「RSA-PCI」は従来のRSAシリーズと同様に最大921.6KbpsのDTE速度を発揮します。
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DTE速度という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、例えばモデムを使用しているならば、モデム→パソコン間の転送速度がDTE速度や端末速度と呼ばれています。
パソコンに標準搭載されているRS-232Cポートの最大転送レートは115.2Kbpsです。それと比較して8倍も高速な転送レートを実現していると言えます。しかし残念ながら世の中には、921.6KbpsのDTEインターフェイスを持つ端末がありません。 |
つまり世の中のモデムやターミナルアダプタは最高でも230.4KbpsのDTEにしか対応していないのです。
そうすると230.4Kbps以上の速度は無意味に思えますが、パソコン同士を対向で繋ぐようなシステムや、あるいは業務用として専用に開発された計測用デバイスなど、一般的な使用用途にはなりませんが、必要としている場合もありますし、下の表をご覧いただければ、その速度差が明確かと思います。通信パフォーマンスが落ちると考えられる。
■転送速度比較表

速度 |
スペック |
スループット |
転送時間 |
備考 |
921.6Kbps |
Pentium 166 |
860Kbps |
43秒 |
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Pentium 133 |
840Kbps |
47秒 |
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Pentium 90 |
860Kbps |
43秒 |
表示が追いつかない |
460.8Kbps |
Pentium 166 |
435Kbps |
79秒 |
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Pentium 133 |
430Kbps |
86秒 |
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230.4Kbps |
Pentium 166 |
223Kbps |
156秒 |
2分36秒 |
Pentium 133 |
223Kbps |
156秒 |
〃 |
115.2Kbps |
Pentium 166 |
111Kbps |
310秒 |
5分10秒 |
Pentium 133 |
111Kbps |
310秒 |
〃 |
※ テスト条件
- 約3,366KbyteのファイルをWindows95の「ハイパーターミナル」を使用してファイル転送
- 2メートルのシールドされているRS-232Cクロスケーブルを使用
- 双方に「RSA-PCI」を装着
※ Windows95の「ケーブル接続」は転送速度が115.2Kbpsまでしかサポートされておりませんので、「RSA-PCI」本来の性能は発揮できません。
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一般に「同期64Kbps対応のTAであれば、DTE速度115.2Kbpsで問題なし、同期128Kbps対応のTAの場合はDTE115.2Kbpsでは足りない」と言われています。
これは非常に簡単な理由でして、64Kbps < 115.2Kbps、128Kbps
> 115.2Kbpsだからです。
バルク通信を行っていてもDTE速度が115.2Kbpsの場合、DTE速度がボトルネックとなってバルク転送本来の性能が発揮されていないということです。つまりパソコン標準のポート(115.2Kbps)でバルク転送を行っている場合は、12.8Kbpsも損していることになります。 |
※OSや使用環境によってスループットは異なります。

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