ゲートウェイボックス導入事例

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ゲートウェイボックス導入事例

取材日:2017年1月30日

宮古島「すまエコ」プロジェクトへの参画と、
アイ・オー・データ機器のIoT事業への想いとは。

(株)アイ・オー・データ機器 事業戦略本部 企画開発部 副部長 平林 朗 様

エネルギーの自活を目指している宮古島で、いつまでも住める島であるために、需要側と供給側が協調した「EMS」の事業化を目指すため発足された「すまエコ」プロジェクト。沖縄県の委託を受けた宮古島市と、その要請を受けた(株)すまエコが、IoTの利用による電力の見える化を図るシステム構築を目指しており、その中核となるゲートウェイ装置の共同開発のため、当社機器が選ばれました。このような、将来のスタンダードとなりうるIoTの事業活用について、当社担当がその想いを語りました。

プロジェクトへの参画はIoT事業へのノウハウや実績を蓄積できる大きな機会。

今回のプロジェクトにおいてアイ・オー・データ機器が選ばれた理由とは?

(株)アイ・オー・データ機器 事業戦略本部 企画開発部 副部長 平林 朗 様
(株)アイ・オー・データ機器 事業戦略本部
企画開発部 副部長 平林 朗 様

平林当社が以前から展開している、住宅のエネルギーを管理する「HEMS」などが構築できるホームゲートウェイ商品、UD-GWシリーズ(実験用)がIoT業界で注目されていたことがきっかけかと思います。 また、当社では、コンシューマからコーポレートまで対応可能なネットワーク商品を開発しているので、将来的に量産化の展開を見据えた上での期待ということもあると思います。

参画するにあたって、アイ・オー・データが考える意義とは?

平林やはり、今回の実証実験は各種プロジェクトが開催されている中で、当社での開発
実績のあるECHONET Lite(スマートハウス向けの通信プロトコル)によるヒートポンプの制御
という技術の応用と、OpenADR2.0という新しい技術を利用するノウハウが蓄積できることが
大きいと考えています。そして、サーバーへの接続技術に関しても、現在では様々な通信規格が検
討されており、その技術的な内容を取得できるチャンスでもありました。 また、このプロジェク
トについて(株)すまエコ様とお話をさせていただいた時、その熱意に当社社長をはじめ、スタッフも大いに共感し、全社的に、この社会貢献につながるIoT事業に取り組んでいきたいというモチベーションが生まれたことも大いに意義があったと思っています。

クラウドサービスを繋げて新しい価値を生み出していく。

アイ・オー・データ機器はコンシューマ向けの印象があるが、コーポレート向け事業への強みはあるのか?

写真:HEMSゲートウェイ

平林当社の商品はみなさんご存知のように、コンシューマ向けのものを多く扱っており、そこから生まれるコンシューマ向けのサービスや、一般ユーザー様からのニーズなども加味して、コーポレート向けの商品やサービスにも反映しています。たとえば、「CDレコ」はパソコンを使わずに音楽CDのデータを直接スマホやタブレットなどのデバイスに取り込める商品ですが、音楽を管理するアプリで得られるデータや情報なども、今後展開していく当社のコーポレート向けのクラウドサービスへ活用することも検討しています。

今後展開していく、クラウドサービスへの取り組みとは?

平林当社が現状クラウドサービスとして運営しているのは、NASの状態をインターネット上で管理できる「NarSuS(ナーサス)」や、IPカメラをクラウド経由でどこからでも見られるサービスなどがあります。これらのサービスや他の事業者のサービスも含めた、クラウドサービス同士を繋げて新しい価値を生み出していく。その役割を担うことを目標にしています。そのために、様々なインターフェースの研究や通信規格の問題なども含めてサービスの開発に取り組んでいます。

IoTにおける通信規格の問題とは?

図:システム構成図

平林まず、商品をIoT化するためには通信規格の問題があります。例えば、家庭内における通信であれば、Wi-FiやWi-SUN、Bluetoothで。外部と通信するためには、LTEや3G。というように範囲や通信量に応じた通信規格があります。IoTにおける通信規格には低コストであることが重要なポイントになってきますが、例えば携帯電話の通信でおなじみのLTEや3Gといった規格では電力も通信料も大きなコストが発生してしまいます。そういった背景から、LoRaやSIGFOXといったLPWA(Low Power, Wide Area = 省電力で広範囲)といった規格も最近話題になっているのですが、当社のゲートウェイ機器なら、様々な通信規格が混在する状況においても柔軟に対応することが可能です。 また、今回の事業のケースにおいては各家庭から得られるデータをクラウドと通信するための費用を抑えるため、大きな基地局を用意し、集めたデータを束ねて基地局と通信する形を取ろうとしていますが、そういった特殊なケースにおいても対応が可能です。

IoTとは、誰かが苦労してやっていたこと、もしくはやりたかったことを実現していくこと。

今後発展していくIoT事業において、アイ・オー・データ機器だからこそできることは?

写真:PCとゲートウェイ機器

平林当社には、PC周辺機器だけでなく、カメラやマルチメディア、その他様々なジャンルの商品を取り扱っています。これらの商品をネットワークにつなげることにより、今後新しくできるようになることは、無限にあるのではないでしょうか。様々な商品群での組み合わせができることにより、多種多様なニーズに答えられるのは当社ならではの強みだと思います。だからこそ、IoTという未知の世界でも当社なら新しいものをつくっていけるかもしれません。I-O DATAの「I」と「O」が、「Input」と「Output」のことを指しているように、当社は様々な商品やサービスをつなぎ合わせることを使命としている会社です。それはIoTという新しい概念において、今回のプロジェクトで採択されたゲートウェイ機器のようにIoTビジネスと取り巻く環境のちょうど真ん中にいる「通訳」であるということです。そして、その真ん中にいるということは、企業やお客様のデータや情報を預かったり、それをサービスに繋ぎこんでいくということを担える立場にあるということです。そうすることで、お客様や企業や社会が、今までできなかった新しい機能やサービスを実現できる可能性があると考えています。

アイ・オー・データ機器にとっての、IoTとは?

(株)アイ・オー・データ機器 事業戦略本部 企画開発部 副部長 平林 朗 様

平林IoTとは、誰かが苦労してやっていたことを、もしくは、やりたかったことをインターネットを使って実現していくことだと思います。当社の商品やサービスだけではできないことも、まだまだあることは事実ですが、他社のサービスなどとも協力しながら、人の暮らしを便利に快適にしていく一端を担っていけたらと思っています。

住み続けられる島への挑戦「すまエコ」プロジェクト

エネルギーを島外に頼っている宮古島が、いつまでも住める島であるために。需要側と供給側が協調した「EMS」の事業化を目指すのが、「すまエコ」プロジェクトです。沖縄県の委託を受けた宮古島市と、その要請により(株)すまエコが事業化を推進。可制御負荷機器の普及とIoTの利用による「電力の見える化」によって、最適効率でエネルギー管理するシステムの実現を目指しています。
本プロジェクトに、アイ・オー・データ機器は2016年度から参画。このシステムの要となるゲートウェイ装置を提供しています。将来的に、宮古島の各家庭に配備されるヒートポンプ式給湯機をはじめとした電気機器のデータを、クラウド上で見える化、管理をするための「通訳」としての役割を担っています。

写真:ヒートポンプ式給湯機
各社のヒートポンプ式給湯機をテストしピークシフトの効率化を検討。
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