ここでは、無線LANアダプターを使用する上で必要となるTCP/IPプロトコルのIPアドレスの基礎知識について説明します。ご覧になる項目をクリックしてください。
TCP/IPで通信をする場合、ネットワーク上で使用する無線LANアダプターや各パソコンには、“192.168.0.1”のようにピリオドで4つに区切られた数字を設定する必要があります。
これをIPアドレスと言い、ネットワーク上で同じにならないように設定する必要があります。
IPアドレス例(異なるIPアドレスの設定が必要)
IPアドレスには、「グローバルIPアドレス」と「ローカルIPアドレス」(プライベートIPアドレス)があります。
「グローバルIPアドレス」は、インターネットで使用するIPアドレスです。
「ローカルIPアドレス」は、LAN内で使用するIPアドレスです。
グローバル IPアドレス
ローカル IPアドレス
IPアドレスは、ネットワークを構成するパソコンの台数に応じて、3つのクラスに分かれます。
大規模なネットワークならクラスA、中規模ならクラスB、小規模の場合はクラスCとなります。
同一のネットワーク内では、同一クラスのIPアドレスである必要があります。
実際には、IPアドレスは、ピリオドで区切られた4つの数字の羅列で構成されていて、4つのうち最初の数字で、クラスが分けられます。
IPアドレスの例 192.168.0.1
※「127、224〜255」は通常のIPアドレスとしては使われていません。
IPアドレスの 最初の文字
例えば、数台〜数十台で構成されるネットワークでは、クラスCのIPアドレスを使用します。
通常、ネットワークを構成する場合は、以下の特別なローカルIPアドレスを使用します。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、IPアドレスの自動割り当て機能のことです。
DHCPは、DHCPサーバとDHCPクライアントで構成され、DHCPサーバがDHCPクライアントに使用可能なIPアドレスを割り当てます。
例えば、ネットワーク内にDHCPサーバがあり、複数台のすべてのパソコンをDHCPクライアントに設定した場合、各パソコンは、パソコン起動時に使用可能なIPアドレスを入手し、終了時に開放します。
DHCPの特徴
個々のパソコンにIPアドレスをセットする手間が省けます。
設定できるIPアドレスが変更された場合、DHCPサーバのみの変更で済みます。そのため、クライアント側でIPアドレスを考慮する必要がなくなります。
DHCPクライアント側では、DNSやゲートウェイ(ルータ)のIPアドレスも自動で設定されます。
DHCPクライアント側のIPアドレスは、起動時毎に毎回異なる場合があります。
パソコンやIPアドレスを使用するネットワーク機器(無線LANアダプター、ルーター、アクセスポイントなど)には、通常以下のような[IPアドレス]と[サブネットマスク]が使用されます。
IPアドレス
192.168.0.xxx
“xxx”には1〜254までの数字で他のネットワーク機器[パソコンを含む]と重ならない数字を入力します。
サブネットマスク
255.255.255.0
IPアドレスとは異なり、すべてのパソコンやネットワーク機器で[255.255.255.0]とします。
上段:IPアドレス(下段:サブネットマスク )
設定する[IPアドレス]について
上記例ではパソコンに[192.168.0.1]から順に設定していますが、他のすべてのパソコンやネットワーク機器と重ならない値ならば、192.168.0.1から設定しなくても問題ありません。また、連続している必要もありません。