<MP3ってなに?>
CDを代表とするデジタル音声データはとても高音質なのが特長。でもデジタル音声は1分間でおよそ10Mバイトの容量があり、CD1枚の約75分間の音楽では650Mバイトにもなります。デジカメなどのデータ記録でもよく使われるメモリカードは、16Mバイト〜64Mバイトの容量が一般的。この容量で音声データを記録するとたったの90秒〜500秒しか録音できません。
ところが技術の進歩により、高音質を保ちつつもデータ容量が小さくてすむ技術が普及してきました。これが「MP3」です。
「MP3」は、CDのデジタルデータに比べてデータサイズがぐんと小さめ。CDにせまる音質を保ちながらも1分間の音声でおよそ1Mバイトと従来のデジタル音声データの1/10ですみます。5分ほどの音楽が5Mバイト程度のファイルになるので、インターネットでの音楽データ配付がさかんになり、一躍注目を浴びました。
この「MP3」なら64Mバイトのメモリカードを使えば約1時間の曲データが記録できるので、ポータブル音楽プレイヤーの曲データとしても急速に普及したのです。
|
MP3
「MPEG Audio Layer 3」の略。動画データの圧縮規格であるMPEGには、音声データ圧縮の規格も含まれる。音声データの圧縮方法は
・Layer1:圧縮率1/4
・Layer2:圧縮率1/6〜1/8
・Layer3:圧縮率1/10〜1/12
の3通りが規定されている。このうち一番圧縮率が高い「Layer3」がパソコン上で音声データを圧縮する技術として普及した。
|
<メリットいっぱい!MP3>
MP3ファイルをダウンロードできるWebサイトも増えてきているので、わざわざCDショップまで出かけなくても、自宅で気軽に最新の音楽をチェックできます。パソコンで録音ができ、データ管理もラクラクです。
データ管理に便利なのはサイズだけではありません。MP3ファイルは、曲名はもちろん、アーティスト名やアルバム名、ジャンル、コメントなどを記録できます。後から編集も可能。
アウトドアで音楽を楽しむ以外にも、MP3の活用方法は色々。プラグインを用意すれば、視覚効果など、さまざまな効果をPCで楽しめます。
|
MP3ファイルをダウンロード
有名なアーティストの曲は有料で配信されている。メジャーデビュー前のアーティストの曲は無料で配付されていることもある。
|
<Let's トライ!MP3>
こんな便利な「MP3」、さっそく試してみましょう。インターネットに接続すればMP3をすぐに試すことができます。
- MP3再生ソフトを準備しましょう。
とはいっても、Windows 98 以降に標準でついている「Windows Media Player」で「MP3」が再生できます。Mac
OS 9 なら標準の「iTunes」でOK!
- MUSIC
Watch にアクセス。
インディーズレーベルを中心に、様々なアーティストが素敵な曲をMP3で公開しています。
- MP3ファイルがダウンロードできたら再生ソフトで聴いてみましょう。ヘッドフォンやオーディオアンプにつないで聴けば、想像以上にいい音質で新鮮な曲が楽しめるはず。
|
「Windows Media Player」に
ついて 詳しくはこちら
(マイクロソフト社)
「iTunes」について 詳しくはこちら
(アップルコンピュータ社)
|
<つくってみよう>
こんなに便利で高音質な「MP3」。それでは自分が持っている音楽CDでMP3ファイルをつくってみましょう。音楽CDからMP3ファイルを作る手順は簡単。
- ソフトウェアを入手
CDの音楽データをMP3ファイルに変換するソフトウェアが必要です。MP3変換用ソフトウェアには、市販ソフトの体験版や無料で配付されているソフトウェアもあるので、とりあえず試すならば特別な費用はいりません。
- CDの曲をMP3に変換
MP3変換ソフトウェアを起動し、音楽CDをパソコンのCD-ROMドライブにセットします。できあがったMP3ファイルはそのままパソコンで保存します。
- MP3を外で楽しむ!
アイ・オーのデジタルオーディオプレイヤーは、便利なソフトがついていて安心です。パソコンとMP3プレイヤーをつないで、添付ソフトを使って音楽データを転送。
書き込みが終わったら、あとはMP3プレイヤーを持って外に出かけるだけ!
さあ、あなたにぴったりのデジタルオーディオプレイヤーを選びましょう。
|
手始めには 「MP3 JUKEBOX」体験版がお薦め (住友金属システムソリューションズ社サイト)
15日間試用できる体験版が公開されている。
Macは「iTunes」でOK!
|