●DLPTM方式プロジェクタ概念図

液晶方式と異なり、デジタルデータをそのまま映し出す為、
ノイズや劣化が起こりません。
●高速・高精細を実現するDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)

DMDという光半導体には、アリの足よりも小さな鏡が何十万個もしきつめられています。この鏡を1個ずつデジタルコントロールすることで、スクリーンに映像を映し出します。この技術によって、デジタル映像は大変進歩しました。
超小型プロジェクタでは、このDMDが1個。その中に、SVGAでは800x600個(約48万個)、XGAでは1024x768個(約80万個)の小さな鏡が敷き詰められておりその一つ一つをデジタル信号に合わせて高度に制御しています。
DMDの鏡は、ひとつひとつが±10度(オン・オフ)に傾くようになっています。鏡はデジタルで制御され毎秒5,000回以上というハイスピードで切り替えられますのでDVD映像などの動画をスムーズに表示できます。ここにランプからの光があたると、-10度の鏡に反射した光は光吸収板に吸収され(オフ:黒くなる)、+10度の鏡(オン)に反射した光は投影レンズを通ってスクリーンに映像を映し出します。
オン・オフの回数を調整する(黒と光の回数比)によって、濃度表現を行い鮮明な画像を生み出します。

●液晶との比較
DMDは液晶に比べて素子の間隔が非常に少なくなっているため、格子状の縞模様はほとんど確認できません。また、光のロス率が低く、高輝度化にも貢献しています。つまり、より明るく、より鮮明な映像を手に入れることができます。
<<DMD素子と液晶素子の比較画像 PPTデータ>>
●DLPのメリット
特長・仕様 |
DLP |
液晶 |
ドットディフェクト
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◎
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△
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コントラスト比
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◎
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△
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大きさ
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◎
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△
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質量
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◎
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△
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反応速度(動画適性) |
◎
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△
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