データコピー機能でリプレイスする

本製品のデータコピー機能を使ってリプレイスします。共有フォルダーの構成やユーザーなどの設定は手動で設定する必要があります。

事前準備(データコピー)

以下の情報を調べ、どこかに記録しておきます。
これらはリプレイスのタイミングで使います。

移行元 NAS 情報

  • IP アドレス:古い NAS のネットワーク情報です。
  • サブネットマスク:古い NAS のネットワーク情報です。
  • デフォルトゲートウェイ:古い NAS のネットワーク情報です。
  • DNS:古い NAS のネットワーク情報です。
  • 管理者ユーザー名:移行時に入力を求められます。
  • 管理者パスワード:移行時に入力を求められます。パスワード未設定の場合は 4 文字以上の英数字で設定してください。
  • 共有フォルダー:共有フォルダーの名前
  • アクセス用ユーザー/グループ:Active Directory 環境でご利用の場合、移行先も同じ Active Directory 環境に参加させる必要があります。
  • アクセス権:どの共有フォルダーにどのユーザー/グループがアクセスできるのか

移行先NAS情報

  • 移行用 IP アドレス:リプレイス時に本製品に設定する IP アドレスです。
    最終的には本製品に移行元の IP アドレスを設定します。
warning注意
ご注意
  • 移行先には、移行元のファイルをコピーするため十分な空き容量が必要です。

移行する(データコピー)

  1. 移行元、移行先が同じネットワークに接続されていることを確認する

  2. 移行先の設定画面を開く

  3. 移行先の IP アドレスを設定する

    ネットワーク>LANx>IPv4
    ネットワーク>LANx>IPv6

  4. 移行先に移行元と同じユーザー/グループ、共有フォルダーを作る

    1. ユーザーを作る

    グループを作る

    新しい共有フォルダーを作る

  5. [データバックアップ]→[データコピー]をクリックする

  6. [追加]をクリックする

  7. データコピーのジョブを設定する

    lightbulb参考
    共有フォルダーの数だけデータコピー設定が必要です

    設定は最大 20 個まで作ることができます。

    lightbulb参考
    設定例
    • ジョブ名:(任意)
    • スケジュール設定:有効:アクセスのない時刻
    • オプション:[データコピー元にないファイルを削除する]にだけチェックを付ける
    • 除外ファイル/フォルダー:無効
    • データコピー元
      • 対象種別:Microsoft ネットワーク共有
      • UNC:\\192.168.0.100\disk1(\\移行元の IP アドレス\共有フォルダー名)
      • ユーザー名:(管理者ユーザー名 または 対象の共有フォルダーにアクセスできるユーザー名)
      • パスワード:入力したユーザー名のパスワード
    • データコピー先
      • 対象種別:ローカル
      • 共有フォルダー:disk1(データコピー元で指定した共有フォルダー名)
      • サブフォルダー:(空白)

    ※ 設定項目については、追加(データコピー)をご覧ください。

  8. 画面下の[保存]をクリックする

    ⇒ 設定したスケジュールでデータコピーを開始するようになります。

  9. 何回かスケジュールにしたがって実行させる

    ※ これによりほとんどのデータをコピー済みにします。数日かかります。

    ※ 2 回目以降はそれまでにコピーできなかったデータと更新があったデータだけをコピーします。そのためそれまでよりも短い時間で終了します。

  10. 最後にアクセスが来ないタイミングで、設定したデータコピージョブを実行する
    [データバックアップ]→[データコピー]を開き、用意したデータコピージョブの[データコピー開始]をクリックしてください。

    lightbulb参考
    データコピーは設定ごとに1つずつ順に実行します

    データコピーの設定が多い場合、完了までに時間がかかります。

    lightbulb参考
    途中でデータが更新されている場合

    データコピーを再度実行してください。変更があったデータだけをコピーするため、実行時間は短くなります。

  11. 設定画面のホームに戻り、[情報・ログ表示]→[システムログ]をクリックする

  12. システムログに「データコピー完了しました。」と表示されていることを確認する

    lightbulb参考
    全部のデータコピージョブに「データコピー完了しました。」と表示されていない場合

    まだデータコピーが完了していません。しばらくお待ちください。
    しばらく待ってもデータコピーが終わっていない場合は、またスケジュールでデータコピーするのを待ち、別の日に再度をファイルの変更や削除をしないようにして、再度移行を実行してください。

    warning注意
    何度か試しても特定のデータコピージョブで「データコピー完了しました。」と表示されない場合
    1. 移行先の共有フォルダー「LAN DISK Log」にパソコンでアクセスする

      本製品にアクセスする

      ※「LAN DISK Log」へのアクセスには、管理者アクセスが必要です。
      ログインするユーザー名とパスワードを以下のようにしてアクセスしてください。
      ユーザー名:admin
      パスワード:<管理者パスワード>

    2. [LAN DISK Log]内の[Data Copy]→[移行_(共有フォルダー名)]を開く

    3. ログファイル「(移行実行日時)_failed.log」を確認する

    ログ内容意味対処
    NoSpaceErrorデータコピー先の容量が足りません。データコピー先の容量を確保してください。
    NoEntryErrorフォルダーやファイルが見つかりません。データコピー中にファイル・フォルダーを変更しないようにしてください。
    ExistsError以下のうちいずれかに該当します。
    ・データコピー元にあるファイルと同名のフォルダーがデータコピー先に存在します。
    ・データコピー元にあるフォルダーと同名のファイルがデータコピー先に存在します。
    同名のファイル、フォルダーのうち片方の名称を変更してください。
    TimeOutErrorネットワーク上のデータコピー元への接続がタイムアウトしました。データコピー元や本製品のネットワーク設定を確認してください。
    UnMountedError対象のボリュームがマウントされていません。対象のボリュームがマウントされているか確認してください。
    ShareNotExistsError対象の共有フォルダーが存在していません。対象の共有フォルダーが存在しているか確認してください。
  13. 移行元をネットワークから取り外す

  14. 設定画面のホームに戻り、[データバックアップ]→[データコピー]をクリックする

  15. 今回作ったデータコピージョブをすべて削除する

これで移行は完了です。

lightbulb参考
必要に応じて、バックアップや UPS の設定をしてください

バックアップと復元

UPS をつなぐ

参考になりましたか?