Active Directory に参加する
Active Directory が構築された Windows ネットワークに本製品が参加できるように設定します。
- Active Directory ログオン機能は、ドメインユーザー数 10000 人、およびグループ数 10000 グループの環境で動作確認をおこなっております。それ以上の規模のドメインでは、本製品の応答が著しく遅くなったり、正常に動作できないことがあります。
- macOS では利用できません。
- アクセス権を設定した共有フォルダーは、Active Directory へ参加方法を切り替えると、本製品で設定していたユーザー、グループで利用できなくなります。また、参加方法を元に戻すと、ドメインモード(Active Directory)で設定したユーザー、グループでアクセス権を設定した共有フォルダーを利用できなくなります。そのため、各参加方法の切り替えをおこなう際は、あらかじめ共有フォルダーのアクセス権を無効(すべてのユーザーでアクセスできるよう)にしておくか、切り替え前にデータをバックアップしてください。
- 設定画面を開く
ドメインコントローラーと本製品の日時を合わせる
- [システム]→[時刻設定]を開く
- ドメインコントローラーとなっているパソコンと本製品で日時の設定を合わせる
warning注意ご注意ドメインコントローラーの時刻と本製品の時刻が 5 分以上離れていると、ログオンに失敗します。
参加するドメインコントローラーの「ドメイン名(フルDNS名)」、「ドメイン名(NetBIOS名)」を確認し、メモする
lightbulb参考ドメイン名の確認方法「ドメイン名(フル DNS 名)」、「ドメイン名(NetBIOS 名)」はすでに Active Directory に参加しているパソコンから確認できます。(以下は Windows 10 の例)
- [スタート]をクリックし、[コントロールパネル]を開きます。
- [システムとセキュリティ]→[システム]を開きます。
- [ドメイン]に表示されている文字列を確認します。
この文字列が「ドメイン名(フル DNS 名)」になります。ここで「ドメイン名(フル DNS 名)」が[domain.local]の場合は「ドメイン名(NetBIOS 名)」は「DOMAIN」となります。
参加するドメインコントローラーの「ドメインコントローラーの名前」を確認し、メモする
lightbulb参考ドメインコントローラーの名前の確認方法「ドメインコントローラー」の名前は、ドメインコントローラーから確認します。
- [管理ツール]→[Active Directory ユーザーとコンピューター]を開きます。
- 左のツリー表示より、[Domain Controllers]をクリックし、右側に表示されるものが「ドメインコントローラーの名前」になります。
ドメインコントローラーの Administrator パスワードを変更する
※ Active Directory の仕様により、Administrator パスワードが 1 度も変更されていない場合、ログオンは失敗します。
本製品の LAN ポートに Active Directory の構成されたネットワークへの LAN ケーブルを接続する
- 設定画面を開く
[ネットワーク]→[LAN1]→[IPv4]をクリックする
ドメインコントローラーの情報を入力する
- [IP アドレス]、[サブネットマスク]を設定する
※ ドメインコントローラーにアクセス可能な適切な値を設定してください。
- 追加設定の[設定方法]で[手動で設定する]を選ぶ
- [デフォルトゲートウェイ]、[DNS サーバー]を設定する
※ デフォルトゲートウェイ:ドメインコントローラーにアクセス可能な適切な値を設定してください。
※ DNS サーバー:ドメインコントローラーの IP アドレスを入力します。Active Directory の名前解決がおこなえる DNS サーバーがドメインコントローラーと別のサーバーにて構築されている場合は、その DNS サーバーの IP アドレスを入力します。
- [適用]をクリックする
- [IP アドレス]、[サブネットマスク]を設定する
設定画面のホームに戻り、[ユーザー&グループ]→[Microsoft ネットワーク設定]をクリックする
Active Directory について設定し、[適用]をクリックする
項目 説明 ドメイン名(NetBIOS 名) 前の手順でメモしたドメイン名(NetBIOS 名)を入力します。 ドメイン名(フル DNS 名) 前の手順でメモしたドメイン名(フル DNS 名)を入力します。 ドメインコントローラーの名前 前の手順でメモしたドメインコントローラーの名前を入力します。 管理者名 Active Directory の Administrator 権限を持ったユーザー名を入力します。 管理者パスワード [管理者名]で指定したユーザーのパスワードを入力します。 WINS サーバー WINS サーバーがネットワーク内にある場合は、その WINS サーバーの IP アドレスを入力します。
以上で、設定は完了です。
ユーザーやグループが取得されているかをご確認ください。([ユーザー&グループ]→[ユーザー]または[グループ]→[一覧])
- サーバーに本製品の名前と同じコンピューターがすでに登録されていた場合は、登録されているコンピューターをいったん削除し、再度手順 1 から設定してください。
- ドメインコントローラーに IPv6 で接続する場合、本製品が参照する DNS サーバーにドメインコントローラーの IPv6 PTR レコード(逆引きレコード)を登録しておく必要があります。
- 設定画面の[ネットワーク]→[LAN1]→[IPv4]([IPv6])から[DNS サーバー]を正しく設定してください。
- 設定画面の[ユーザー&グループ]→[Microsoft ネットワーク設定]を正しく設定してください。
- 指定の管理者ユーザーがドメインコントローラー上で Administrator 権限を有することを確認してください。また、Active Directory の仕様により、ドメインコントローラーの Administrator パスワードが一度も変更されていない場合、ログオンは失敗します。Administrator パスワードを変更してから、再度設定してください。
- ドメインコントローラーの時刻設定と本製品の時刻設定が 5 分以上離れているとログオンは失敗します。その場合、両者の時刻設定を合わせてから再度設定してください。
- サーバーに本製品の名前と同じコンピューターがすでに登録されていた場合は、登録されているコンピューターをいったん削除してから再度設定してください。
- 設定画面の[ユーザー&グループ]→[Microsoft ネットワーク設定]で、一度ワークグループモードに設定を戻してから、再度 Active Directory モードに設定してください。
- 本製品を再起動してから、再度 Active Directory モードに設定してください。
- ご利用のネットワークに BDC(バックアップドメインコントローラー)がある場合、以下をご確認ください。
- 設定画面の[ユーザー&グループ]→[Microsoft ネットワーク設定]の参加方法の設定で、[ワークグループ]を選んで設定します。
- PDC(プライマリードメインコントローラー)を再起動します。
- 本製品を再度 Active Directory モードに設定します。