データコピー機能でリプレイスする
本製品のデータコピー機能を使ってリプレイスします。共有フォルダーの構成やユーザーなどの設定は手動で設定する必要があります。
事前準備(データコピー)
以下の情報を調べ、どこかに記録しておきます。
これらはリプレイスのタイミングで使います。
移行元 NAS 情報
- IP アドレス:古い NAS のネットワーク情報です。
- サブネットマスク:古い NAS のネットワーク情報です。
- デフォルトゲートウェイ:古い NAS のネットワーク情報です。
- DNS:古い NAS のネットワーク情報です。
- 管理者ユーザー名:移行時に入力を求められます。
- 管理者パスワード:移行時に入力を求められます。パスワード未設定の場合は 4 文字以上の英数字で設定してください。
- 共有フォルダー:共有フォルダーの名前
- アクセス用ユーザー/グループ:Active Directory 環境でご利用の場合、移行先も同じ Active Directory 環境に参加させる必要があります。
- アクセス権:どの共有フォルダーにどのユーザー/グループがアクセスできるのか
移行先NAS情報
- 移行用 IP アドレス:リプレイス時に本製品に設定する IP アドレスです。
最終的には本製品に移行元の IP アドレスを設定します。
- 移行先には、移行元のファイルをコピーするため十分な空き容量が必要です。
移行する(データコピー)
移行元、移行先が同じネットワークに接続されていることを確認する
移行先の設定画面を開く
移行先の IP アドレスを設定する
移行先に移行元と同じユーザー/グループ、共有フォルダーを作る
▶ グループを作る
[データバックアップ]→[データコピー]をクリックする
[追加]をクリックする
データコピーのジョブを設定する
lightbulb参考共有フォルダーの数だけデータコピー設定が必要です設定は最大 20 個まで作ることができます。
lightbulb参考設定例- ジョブ名:(任意)
- スケジュール設定:有効:アクセスのない時刻
- オプション:[データコピー元にないファイルを削除する]にだけチェックを付ける
- 除外ファイル/フォルダー:無効
- データコピー元
- 対象種別:Microsoft ネットワーク共有
- UNC:\\192.168.0.100\disk1(\\移行元の IP アドレス\共有フォルダー名)
- ユーザー名:(管理者ユーザー名 または 対象の共有フォルダーにアクセスできるユーザー名)
- パスワード:入力したユーザー名のパスワード
- データコピー先
- 対象種別:ローカル
- 共有フォルダー:disk1(データコピー元で指定した共有フォルダー名)
- サブフォルダー:(空白)
※ 設定項目については、追加(データコピー)をご覧ください。
画面下の[保存]をクリックする
⇒ 設定したスケジュールでデータコピーを開始するようになります。
何回かスケジュールにしたがって実行させる
※ これによりほとんどのデータをコピー済みにします。数日かかります。
※ 2 回目以降はそれまでにコピーできなかったデータと更新があったデータだけをコピーします。そのためそれまでよりも短い時間で終了します。
最後にアクセスが来ないタイミングで、設定したデータコピージョブを実行する
[データバックアップ]→[データコピー]を開き、用意したデータコピージョブの[データコピー開始]をクリックしてください。lightbulb参考データコピーは設定ごとに1つずつ順に実行しますデータコピーの設定が多い場合、完了までに時間がかかります。
lightbulb参考途中でデータが更新されている場合データコピーを再度実行してください。変更があったデータだけをコピーするため、実行時間は短くなります。
設定画面のホームに戻り、[情報・ログ表示]→[システムログ]をクリックする
システムログに「データコピー完了しました。」と表示されていることを確認する
lightbulb参考全部のデータコピージョブに「データコピー完了しました。」と表示されていない場合まだデータコピーが完了していません。しばらくお待ちください。
しばらく待ってもデータコピーが終わっていない場合は、またスケジュールでデータコピーするのを待ち、別の日に再度をファイルの変更や削除をしないようにして、再度移行を実行してください。warning注意何度か試しても特定のデータコピージョブで「データコピー完了しました。」と表示されない場合移行先の共有フォルダー「LAN DISK Log」にパソコンでアクセスする
※「LAN DISK Log」へのアクセスには、管理者アクセスが必要です。
ログインするユーザー名とパスワードを以下のようにしてアクセスしてください。
ユーザー名:admin
パスワード:<管理者パスワード>[LAN DISK Log]内の[Data Copy]→[移行_(共有フォルダー名)]を開く
ログファイル「(移行実行日時)_failed.log」を確認する
ログ内容 意味 対処 NoSpaceError データコピー先の容量が足りません。 データコピー先の容量を確保してください。 NoEntryError フォルダーやファイルが見つかりません。 データコピー中にファイル・フォルダーを変更しないようにしてください。 ExistsError 以下のうちいずれかに該当します。
・データコピー元にあるファイルと同名のフォルダーがデータコピー先に存在します。
・データコピー元にあるフォルダーと同名のファイルがデータコピー先に存在します。同名のファイル、フォルダーのうち片方の名称を変更してください。 TimeOutError ネットワーク上のデータコピー元への接続がタイムアウトしました。 データコピー元や本製品のネットワーク設定を確認してください。 UnMountedError 対象のボリュームがマウントされていません。 対象のボリュームがマウントされているか確認してください。 ShareNotExistsError 対象の共有フォルダーが存在していません。 対象の共有フォルダーが存在しているか確認してください。 移行元をネットワークから取り外す
設定画面のホームに戻り、[データバックアップ]→[データコピー]をクリックする
今回作ったデータコピージョブをすべて削除する
これで移行は完了です。