IPアドレスは、ネットワークを構成するパソコンの台数に応じて、3つのクラスに分かれます。
大規模なネットワークならクラスA、中規模ならクラスB、小規模の場合はクラスCとなります。
同一のネットワーク内では、同一クラスのIPアドレスである必要があります。
実際には、IPアドレスは、ピリオドで区切られた4つの数字の羅列で構成されていて、4つのうち最初の数字で、クラスが分けられます。
IPアドレスの例 192.168.0.1
※「127、224〜255」は通常のIPアドレスとしては使われていません。
IPアドレスの
最初の文字
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クラス |
用途(ネットワークを構成するパソコンの台数) |
1〜126 |
クラスA |
大規模ネットワーク用(最大約1600万台) |
128〜191 |
クラスB |
中規模ネットワーク用(最大約65000台) |
192〜223 |
クラスC |
小規模ネットワーク用(最大254台) |
例えば、数台〜数十台で構成されるネットワークでは、クラスCのIPアドレスを使用します。
通常、ネットワークを構成する場合は、以下の特別なローカルIPアドレスを使用します。
クラスA : |
10.0.0.0 |
〜 |
10.255.255.255 |
クラスB : |
172.16.0.0 |
〜 |
172.31.255.255 |
クラスC : |
192.168.0.0 |
〜 |
192.168.255.255 |
DHCP機能について |
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DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、IPアドレスの自動割り当て機能のことです。
DHCPは、DHCPサーバとDHCPクライアントで構成され、DHCPサーバがDHCPクライアントに使用可能なIPアドレスを割り当てます。
例えば、ネットワーク内にDHCPサーバがあり、複数台のすべてのパソコンをDHCPクライアントに設定した場合、各パソコンは、パソコン起動時に使用可能なIPアドレスを入手し、終了時に開放します。
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DHCPの特徴
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個々のパソコンにIPアドレスをセットする手間が省けます。 |
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設定できるIPアドレスが変更された場合、DHCPサーバのみの変更で済みます。そのため、クライアント側でIPアドレスを考慮する必要がなくなります。
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DHCPクライアント側では、DNSやゲートウェイ(ルータ)のIPアドレスも自動で設定されます。
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DHCPクライアント側のIPアドレスは、起動時毎に毎回異なる場合があります。
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