RAID が崩壊したときには
RAID 崩壊モード
以下の「RAID 崩壊モードの状態」の場合、内蔵ボリュームに異常が発生し、RAID が崩壊した状態(RAID 崩壊モード) となっています。
RAID が崩壊した状態になった場合、内蔵ボリュームに保存されたデータの一部またはすべては失われている可能性があります。
※ 内蔵ドライブが完全に交換されるまで、データの冗長性は低くなっているか、失われています。速やかに内蔵ドライブを交換してください。
RAID 崩壊モードの状態
- STATUS ランプ
- 赤点滅
-
- 赤点滅
- HDD/SSD ランプ
- 赤点滅
故障したカートリッジです。交換してください。 - 赤点灯
そのまま使えるカートリッジです。 - 消灯
使えないカートリッジです。正しいカートリッジを取り付けてください。
- 赤点滅
- ブザー
- ピーポー(鳴り続く)
ブザーはFUNC. ボタンを押すと停止します。
- ピーポー(鳴り続く)
RAID 崩壊モードへの対処
RAID 崩壊モードとなった場合、以下の対処をおこなってください。
対処1 データをできるだけ回収する
データにアクセスできる場合は速やかにデータを退避させてください。
データにアクセスできない場合は、本製品の電源をいったん完全に切り、再び電源を入れます。場合によっては、内蔵ボリュームに保存されたデータにアクセスできることがあります。
※ 弊社では、取り出したデータの保証はできません。データをバックアップした後は、速やかに故障したカートリッジを交換してください。
対処2 RAID構成を正常な状態に戻す
故障したカートリッジを交換した後、RAID を再設定します。
RAID 強制復帰を試みる
RAID が崩壊した時点で、内蔵ディスク上に保存されたデータの一部または全部は、すでに失われています。
RAID 強制復帰をすると、崩壊したRAID の復帰処理を試みます。
成功した場合は、一部データが破損した状態で、内蔵ディスクに保存されたデータに再びアクセスできる場合があります。
※ 弊社では、取り出したデータの保証はできません。
この操作をすると、データ復旧業者に依頼してもデータを回復できなくなる場合があります。
データ復旧をおこなう場合は、RAID 強制復帰を実行せず、データ復旧業者へご依頼ください。
- 設定画面を開く
[ボリューム]→[内蔵]→[RAID 強制復帰]をクリックする
- 内容をよく読む
- [同意する]をチェックする
- [実行]をクリックする
完了画面が表示されたら、RAID 強制復帰は完了です。
正常に強制復帰できた場合は、復旧した内蔵ボリュームをご確認ください。
※ 強制復帰できた場合でも共有フォルダーにアクセスできない場合があります。その場合、データを取り出すことはできません。
RAID 強制復帰に成功した場合でも、故障したカートリッジが残っていると、再び異常およびRAID 崩壊のおそれがあります。
速やかに故障したカートリッジを正常なものと交換し、RAID を再設定してください。
RAID 再設定(再フォーマット)
RAID の強制復帰に失敗した場合など、正常なRAIDボリュームを構成できなくなった場合に、RAID再設定(再フォーマット)をおこなう手順について説明します。
RAID 再設定をすると、内蔵ボリュームを再度作成し直します。そのため、内蔵ボリューム上に作成した共有フォルダーや、共有フォルダー内のデータはすべて失われます。
※ ユーザー、グループの設定をはじめとする各種設定は引き継ぐことができます。
故障したカートリッジをすべて正常なカートリッジに交換する
- 設定画面を開く
[ボリューム]→[内蔵]→[フォーマット]をクリックする
- [RAID モード]を選ぶ
- [実行]をクリックする
「フォーマットしますか?」と表示されたら、[OK]をクリックする
フォーマットを開始します。しばらくお待ちください。
共有フォルダー等は削除されています。再度設定してください。