株式会社アイ・オー・データ機器 2003年7月3日 03-PR010

I-O DATA Press Release

サーバ内のハードディスクへの侵入・データ改ざんを完全防御する
ハードウェア構造を開発・実用化。

法人・官公庁向けブランド「I-O PRO」より、新製品3製品を7月下旬より販売開始


株式会社アイ・オー・データ機器は、専用制御基板を使った新方式のデータ改ざん防止技術を開発、これを実用化する製品として、2ポート・ハードディスクコントローラをはじめとする3製品を、法人・官公庁などプロフェッショナル・ユース向けブランド「I-O PRO」から、「R-SCWシリーズ」として、7月下旬より販売開始します。

これは、ネットワークを通じてのサーバ内のハードディスクへの不正侵入やデータの改ざんを、ハードウェアの構造によって不可能にする、全く新しい方式の技術「2ポート・ハードディスク・システム」を実用化したデータ不正改ざん防止ストレージシステムです。
外部からのサーバへの攻撃に対するセキュリティ対策は、従来、セキュリティソフトの導入、OSの頻繁なメンテナンスなど、ソフトウェアによる煩雑で継続的な対策が必要でしたが、本方式では、外部からのアクセスと内部からのアクセスとを別のポートに分離させることで、外部からのハードディスクへの書き込みを完全に遮断できるハードウェア構造を持たせ、セキュリティレベルを飛躍的に高めています。

政府が推進する「e-Japan戦略」において、重点政策分野として挙げられている、「電子政府の実現」「電子商取引等の促進」が進展するにつれ、社会インフラの多くはコンピュータ・システムに依存するようになっています。これと同時に、各インフラにおいては、よりいっそう高度なセキュリティが求められます。とりわけ、情報公開化においては、公開される情報の不正改ざん防止が、緊急かつ重要な課題となっています。 こうした状況を踏まえ、アイ・オー・データ機器では、官公庁や法人向けのネットワーク用システムに適用する製品として本製品の販売を開始します。
販売価格はそれぞれオープンプライス(想定価格40〜120万円)、初年度50法人の獲得を目指しています。

平成14年度 文部科学省の提案公募制度に採択
今回発表する方式「2ポート・ハードディスク・システム」は、文部科学省の「平成14年度 産学官連携イノベーション創出事業費補助金 独創的革新技術開発研究提案 公募制度」の研究課題としてアイ・オー・データ機器が提案し、同制度の採択を受けた研究を元に、開発・製品化したものです。
ISO15408準拠の評価テストでも高い評価!
  本方式のセキュアレベルに関して、本製品は、株式会社ラック 不正アクセス情報部によりISO15408(セキュリティに関する国際評価基準)のユーザデータ保護クラス アクセス制御機能要件についての脆弱性評定要件に準拠した、評価テストを受けています。このテストの結果、データの書き込みの実行は、すべて防御されたことが確認されております。
スカラベ・コーポレーションによるコンセプト“2ヘッドハードディスク”を、電子回路基板で完成させた「2ポート・ハードディスク」
  本製品に搭載している専用基板は、株式会社スカラベ・コーポレーションの「2ヘッドハードディスク」のコンセプトをもとに、同社の協力を得て、ハードディスクの書き込み権限を制御する機能を実現し、自社で新しく開発したハードディスクコントローラとRAIDコントローラを搭載しております。
慶應義塾大学 武藤教授がアドバイスを提供
  本方式の実現には、ネットワークセキュリティの第一人者である、慶應義塾大学 環境情報学部 武藤佳恭教授のアドバイスを受けております。
本方式は現在、国際特許出願中です。
来る7月9日より開催の「データストレージEXPO」にて展示出展
  本製品は、2003年7月9日(水)〜11日(金)に、東京ビッグサイトにて開催される「第5回 データストレージEXPO」にて展示出展されます(ブースNo.8-21)。

【製品技術解説】

このたび新開発された専用基板は、サーバなどに実装されているハードディスクの読み出し・書き込みの制御を行うコントロール基板に、読み書き可能な接続口と読み出し専用の接続口を用意して、それぞれを同時並行して制御するものです。読み出し機能専用の接続口からは不正な書き込み・ 削除が不可能であり、重要なコンテンツやデータへの不正な改ざんを防止します。

【各製品詳細】
2ポート・ハードディスクコントローラ「R-SCW」
  2つの接続口を持つSCSI接続のインターフェースで、サーバなどの5インチベイに組み入れることができるサイズにまとめています。
2ポート・ハードディスク専用筐体モデル「R-SCW2X」
  専用筐体に、80ギガバイトのハードディスク2台、および専用コントローラを組み込んだ、外付け ハードディスクユニット。RAID1のミラーリング機能を持ち、ハードディスクの保守安定性を増した機能を実現しています。
2ポート・ハードディスク1Uラックモデル「R-SCW2X/USV」
  1U筐体に「R-SCW2X」のシステムを組み込んだ製品。ラックマウントが容易な形態を取り、法人ユーザーにとって、より導入しやすい製品としました。

「R-SCW2X/USV」

【製品写真について】
アイ・オー・データ ホームページ http://www.iodata.jp/press/photo/ →「その他」にて報道用画像データをご用意しています。

◆本製品を用いたホームページ運用デモを、インターネット経由で閲覧いただけます。
アイ・オー・データでは、今回発売する製品を組み込んだ専用サーバの試験運用を開始しています。以下アドレスにて本製品を実装したサーバでのホームページ運用デモをご覧いただけます。
→http://www.2port.com/ (7月9日より公開)

また、発売する製品の詳細案内は、以下アドレスにてご覧いただけます。
→http://www.iopro.jp/


【本リリースに関する問合せ窓口】
株式会社 アイ・オー・データ機器
販売推進部広報課 九鬼(くき)・渡辺(わたなべ)
電話:03-4288-1054(アイオーコーホー)

【会社概要】
株式会社 アイ・オー・データ機器
代表取締役社長 細野 昭雄
資本金:35億8,807万円
本社:石川県金沢市/JASDAQ上場
URL :http://www.iodata.jp/

【お客様の問合せ窓口】
※紙面上ご案内いただく場合はこちらをご掲載ください。
株式会社 アイ・オー・データ機器
ネットワークソリューション事業部
iopro@iodata.jp
担当:平野

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