や、バックアップのことを考えると、今はLAN接続ハードディスクが最適ですね。
─写真データの保管用途として、アイオーの「HDL-GTRシリーズ」をご利用いただいているとのことですが、このハードディスクについての印象をお聞かせいただけますか。
アシスタントとデータ共有できて、しっかりバックアップできるところが気に入っています。デジタルデータは便利な反面、非常に怖い部分があります。フィルムだと部分的なダメージで済むのですが、もし単一のハードに保存されたものにトラブルが発生したら、そのハード内のデータが一瞬で消えてしまいます。ですのでバックアップはマメに取るようにしています。特にクライアントの写真なら、消えたでは済まされませんので。
─必要なことだと認識していても、バックアップは面倒がられる方が多いですね。
でも、これなら2組のミラーリングペアを形成できるので、カートリッジごと保管できます。このカートリッジなら大げさな機器ではないので、必要なときに量販店やWebでも購入できます。カートリッジだけなら本棚でも保存できるので、扱いやすいですね。この分かりやすさが気に入っています。

─こちらでは24.1型の液晶ディスプレイ「LCD-MF241X」もご利用いただいておりますが、導入に至った経緯をお聞かせいただけますか。
今の事務所にある環境を活かしながら、ディスプレイを追加したいと思っていました。
知り合いから比較的手ごろな価格で"使える"ディスプレイがあると聞いて、試しに使い始めたのがこれです。フォトレタッチのときなどに、作業スペースを拡大するために使用しています。
─"使える"という評価を頂くには、どこがポイントでしたか。

譲れないポイントとしては、キャリブレーションに対応していることです。キャリブレーションシステムについては、今は手軽にできるエックスライト社製「ColorMunki PHOTO(カラーモンキーフォト)」を使っています。加えてできるだけ低予算にすませたかった点もあげられます。
余談ですが映像制作にも携わりますので、HDMI接続でハイビジョン表示できるところが頼もしいですね。まだそういう使いかたはしていませんが、いろいろ使えそうです。
─最後に、今後の活動についてのご予定があればお聞かせください。
もちろん旅は続けるつもりですが、今のところ行き先は未定です。次の写真集についてもまだ何も予定していませんが、もしまた出せるとしたら「風景写真」意外のジャンルにしたいですね。これからも風景写真は撮り続けますが、スタイルを固めてしまいたくないので、何か違うテーマに挑みたいです。
たとえ旅先で車が壊れても、あきらめずに撮影を続行させる行動力あふれる半沢さん。そんな半沢さんの写真ですから、旅好きな方にはたまらないと思います。筆者自身それほど旅好きではないのですが、半沢さんの風景写真を拝見していると、まるでその場所でたたずんでいるかのような感覚を覚えました。
アイオーの製品は、事務所だけではなく写真展「RHYTHM」でもご活用いただきました。24.1型液晶「LCD-MF241X」とネットワークメディアプレーヤー「AV-LS300D」を使用して、写真をスライドショーで表示するコーナーを設置。お客様が熱心にご覧になっている姿を見て、こちらもうれしく感じました。写真展は終わってしまいましたが、半沢さんのHPで写真の一部を見ることができますので、興味のある方はいちど覗いてみてはいかがでしょうか。
写真集『RHYTHM』 定価:6,300円(税込)
発売日 9月下旬予定
半沢健氏のホームページにてご予約受付中
詳しくはこちらまで⇒ http://www.takeshihanzawa.com/
※この写真集の収益金の一部は、南九州の森林再生に向けて「プレゼントツリー」へ寄付されます。プレゼントツリーin南九州の植林は南九州で行われ、広葉樹を植え植栽放棄地を自然の姿へ戻すことを目的にしています。このような活動は、温暖化防止や生態系の回復、そして、水源涵養や土砂災害の防止に役立ちます。
・1974年生まれ