CSV 一括登録
CSVファイルを作成して本製品に読み込ませると、ユーザー・グループ・共有フォルダーなどを一括登録することができます。
● ステータス
状態を表示します。
● CSVファイル
一括登録するCSVファイルを選びます。
CSVファイルの要件
各要素をカンマ(,)で区切っていること
文字コードがUTF-8,Shift-JIS であること
※ 規定された要素以外が存在すると、エラーとなり正常に処理できません。
ユーザーに関する設定書式
ユーザーを追加する場合、以下のように記述します。
adduser, ユーザー名, パスワード, 使用量制限, プライマリーグループ, フルネーム, コメント
設定項目 | 設定形式 | デフォルト値 | フィールド名 |
---|---|---|---|
ユーザー名 | 文字列 | (指定必須) | Name |
パスワード | 文字列 | (空) | Password |
使用量制限 | 数字文字列 (小数点以下第1位可) | 0 | Limit |
プライマリーグループ | 文字列 | (空) | PrimaryGroup |
フルネーム | 文字列 | (空) | FullName |
コメント | 文字列 | (空) | Comment |
例:「user1」をパスワード「abcde」で追加する
adduser, user1, abcde,,,,
- 変更
adduser
の代わりにmoduser
と記述します。 - 削除
adduser
の代わりにdeluser
と記述します。その後ろにはユーザー名だけを記述します。
先に「項目定義レコード」を記述することで、記述する項目や順序を定義できます。
記述しない項目はデフォルト値として扱われます。
● 項目定義レコード
#user_config, 定義する項目のフィールド名
● 例:ユーザー名とパスワードだけで記述する場合
#user_config, Name, Password
adduser, user1, abcde1
adduser, user2, abcde2
adduser, user3, abcde3
グループに関する設定書式
グループを追加する場合、以下のように記述します。
addgroup, グループ名, 使用量制限, 登録ユーザー
設定項目 | 設定形式 | デフォルト値 | フィールド名 |
---|---|---|---|
グループ名 | 文字列 | (指定必須) | Name |
使用量制限 | 数字文字列 (小数点以下第1位可) | 0 | Limit |
登録ユーザー | " で囲み、ユーザーごとに, で区切る | (空) | Member |
例:「Group1」を追加し、登録ユーザーに「user1」と「user2」を設定する
addgroup, Group1,,"user1,user2"
変更
addgroup
の代わりにmodgroup
と記述します。削除
addgroup
の代わりにdelgroup
と記述します。その後ろにはグループ名だけを記述します。
先に「項目定義レコード」を記述することで、記述する項目や順序を定義できます。
記述しない項目はデフォルト値として扱われます。
● 項目定義レコード
#group_config, 定義する項目のフィールド名
● 例:グループ名と登録ユーザーだけで記述する場合
#group_config, Name, Member
addgroup, group1, "User1,User2"
addgroup, group2, "User3,User4"
addgroup, group3, User5
共有フォルダーに関する設定書式
共有フォルダーを追加する場合、以下のように記述します。
addshare, 共有フォルダー名, コメント, 読み取りユーザー, 読み取りグループ, 読み書きユーザー, 読み書きグループ, 読み取り専用, *バックアップ, *バックアップパスワード, MicroSoft ネットワーク共有, ゴミ箱, 隠し, 使用量制限, AppleShare ネットワーク共有, FTP共有, *リモートアクセス, ゲストユーザー禁止, *DLNA, *Time Machine 機能
※ * は、出荷時状態で対応外である項目です。弊社製 HDL-XRシリーズ用csvと互換とするために実装しています。パッケージを追加することで対応できる項目もあります。対応外項目は無視された形で共有設定されます。
設定項目 | 設定形式 | デフォルト値 | フィールド名 |
---|---|---|---|
グループ名 | 文字列 | (指定必須) | Name |
共有フォルダー名 | 文字列 | (指定必須) | Name |
コメント | 文字列 | (空) | Comment |
読み取りユーザー | " で囲み、ユーザーごとに, で区切る | (空) | RoUser |
読み取りグループ | " で囲み、グループごとに, で区切る | (空) | RoGroup |
読み書きユーザー | " で囲み、ユーザーごとに, で区切る | (空) | RwUser |
読み書きグループ | " で囲み、グループごとに, で区切る | (空) | RwGroup |
読み取り専用 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | ReadOnly |
MicroSoft ネットワーク共有 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Win |
ゴミ箱 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Trash |
隠し | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Hidden |
使用量制限 | 数字文字列 (小数点以下第1位可) | 0 | Limit |
AppleShare ネットワーク共有 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | AppleShare |
FTP共有 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Ftp |
ゲストユーザー禁止 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | NoGuest |
Time Machine 機能 | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | TimeMachine |
AmazonS3同期* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | AmazonS3 |
アクセスキー* | 文字列 | 空(AmazonS3有効時指定必須) | AmazonS3AccessKey |
シークレットキー* | 文字列 | 空(AmazonS3有効時指定必須) | AmazonS3SecretKey |
バケット* | 文字列 | 空(AmazonS3有効時指定必須) | AmazonS3Bucket |
プロトコル* | http または https | https | AmazonS3HttpMethod |
ストレージクラス* | STANDARD または RRS | STANDARD | AmazonS3StorageClass |
更新監視間隔* | 0=更新監視なし, 1~24=時間 | 1 | AmazonS3DownloadInterval |
エンドポイント* | 文字列 | 空 | AmazonS3EndPoint |
ポート* | 数字文字列 | 空 | AmazonS3Port |
アップロード最大ファイルサイズ* | 数字文字列 | 10240 | AmazonS3UploadMaxFilesize |
Multipart Upload* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | AmazonS3Mpupload |
Cloudn同期* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Cloudn |
アクセスキー* | 文字列 | 空(Cloudn有効時指定必須) | CloudnAccessKey |
シークレットキー* | 文字列 | 空(Cloudn有効時指定必須) | CloudnSecretKey |
バケット* | 文字列 | 空(Cloudn有効時指定必須) | CloudnBucket |
プロトコル* | http または https | https | CloudnHttpMethod |
ストレージクラス* | STANDARD または RRS | STANDARD | CloudnStorageClass |
更新監視間隔* | 0=更新監視なし, 1~24=時間 | 1 | CloudnDownloadInterval |
エンドポイント* | 文字列 | str.cloudn-service.com | CloudnEndPoint |
ポート* | 数字文字列 | 空 | CloudnPort |
アップロード最大ファイルサイズ* | 数字文字列 | 10240 | CloudnUploadMaxFilesize |
Multipart Upload* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | CloudnMpupload |
Microsoft Azure同期* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Azure |
アカウント名* | 文字列 | 空(Azure有効時指定必須) | AzureAccountName |
アクセスキー* | 文字列 | 空(Azure有効時指定必須) | AzureAccessKey |
コンテナー名* | 文字列 | 空(Azure有効時指定必須) | AzureContainer |
プロトコル* | http または https | https | AzureHttpMethod |
更新監視間隔* | 0=更新監視なし, 1~24=時間 | 1 | AzureDownloadInterval |
Dropbox同期* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Dropbox |
レプリケーション機能* | 1=有効, 0=無効, (空)=無効 | 無効 | Replication |
レプリケーション先ホスト* | 文字列 | 空(レプリケーション機能有効時指定必須) | ReplicationHost |
レプリケーション先共有フォルダー* | 文字列 | 空(レプリケーション機能有効時指定必須) | ReplicationShare |
レプリケーション先パスワード* | 文字列 | 空(レプリケーション機能有効時指定必須) | ReplicationPassword |
※ * は、カスタマイズされていないaddshareにはない項目です。
下記の記述書式をカスタマイズする、で定義してください。
例:「Share1」を追加し、読み書きユーザーに「user1」と「user2」を設定する
addshare, Share1,,,,"user1,user2"
- 変更
addshare
の代わりにmodshare
と記述します。 - 削除
addshare
の代わりにdelshare
と記述します。その後ろには共有フォルダー名だけを記述します。
先に「項目定義レコード」を記述することで、記述する項目や順序を定義できます。
記述しない項目はデフォルト値として扱われます。
● 項目定義レコード
#share_config, 定義する項目のフィールド名
● 例:共有フォルダー名と読み書きユーザーだけで記述する場合
#share_config, Name, RwUser
addshare, share1, "User1,User2"
addshare, share2, "User3,User4"
addshare, share3, User5
一括登録をする
- 設定画面を開く
[一括登録]→[CSV一括登録]をクリックする
- [参照]をクリックし、CSV ファイルを選ぶ
- [適用]をクリックする
⇒ STATUS ランプが点滅します。点灯で一括登録は完了です。
[情報]→[システムログ]でご確認ください。
エラーが表示される場合
「ファイルサイズが 20MB を超えています。」と表示された場合
20MB以下のファイルを使ってください。「ファイルが不正です。」と表示された場合
CSV形式のファイルを使ってください。「設定が不正です。」と表示された場合
設定値として以下の例のような不正な値が設定されています。CSVファイルを修正してください。
例1:文字制限に違反している。(文字制限一覧参照)
例2:使用量制制限が 0 ~ 99999 の範囲で、かつ小数点第1位以上で設定されていない。
例3:バックアップ先に指定されている共有を非読み取り専用で設定している。
例4:USB共有フォルダーに対して使用量制限を0.1 以上で設定している。「項目は対応外です。」と表示された場合
・設定項目定義をCSVファイルに記述していない場合
弊社製 HDL-XRなどとの互換性のための表示です。対処の必要はありません。
・設定項目定義をCSV ファイルに記述している場合
以下の例のような対応外の項目が設定されています。
例1:項目のスペルミスがあります。→内容が正しいかご確認ください。
例2:項目に対応するパッケージをインストールしていない。→該当のパッケージを追加してください。「Name の項目が設定されていない箇所があります。」と表示された場合
対象の名前を指定してください。
例1:名前の項目が空で設定されている。
例2:設定項目定義をCSV ファイルに記述している場合、一番目(一番左) の項目にNameを定義していない。