P2DiPOLEタイトル

[コラム] 思わず振り向いてしまうド迫力


「クワァァーン」という音が右から左から流れる。 P2DiPOLEを見て、まず感じたのは「意外と小さいな」ということだ。やはり、その特異な形状から、なんかすごくデカイんだろうと思っていたのかもしれない。早速、電源を入れてみる・・・と、「電源入りましたー」という合図なのか、デモ的な「クワァァーン」という音が右から左から流れる。思わず、「うぅぅっ」っとうめいてしまった。
普通のステレオ的なただパンしていくという感じではなく、まず左の耳元から聞こえたと思ったら、右の耳元、そして左の耳元、その音が自分の口元を過ぎていくような感じで流れていく。

初めて5.1chサラウンドを試したとき以上に感動と言ってもいい。
DVD-Videoはパソコンで見ているので、早速パソコンの光デジタル出力端子に接続し、5.1chで録音されている映画を再生してみる。少しすると、チカチカと正面のスピーカーに挟まれた8つのLEDが光る。

コツコツ 説明書を見ると5.1chの信号が入力されている状態を示す光方のようだ。普通に、自動認識するんだなぁ・・・なんて考えながら画面そっちのけでP2DiPOLEを見ていると、ふっと斜め後ろから足音がする。
こんな時間に誰だろう?と振り返ってみると誰もいない。なんだ、なんだぁ?と怖くなってしまったが、ふと画面に目をやると、カツカツと廊下を歩いている場面。
前から二つのスピーカーで画面にぴったり合って、足音が後ろの方から聞こえてくる。

爆音が鳴り響くシーンでは、本気で爆発に囲まれているかのような錯覚をしてしまうし、女性の悲鳴が遠くから聞こえるようなシーンでは、本当に離れているところから聞こえてくる。とにかく、すげーすげーっと、ちょっと試すつもりでかけた映画だが、その臨場感に引き込まれ最後まで見てしまった位だ。

自宅では、部屋が狭いため5.1chの6つのスピーカーなんて置けないのは、筆者も同じこと。
設置場所に迷うところだろう。P2DiPOLEなら、ディスプレイの前に置くだけで、すぐにサラウンド環境を手に入れられる。実際使ってみると、ブルーが強調されているものの、正面からは黒いところが大部分を占めるので、映画などの鑑賞時であっても、スピーカーが突出して目立つことも無く、まったく気にならない。
販売店でデモをやっていることも多いので、とにかく一度聞いてみることをオススメする。その直後には、箱を抱えてレジに並んでいるに違いないだろう。

<イガリ>

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