ホテルデータ
ホテル名 アンの家 ホテル グリーンゲーブルス
オーナー 石井 尚
客室数 10室
所在地 長野県北佐久郡立科町女神湖通り1039
URL http://www.megamiko.com/

 

■コストパフォーマンスにこだわる元システムエンジニア

信州白樺高原女神湖畔にある「アンの家 ホテル グリーンゲーブルス」は50種類の紅茶と100種類の世界のビールが自慢のペンションだ。カントリー調の建物は、名前の由来である映画「赤毛のアン」に出てくる建物を思い起こさせる。
グリーンゲーブルスのもう一つの特色は、インターネットを営業にフル活用していること。ホームページは、空き室情報などの営業案内だけでなく、直接予約を受け付けており、E-Mailで予約すれば割引も受けられる。

こんなハイテクペンションのオーナー石井尚氏は、富士通の元ソフトウェア技術者という経歴を持つ。汎用機の技術計算系ソフトウェアの開発に従事していた石井氏が、ペンション経営に転進したのは13年前。健康上の理由から東京を離れ、現在の地で中古物件を借りてスタートした。その後、90年には建物を新築し、名実共にオーナーとなったという。

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一方、パソコンとの関わりはそれほど古くない。パソコンに食指を動かさなかったのは、ソフトウェア開発の仕事で身体を壊したこともあるが、それ以上にこだわったのはコストパフォーマンスだ。汎用機に親しんでいた石井氏にとって、当時のパソコンは高価な割に機能が低いと考えていた。それならワープロ専用機で十分だということで最初に選んだのは、富士通時代から馴染みのあるワープロ専用機オアシスであった。

■地域共同体でのデータの互換性に悩む

パソコンに手を出したのは96年の秋で、まずMacintoshを購入した。DOS/Vを選ばなかったのは互換性を重視したため。観光地でのペンション経営は、地域の相互協力なしでは立ちゆかない。周辺の地域共同体では、すでにMacintoshが普及していたため、データの受け渡しを考えると、周りと機種を統一しておく方が好都合だったのだ。

しかし、データの受け渡しを行う相手は地域共同体ばかりではなかった。県内の商工会青年部で、インターネットを活用しようという話が持ち上がった時、再び互換性に悩むことになる。商工会にはWindowsパソコンの方が普及していたのだ。結果として、WindowsとMacintoshの両方を持つことになってしまった。

それから、WindowsとMacintoshのファイルの共有について考え始めることになる。ネットワークを張り、サーバーに蓄積する方法もあるが、保守も面倒だし、コストも掛かる。データ互換性だけなら両機種に共通のアプリケーションを用意してフロッピーディスクで受け渡しをするだけでも十分だということで、しばらくはこれで済ませていた。

■アイ・オー・データ機器のモニターキャンペーンでネットワーク共有を実現!

 

etmps1.gif (14695 バイト) だが、ホームページを立ち上げてから、インターネット用に大量の画像ファイルを扱い始めると、さすがにフロッピーディスクでのやりとりでは辛くなってくる。そこで、ファイル圧縮プログラムも試したし、ピアツーピアのネットワークソフトも試した。しかし、今一つピンとくる方法がないと悩んでいたある日、アイ・オー・データ機器のメールニュースサービス「I-O News-Letter」で「マックとつなごうウインドウズ」モニターキャンペーンを実施しているのを知り、早速応募した。
運良く当選し、届いたのは「ET-MPS」と「ET2/T-PCI」、「LA-HB5」、「LATP-3M」、「DAVE」の5点セット。「DAVE」とは、ウィニングランソフトウェアが販売するMacintosh用のソフトで、これを使うことで、サーバーがなくてもWindowsとMacintoshのファイル共有やプリンタ共有が可能になるというもの。石井氏にとってはまさに理想的なソフトだった。接続は簡単。

PCIバスLANアダプタ「ET2/T-PCI」をWindowsマシンに装着し、LANケーブル「LATP-3M」で「ET-MPS」やMacintoshに繋ぐだけ。それぞれのネットワーク設定が済めば全て終了という手軽さだ。

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これで、ファイルの共有や周辺機器の共有が可能になり、インターネットへのアクセスがスムーズになるなど、快適なネットワーク活用を続けている。

■INS回線化して、客室からも自由にアクセスできるインターネットペンションへ

今後の希望としては、現在敷設している電話回線(アナログ4回線)をINS64(1回線)にまとめたいのだという。

これまで4回線引いていたのは客室からの電話発信用という意味合いが強かったが、携帯電話の普及で、外線の必要性が薄れてきたことから、今は、客室の回線はインターホン化している。

今回、「EP-MPS」で複数のPCからインターネットに接続できる環境ができたことで、1回線化が可能になり、電話代の固定費が大幅に削減できるほか、さらに発展させて、客室からインターネットを楽しめる設備にしていきたいと考えているという。

ishii.gif (15624 バイト)アンの家 ホテル
グリーンゲーブルズ オーナー
石井 尚
モニター製品を導入する前は、2台のMacintoshと1台のWindowsパソコンがそれぞれスタンドアロンだったので、Macintoshで取り込んだ画像をWindowsパソコンに移すだけでもかなり手間取りました。ほかには、インターネットに接続するのも、1台のモデムをいちいちつなぎ変えて利用していました。

導入後はファイルの受け渡しが楽になっただけでなく、モデムまで共有できるようになったのには驚きました。特に、ET-MPSを導入することで、今ではアナログモデム1台でも、3台のパソコンから同時にインターネットにアクセスできるのが助かります。

以前はスタンドアロンで不自由がなければ敢えてネットワークの必要はないと考えていたのですが、LANを導入することで、データを一元化することの便利さを実感しました。

同じものを別々に持つとどちらが最新かわからなくなりますからね。それに、ファイルの受け渡しができるとバックアップデバイス代わりにもなるので安心感も高まります。

なによりもありがたいのは、インターネット関連の操作が楽になったことです。異なるOSのブラウザで表示テストなども簡単にできるようになったのは嬉しいですね。

 

導入した製品

●1台3役高性能&多機能ルータ ET-MPS
●10BASE用 LANアダプタ ET2/T-PCI
●LANアダプタ用ツイストペアケーブル LATP-3Mx5C
●Macintosh&Windows ファイルシェアリングソフトウェア DAVE

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