LAN DISKとWasabiによるハイブリッド運用
近年、自然災害やランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃、さらには人的な誤操作など、データを取り巻く脅威は多様化しています。企業や組織にとって大切なデータを守ることは、事業継続のために欠かせない重要な対策です。
また、日本は地震大国であり、南海トラフ地震は30年以内に60~90%の確率で発生すると予測されています。加えて、大雨・台風・火災といった災害リスクにも常に備える必要があります。しかし、NASとDASを同一拠点に設置している場合、災害時には機器ごと消失してしまう危険があり、災害対策としては不十分です。
だからこそ、ネットワークや設置場所を分離したバックアップ運用が、サイバー攻撃にも災害にも強い「真のデータ保護」として求められています。
企業データの消失を招く自然災害
東日本大震災より2025年3月末までに
震度5弱を観測した地震の回数は
※震度5弱以上で物が倒れるなどの被害が発生します。
出典:気象庁「震度データベース検索」より抽出(2010年3月11日~2025年3月31日)
企業データを狙った
ランサムウェアによる被害
令和6年に都道府県警察から警察庁に報告のあった
企業・団体等のランサムウェア被害件数は
出典:警察庁「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」より抜粋
同一の場所にデータが保存されているNAS+DASでは、地震や火災、洪水などの災害による被害を受けた際、データを保管している機器ごと消失してしまう危険性があります。NASに加え、クラウドにもバックアップデータを保存することにより、万が一の災害においてもデータ復旧が可能です。
| クラウドサービス | NAS | NASとクラウドの併用 | |
|---|---|---|---|
| 転送速度 | 比較的遅い | 高速 | 高速 |
| 機器メンテナンス | 不要 | 必要 | 必要 |
| 災害対策 | 対応 | 不可 | 対応 |
| 文字コードに起因するトラブル | 独自 | なし | なし |
「Wasabi Hot Cloud Storage」は、当社NAS機能の「Wasabiバックアップ」により対応可能です。
データだけではなく、ユーザー情報を含めた設定までバックアップするので、復元時の工数を低減
バックアップ設定時に保存先のWasabiリージョンも簡単に選択でき、確実なBCP対策を実現
ファイルを変換してのアップロードを行っており、環境依存文字等があっても文字化けによるエラーが発生しない
「Wasabi Cloud NAS」は、オンプレミスのファイルサーバーとWasabiを連携し、オンプレミスのストレージ容量を容易にクラウドに拡張するソリューションです。
※Hot Cloud Storage契約ではご利用になれません。Cloud NAS向けサービスの契約が必要です。
WindowsにCloud NASのエージェントをインストールしてフォルダとバケットを紐づけ
自動Tieringでデータをハイブリッドに配置
Windowsのフォルダ階層はそのまま
追加のハードウェアやスタッフの再教育は不要
ローカルディスクの空き容量を常に一定に保てるので、ストレージおよびNASデバイスのディスク増設が不要
障害が発生した場合でも、すべてのファイルをクラウドからオンプレミスに復元できる
| 搭載OS | シリーズ名( * はドライブ数) | Wasabi Cloud NAS | Wasabiバックアップ |
|---|---|---|---|
| Windows Server IoT 2025 for Storage | HDL*-Z25SATBシリーズ HDL*-Z25WATBシリーズ HDL*-Z25SI3Bシリーズ |
〇 | - |
| Windows Server IoT 2022 for Storage | HDL*-Z22SATBシリーズ HDL*-Z22WATBシリーズ HDL*-Z22SI3Bシリーズ |
〇 | - |
| Linux | HDL*-HBシリーズ HDL*-HABシリーズ HDL*-XABシリーズ |
- | 〇 |