「ディスプレイ+CLIP PC」によるデジタルサイネージ導入事例
【出光興産株式会社 北海道製油所】

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ネットワークカメラ「Qwatch」導入事例

取材日:2018年07月14日

構内8箇所の情報掲示板をデジタルサイネージ化
業務の効率化、発信力の向上、ペーパーレスを一挙実現!

園長 柏倉 義 様

北海道苫小牧市で、北海道・東北・北陸などにエネルギーを供給する基地として操業する出光興産 北海道製油所様。このたび、社内の情報共有に用いる掲示板をデジタルサイネージ化すべく、「4K対応ワイド液晶ディスプレイ」と「小型パソコンCLIP PC」を導入されました。64万坪もの敷地に建屋が点在する中、計8箇所の掲示板を電子化することで、いかに業務の改善を図れたのか。出光興産北海道製油所の管理課・藤田千春様、管理課システムチームリーダー・市川博之様、管理課長・小野裕人様にお話を伺いました。

広い構内に分散する掲示板を、より効率的に活用するために。

導入のきっかけについてお聞かせください。

管理課 藤田 千春 様
管理課 藤田 千春 様

藤田様当製油所の敷地面積は64万坪で、札幌ドーム39個分にもなります。この広さに建屋が分散しており、紙の掲示物を貼る掲示板が計8箇所ありました。各建屋に担当者がいるのですが、掲示物は複数の部署から発行されて届けられます。紙が届くとその都度、貼りに行く必要がありました。

藤田様こちらの本館だけでも、1枚貼るために1階から3階まで5箇所の掲示板を一巡りしなければなりません。期限を過ぎた掲示物をはがす必要もあり、意外と時間がとられていました。

さまざまな業務をこなす中で、ちょっとした作業ですが負担になりますね。

従来の掲示板の様子
従来の掲示板の様子

藤田様一度に頼まれればいいのですが、貼り終わって戻ってきたら、別の部署から「これもお願い」と(苦笑)。タイミングが悪いと1日に2度3度と貼りに行くことがありました。情報伝達が遅くなってしまうから、放っておくわけにはいきません。10分程度とはいえ、まずはそこが業務改善の検討課題としてありました。

藤田様また、同時期に「ペーパーレス活動」と称して、紙で配布していた報告書をPDFにする取り組みも進めていました。それが所内に浸透し始めたので、じゃあ掲示物を電子化することも理解してもらえるだろうと。時間も紙もコストも減らせるということで、デジタルサイネージの導入を考えたわけです。

掲示板を設置される理由と、どんな情報を掲載されるのか、お聞かせください。

管理課長 小野 裕人 様
管理課長 小野 裕人 様

小野様子会社をいれると373名の大所帯。主に、本館の管理部門社員、プロダクションセンターの装置を運転する社員、保全事務所のメンテナンスする社員がいます。建屋も分散しており、社員がお互いに何をしているのか、知られていないのが課題でした。各課の業務内容からプライベートまで、社員の情報をタイムリーに共有することで風通しのいい職場環境がつくれると考え、掲示板を積極的に活用していました。

藤田様掲示物の中でも多いのが「HOPフラッシュ」といって、社内行事をPRする構内かわら版みたいなもの。例えば清掃活動や改善活動など、ある部署がどんなことをしたかを写真付きで紹介する情報ですね。掲示物の半分ほどがこれにあたります。他には、社内行事や美術展の開催などを告知するポスター的なもの。あとは、新しく異動されてきた方の紹介や、出産・結婚や資格合格などのお祝いごともお知らせします。

機種選定の決め手はセキュリティ。誰もがアクセスできる環境づくりへ。

アイ・オー・データ機器のデジタルサイネージに決定された経緯をお聞かせください。

設置されたデジタルサイネージ

藤田様さまざまな会社の製品を比較したうえで決め手になったのは、「CLIP PC」がIoTに特化したOS「Windows10 IoT Enterprise」を採用していたためです。弊社でも同じOSを使用しているのでセキュリティ面でもスムーズに導入できると考えました。

藤田様検討する中で、弊社には東京に情報システム部という部署があり、そこの担当者と「CLIP PC」がセキュリティを満たせるかも検証しました。アイ・オー・データ機器さんから実機を送っていただき検証した結果OKが出た次第です。

もともとは、藤田様がWEBで検索されて、弊社商品を見つけられたとのことですが。

藤田様と丸山様(左)がこのサイネージシステムを構築
藤田様と丸山様(右)がこのサイネージシステムを構築

藤田様はい。もう一点、他社さんは「月額いくら」というケースがほとんどでしたが、アイ・オー・データ機器さんは完結型で、購入さえすればあとは費用を考えなくていいのもポイントでした。

小野様彼女はシステムに詳しく、何かいい策はないかと自分なりに探して見つけたという経緯ですね。今回の件に限らず、弊社の中のさまざまな改善活動を課で推進する役割を担ってくれています。

藤田様QCサークルも、収益向上策も、改善活動の一環です。最近話題の働き方改革ではないですが、時間短縮にも取り組んできました。そうした面でも、今まで人が出向いて何箇所も貼り替えていたのをパソコン上でできるようになって、少しは貢献できているのかなと思います。

ペーパーレス化を実現!デジタルサイネージへスムーズに移行。

設置、使用開始まではいかがでしたか?

食堂の入り口に設置
食堂の入り口に設置

藤田様従来と同じ8箇所にデジタルサイネージを設置し、少しの併用期間をおいて紙の掲示板を廃止しました。今までは掲示物を作成する人と貼る人が別だったのが、自分で作ってデジタルサイネージで表示させるところまで、一連の作業をパソコン上で完結できるようになりました。所内サーバーの指定のフォルダに、ビットマップに変換した画像を保存してもらうだけで、自動的にサイネージに表示される仕組みです。

運用のルールなどで、工夫されたことはありますか?

藤田様データのアップで工夫したのは、静止画と動画の2つのフォルダを設けたこと。1時間のうちに55分は静止画を繰り返し、5分は動画が流れるよう設定しました。2つのフォルダを切り替えることで、1時間に1回静止画のフォルダを読みに行くので、1時間ごとに新しく更新されたものが表示できます。

藤田様また、掲載期間を2週間程度とし、ファイル名に削除する日付を記入する決まりにしました。自動消去はしない設定ですが、ファイルの中身を開かなくても削除できます。削除していい日をあらかじめ意思表示してもらうため、当人に確認する必要もありません。時々私が点検して古いものは容赦なく削除します(笑)。作成した人も自分で気づけば消しますので、ずっと放置されているということがなくなりました。

「時間割看板」のソフトの使い心地はいかがですか?

藤田様スケジュールを組めるのが良いところだと思います。所内には通常の8時から16時半まで勤務の部署と、交代で24時間働いている部署があるので。朝7時から夕方18時まで表示するパターンと、24時間ずっと表示するパターンと、設置してある場所によってスケジュールを変えたり、時間や曜日によって変えられる。そこが便利ですね。

掲示物ご担当の方々は割とすぐ慣れていただけましたか?

管理課 藤田 千春 様

藤田様周知徹底のために各担当者に集まってもらい、操作や保存の方法について、説明会を3回くらい重ねました。

小野様もともと紙の掲示物もデータでつくっていたので、すんなり移行できました。ファイル名の日付のルール決めとか、そのあたりを再周知したという格好ですね。

藤田様最後に一手間、「ここに画像保存するだけですよ」と。24時間勤務の社員には説明会以降会えていないのですが、すんなり慣れたようでうまく回っています。

市川様プロダクションセンターには3つの課があるのですが、掲示物は1課に1枚ずつ届いていたので、隣り合った3つの掲示板に同じものが貼られていることもありました。サイネージにしてからは1箇所ですっきり。ペーパーレスの効果も大きいと思います。

貼る側は業務効率が、見る側は印象度がアップ。社員全員にメリット大。

導入されて、期待された効果は得られましたか?今まで貼っていた方の感想は?

藤田様もちろん「助かってます」と評判です。担当者がお休みの日でも掲示物は出ます。休み明けに出社してきたら、「これ貼ってください」と机の上に溜まっていたんですよ。でもそれがなくなって、楽になったと喜ばれています。

管理課システムリーダー 市川 博之 様
管理課システムチームリーダー 市川 博之 様

市川様安全面でもよかったと思います。掲示板は高いところにあったため、今までは脚立に乗る必要がありました。脚立を支える人と貼る人の二人がかりで作業する場合もありました。

藤田様何よりも貼り歩く必要がなくなったため、担当者がもっと集中して他の業務に時間を注げるようになりました。各課に担当者が1~2名いたので、20名ほどの業務効率がアップしたと実感してもらえていると思います。

たとえ5分、10分でも気持ちの面で違いますよね。それが人数分重なるとなおさら。

藤田様本当は「歩いて貼りにいけばいいじゃないか」と言われるかもしれないですが。「コスト削減といいながら、立派なディスプレイを買って」と。だけど長い目で見れば、その5分や10分がその人にとってより価値のある仕事にあてられるのであれば良かったなと。

設置されたデジタルサイネージ

市川様けっこう貼るにもスキルが必要だったんです。何度も画鋲を刺している箇所は刺さりにくいとか。以前プロダクションセンターにあった掲示板はボード自体に粘着性のあるタイプで、掲示物が落ちやすかったり。苦労していたんですよ。

藤田様掲示物が多いと、期限切れのものをはがすとスペースが空くじゃないですか。全部貼り直して揃えていたんです。また、発行部数に波があって、ピークの時は貼るスペースがなくなり、仕方なく壁にはみ出して貼ったり、期限が過ぎていないのにはがしたり。簡単な仕事ですが、やらないといけないし。そんなすべてが近代的になったなと思います。

デジタルサイネージをご覧になる側からのご意見はいかがですか。

藤田様今までだと、A4サイズのものがメインだったので、近寄らないとよく見えなかったものが、ふと何か動いてるのが自然に目に入ってきます。注目度は以前よりアップしました。また、ディスプレイ画面が大きいので、文字や写真もすごく見やすくなりました。注目度がアップして、よりみなさん作成し甲斐もあるのか、レベルが上がっている気がします。子会社の出光プランテックさんがすごくセンスのいいものを作成されてて、参考にさせてもらっています。

管理課 藤田 千春 様

市川様写真の鮮明度も上がりました。今までは専用紙でなく普通の紙に印刷していたので色が暗くなっていた。キレイになったねという声は多くの社員から聞きます。

小野様最近、動画も入れていたよね。

藤田様卓球のレクリエーションをして、スマートフォンで撮ったムービーをパワーポイントにはめ込んでみたら、けっこう面白くて。表現の幅が広がるのもデジタルサイネージならではです。

作成する側にとっても、より多くの人に見てもらえると、やり甲斐がありますね。

藤田様社外の方からの反応もありがたいです。お客様が来られた時や、同じ出光でも本社や他の製油所から出張で来た社員から、いいねとお褒めの言葉をもらったり。

管理課システムリーダー 市川 博之 様

小野様他の出光でも、活性化という意味で情報共有できる掲示板は大事にしています。ここ北海道が最初にデジタルサイネージになったので、ディスプレイの前で足を止めて話題にしてくれているようです。

改善点があればお聞かせください。

藤田様紙の掲示板と違って、1画面につき掲示物1枚だけ表示されるため、「たまたまそこを通るたびに、なぜか同じものが表示されているんだよ」という声があります。画面を分割できればいいなと思っています。また、いま映しているのが何枚目か、このあと何が出てくるのか、全部見るのに何分くらい待てばいいのか、分かればいいですね。

小野様設置場所も、通り過ぎる際にチラッと見るという想定で決めたので、改善策があれば考えたい。たとえば休憩室でみんなが座っているところに置くのがいいかもしれません。コーヒーを飲みながらなど、ある程度の時間じっとしているので。

藤田様あと、最近天候が悪くて警報が多く出ました。ここは外に現場があるので、お天気が表示できればいいなと。風が強くなると高所作業ができなくなる基準があって、それもタイムリーに知りたいところです。

小野様タイムリーさといえば、企業を招いて最新技術のデモをする際に広く告知するために使うというのもあります。

そもそも紙だったら、そんなタイムリーな更新はできませんね。

市川様、小野様、藤田様

市川様デジタルならではの良さですね。社員全員に喜ばれて、ますます社内の風通しがよくなるのではと感じています。

小野様貼る側の日々のプチストレスだけでなく、情報のタイムリーさが増し、印刷費用も抑えられる。掲示物も今までA4サイズだったのが、大画面になって目に止まりやすい。みんな改善されましたね。今後は、この業務の改善だけでなく、それ以外のさらなる効果などにも期待しています。

導入企業概要

出光興産株式会社 北海道製油所
法人名
出光興産株式会社 北海道製油所
http://www.idemitsu.co.jp/factory/hokkaido/
会社概要
苫小牧市に位置する日本最北端の製油所。 北海道をはじめ北日本の各地では、石油製品のなかでも暖房用の灯油や軽油が多く必要。そのエネルギーニーズに応えるために分解装置を備え、需要の多い石油製品の生産比率を高め、安定供給に努めている。
所在地
北海道苫小牧市真砂町25-1
設立
1973年
ご担当者名
管理課長 小野 裕人 様 / 管理課システムチームリーダー 市川 博之 様 / 管理課 藤田 千春 様 /
生産技術センター エンジニアリング室 システムグループ 丸山 太一 様
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