マンガで解説!テレビとゲーミングモニターの違い


ゲームをより快適に、そして正確にプレイするために重要な要素が「リフレッシュレート」「応答速度」「内部遅延(入力遅延)」の3つです。これらの点において、ゲーミングモニターは一般的なテレビを大きく上回る性能を備えています。
リフレッシュレートは、画面が1秒間に何回描画を更新するかを示す数値で、単位はHz(ヘルツ)。一般的なテレビは60Hzが主流ですが、ゲーミングモニターでは144Hz、240Hz、さらには360Hzといった高リフレッシュレートに対応しています。
これにより、画面の動きが圧倒的に滑らかになり、FPSやレースゲームなどの動きの激しいジャンルで視認性と反応力が大きく向上します。
PS5®やSwitch™ 2は最大120Hz対応なので、ゲームをもっと快適に楽しむためにはゲーミングモニターが有利です。
応答速度は、画面の色が変わるまでにかかる時間を示し、数値が小さいほど高速です。テレビでは8ms~20ms程度が一般的ですが、ゲーミングモニターでは1ms以下の超高速応答も珍しくありません。
その結果、残像(モーションブラー)がほとんど発生せず、動いているターゲットを正確に捉えることが可能。とくに照準合わせが重要なゲームで大きな差になります。
応答速度により勝敗を分けることもあります。
内部遅延(入力遅延)とは、コントローラーやキーボードからの操作が画面に反映されるまでの時間差のことです。一般的なテレビは映像処理が複雑なため、入力遅延が大きくなりがちで、0.05秒~0.2秒のラグが発生することもあります。一方、ゲーミングモニターは映像処理を簡略化し、入力信号に即反応するよう設計されているため、操作と表示のズレが最小限に抑えられています。
その差は、操作の「気持ちよさ」や「勝敗」に直結します。
見た目は同じでも、中身(性能)は大きく違います。HDMIはあくまで接続の“ケーブル規格”であって、遅延・リフレッシュレート・応答速度などは接続先(テレビやモニター)の性能次第です。つまり、HDMIでつないでも、表示の滑らかさや応答速度はゲーミングモニターとテレビで全く異なるということです。
最新のゲーム機や高性能PCとモニターをつなぐには、最新規格のHDMI 2.1がおすすめです。HDMI 2.1対応であれば、垂直同期技術のVRRやALLM機能などをサポートしているモニターもあるため、最新ゲーム機との親和性が高いためです。
ゲーム中に画面の上下で映像がズレる「ティアリング(画面の割れ)」現象。これは、映像の出力速度(GPU)と画面の描画速度(モニター)がズレることで発生します。
これを防ぐのが、NVIDIA G-SYNCやAMD FreeSync™という技術です。これらは、GPUのフレーム出力にモニター側が同期することで、ズレやカクつきを抑え、常に滑らかな描画を実現します。
快適なゲーム体験のためには、こうした同期機能に対応したモニターを選ぶことが重要です。
ゲーミングモニター GigaCrysta | 一般的なテレビ | |
---|---|---|
リフレッシュレート | 120Hz~360Hz | 60Hz |
応答速度 | 速い(0.2ms~2ms) | 比較的遅め(8ms) |
サイズ | 23.8/24.5/27/31.5/34型 | 40~65インチ中心 |
スピーカー | 出力ワット数が高くない分、 ゲーミングヘッドセットや、 モニター+外部スピーカーで 臨場感あるサウンドを楽しむ方が多い |
大音量・低音も出やすい |
解像度 | フルHD/WQHD/UWQHD/4K | 4K中心(大型) |