サブフォルダーやファイルのアクセス権を設定する
Web ファイルマネージャーのアクセス権設定機能は、共有フォルダー内のフォルダー(サブフォルダー)やファイルに対してアクセス権の設定をすることができます。
基本的には、共有フォルダーで詳細アクセス権の設定をしてお使いください。(2. disk1 のアクセス権を設定する)
Windows 以外の OS が含まれる環境では、アクセス権設定は適用されなかったり、予期せぬ動作となる場合があります。 その場合は、アクセス権設定機能は利用しないでください。
対象のサブフォルダーやファイルに書き込みできるユーザーであれば、管理者でなくても設定することができます。 すでに権限設定していても、他のユーザーによって変更されるおそれがあります。
一部のユーザーだけがアクセスできるように設定するには、アクセス権設定が大変煩雑になります。
現在のアクセス権設定を確認するには、各フォルダーやファイルの[アクセス権設定]からそれぞれ確認する必要があります。
アクセス権設定をした後に以下の操作をおこなうと、設定したアクセス権がリセットされます。ご注意ください。
各共有フォルダーの[詳細アクセス権]を無効にした場合
各共有フォルダーの使用量制限を 0 以外で設定した場合
内蔵ディスクだけがアクセス権設定を使えます。USB HDD では設定できません。
各共有フォルダーの[詳細アクセス権]が無効の場合、アクセス権設定は使えません。
各共有フォルダーの使用量制限が 0 以外で設定されている場合、アクセス権設定は使えません。
アクセス権設定機能を有効にした共有フォルダーは、グループ使用量が算出されません。
■ 主な機能の比較
項目 | 詳細アクセス権 | アクセス権設定機能 |
---|---|---|
対応環境 | 制限なし | Windows以外のOS を含まない環境のみ |
権限設定対象 | 共有フォルダー | サブフォルダーやファイル ※ USB HDD上では設定できません。 |
設定者 | 管理者 | 管理者、ユーザー |
設定例ページ | 2. disk1 のアクセス権を設定する | 本ページ |
設定の仕様
- 詳細アクセス権設定が有効になっている共有フォルダーでだけ、アクセス権設定機能を使える
- アクセス権設定機能のアクセス権は、共有フォルダーの詳細アクセス権設定を超えることはできない
例:共有フォルダーにアクセス権がないユーザーはサブフォルダーでアクセス許可されても、アクセスできない - アクセス権設定の優先順位は、以下のとおりとなる
- ユーザー>グループ(ユーザーでの設定が優先される)
- グループでの設定同士では、許可>拒否(許可設定が優先される)
- アクセス権が設定されたサブフォルダー内に新しく作成したサブフォルダーやファイルは、直上のサブフォルダーのアクセス権が継承される
- サブフォルダーやファイルを作成したユーザー(オーナー)は、設定なしに読み書き許可に固定される
※ オーナーはアクセス権設定で設定用に検索しても表示されません - 書き込みを許可されたユーザーなら誰でも設定・変更できる
構成例
下の構成になるように設定するための手順例をご案内します。
設定する人
管理者(adminユーザー)
※ アクセス権設定機能でのアクセス権設定は煩雑なため、管理者がグループも活用しながらアクセス権設定をする手順になっています。
この設定の後、ユーザーが管理者の意図しないアクセス権設定をするおそれがあります。
ユーザー・グループ構成
総務課の中には IR チームと人事チームがあります。
佐藤さんは人事チームに属しています。
グループ | ユーザー | 備考 |
---|---|---|
Soumu | suzuki, tanaka, sato, yamada, ito, sasaki | 総務課の課員 |
IR | suzuki, tanaka | IRチームのメンバー |
Jinji | sato, yamada | 人事チームのメンバー |
フォルダー構成
「総務」共有フォルダーの中に各サブフォルダーが入っている構成です。
構成例に沿ってアクセス権を設定する(アクセス権設定機能)
「総務」共有フォルダーは、すでに作ってある前提です。
「総務」共有フォルダーは、詳細アクセス権設定で「Soumu」グループを読み書きグループに指定しています。
Webファイルマネージャーにログインします。
設定画面を開くの手順で Web ファイルマネージャーのログイン画面を表示する- ユーザー名に「admin」と入力する
- パスワードに管理者パスワードを入力する
- [ログイン]をクリックする
「総務」共有フォルダーのアクセス権設定機能を有効にします。
アクセス権を設定する「総務」共有フォルダーのをクリックする
lightbulb参考共有フォルダーが表示されない場合こちらをご覧ください。
[アクセス権設定機能を有効にする]をクリックする
⇒ これで「総務」共有フォルダー内のサブフォルダーやファイルのアクセス権限を設定できるようになります。
アクセス権設定をするサブフォルダーを用意します。
「総務」共有フォルダーをクリックする⇒「総務」共有フォルダー内まで移動します。
[フォルダー作成]をクリックし、「IR」と「人事」のサブフォルダーを作る
lightbulb参考管理者がサブフォルダーを作ってくださいサブフォルダーやファイルを作ったユーザーは、作ったものの「オーナー」になります。
「オーナー」は作ったものを読み書きでき、そのアクセス権は制限されません。例えば人事の佐藤さんが「IR」サブフォルダーを作った場合、IRグループに属さない佐藤さんもアクセスできてしまいます。
「人事」サブフォルダーをクリックする
⇒「人事」サブフォルダー内まで移動します。
同じように、「佐藤」サブフォルダーを作る
[総務]をクリックする
⇒「総務」共有フォルダー内まで移動します。
「IR」サブフォルダーのアクセス権を設定します。
[追加する]をクリックする
- 「Soumu」と入力する
- 「Soumu」グループを選ぶ
- [追加する]をクリックする
- 「読み取り」を[拒否]にする
- 「書き込み」を[拒否]にする
- [設定する]をクリックする
⇒「IR」サブフォルダーは「Soumu」グループがアクセスできなくなりました。
warning注意設定に失敗する場合一度 LAN DISK を再起動してください。
[追加する]をクリックする
- 「IR」と入力する
- 「IR」グループを選ぶ
- [追加する]をクリックする
- 「読み取り」を[許可]にする
- 「書き込み」を[許可]にする
- [設定する]をクリックする
⇒「IR」サブフォルダーは「IR」グループだけがアクセスできるようになりました。
「人事」サブフォルダーのアクセス権を設定します。
[追加する]をクリックする
- 「Soumu」と入力する
- 「Soumu」グループを選ぶ
- [追加する]をクリックする
- 「読み取り」を[拒否]にする
- 「書き込み」を[拒否]にする
- [設定する(下位のファイルとフォルダー全てに適用)]をクリックする
⇒「人事」サブフォルダーとその中の「佐藤」サブフォルダーは「Soumu」グループがアクセスできなくなりました。
[追加する]をクリックする
- 「Jinji」と入力する
- 「Jinji」グループを選ぶ
- [追加する]をクリックする
- 「読み取り」を[許可]にする
- 「書き込み」を[許可]にする
- [設定する]をクリックする
⇒「人事」サブフォルダーは「Jinji」グループだけがアクセスできるようになりました。
「佐藤」サブフォルダーのアクセス権を設定する
「佐藤」サブフォルダーのアクセス権を設定します。
「人事」サブフォルダーをクリックする⇒「人事」サブフォルダー内まで移動します。
[追加する]をクリックする
※「Soumu」グループは、手順20で人事サブフォルダーから拒否設定を継承しています。
- 「Sato」と入力する
- 「Sato」ユーザーを選ぶ
- [追加する]をクリックする
- 「読み取り」を[許可]にする
- 「書き込み」を[許可]にする
- [設定する]をクリックする
⇒「佐藤」サブフォルダーは「Sato」ユーザーだけがアクセスできるようになりました。
これで、構成例に示した構成に設定できました。