IEEE 1394

アイソクロナス転送/同期転送

IEEE 1394の大きな特長として、アイソクロナス転送のサポートがあげられます。

アイソクロナス転送で送られるデータは他のデータ転送より優先して送られるので、オーディオ・アプリケーションやビデオ・アプリケーションなどデータ転送が途切れると困るようなアプリケーションで利用されます。従来のデータ転送方法では、一旦転送を開始するとデータの転送が終わるまでバスを占有し、他の機器はデータを送ることができないのが普通でした。

IEEE 1394では、125μs毎にバスの優先権がアイソクロナス転送に割り当てられ、データが途切れないように配慮されます。

アイソクロナス(Isochronous:同期)転送

  • 映像や音声データなどの再生に最適
    • 多少のデータ落ちは許すが、明らかにタイミングがずれてしまうのは都合が悪いようなデータに適した転送方式。データ送受信タイミングの同期を取らず、送受信側それぞれの都合のよいようにデータを送るため、わずかなコマ落ちが発生することがあっても映像や音声が著しく遅れてしまうことはない。
  • 最大64チャンネル確保
  • インターバル(周期):125μsec
  • アイソクロナス転送がバス全体の8割を占めることも可能

エイシンクロナス(Asynchronous:非同期)転送

  • ファイルなどのデータ転送に必須
    • データロスが発生しないよう、時間をかけても確実にデータを転送する。SCSIなどのデータ転送がこの転送方法を使用している。


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