LAN接続ハードディスク「HDL-XR」導入事例【PSP様】

LAN接続ハードディスク「HDL-XR」導入事例【PSP様】

読影データの記録媒体として、LAN接続ハードディスクをセットで提案させていただいています。

取材日:2010年3月10日

医用画像診断支援システム(PACS)の分野において、読影用ビューワーソフトウェア「EV Insite R」が医療現場から高い支持を集めるピー・エス・ピー株式会社。同社ではこのソフトの導入にあたり、読影データの記録媒体として、LAN接続ハードディスクをセットで提案することが多いという。数ある記録媒体の中で同社がLAN接続ハードディスクを勧める理由、またLAN接続ハードディスクを選定する際のポイントについて、同社営業推進本部第4営業部金沢支店支店長の村上修二氏と、製品の導入先である金沢大学附属病院放射線科の川井恵一先生に話を聞いた。

医療現場から高く支持される、ピー・エス・ピーの読影用ビューワソフト

さまざまな業界がIT化による恩恵を享受する中でも、ここ10年余で飛躍的な発展を遂げたのが医療業界だ。電子カルテの導入こそ始まったばかりだが、現場で用いられる各種検査機器のネットワーク化と各種検査データのデジタル化の進展は著しい。中でも、放射線治療の分野で用いられるPACS(Picture Archiving and Communication System)と呼ばれる医用画像診断支援システムは、治療方法に大きな進歩をもたらした。

このPACSでは、CTやMRIで撮影された医用画像をネットワークでやりとりしつつ、専用ビューワーを用いて画面上で角度やコントラストを自在に調整しながら画像の解析を行い、レポートを作成することができる(読影)。ネットワークのインフラが十分でなかった頃は、MOやCD-ROMなどのメディアで医用画像の受け渡しをしなくてはいけなかったが、これらがメディアを介さずネットワーク経由で伝送できるようになったことで、PACSはようやく実用の域に至ったと言っても過言ではない。

PACSを構成するハードウェアやソフトウェアにはさまざまなベンダーが参入しているが、その中でもピー・エス・ピーの読影用ビューワーソフトウェア「EV Insite R」は、現場の声を多く吸い上げたことによる使い勝手の良さで、市場で高い評価を得ている。中でも、利用者ごとにキーの挙動や豊富な機能をカスタマイズできるといった柔軟性や、PowerPointへの書き出し機能、さらに動作の高速性は、他社よりも一歩先を行く存在だ。

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読影データの保存先として、LAN接続ハードディスクをセットで提案

村上修二氏


同社はこの読影用ビューワーソフトウェア「EV Insite R」の販売にあたって、読影データの記録媒体として、LAN接続ハードディスクをセットで提案することが多いという。「EV Insite Rには読影状態の保存、さらにPowerPointへ画像を書き出す機能があるため、保存先についても一緒に提案してほしいと言われることがよくあります。書き出したデータは個々の端末から閲覧できる必要があるため、共有が容易なLAN接続ハードディスクを提案させていただいています」と語るのは、同社営業推進本部第4営業部金沢支店支店長の村上修二氏だ。

「EV Insite Rがもつ機能のうち特に利用頻度が高いのは、読影データの保存機能です。これは放射線科の先生がどういう画像をもってそのような診断を下したのかを保存しておき、ビューワー上に再現できるという機能です。この機能は、ここにこうした影が見えます、病巣が見えますといった点を説明し、外科や内科の先生と一緒に治療の計画を話し合うカンファレンスの場で利用されています」。読影データは院内のどこからでも読み出して利用できる必要があるため、USB HDDなどローカルのドライブ上に保存するわけにはいかず、LAN接続ハードディスクが重宝されているわけだ。

では、こうした用途において、LAN接続ハードディスクを選定する際のポイントはどこにあるのだろうか。「やはり安全性が第一です。つまりRAIDを組めるということですね」と村上氏は語る。万一読影データがディスク障害によって消失してしまっては、下した診断の裏付けそのものがなくなってしまう。そのためRAIDの中でもなるべく冗長性の高い、RAID6などへの対応が必須であるというわけだ。

もうひとつ、転送速度についても速ければ速いほどよいという。「ひとつのファイルあたりの容量が小さい、何百KBという容量のファイルが、何百枚、何千枚という単位で研究材料として必要になる場合がありますので、それを高速に読み出せることは非常に強みになります」。

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高いパフォーマンスで読影データの読み出しをサポートするアイ・オーのHDL-XR

こうした条件をクリアし、同社のクライアントである金沢大学附属病院の放射線科に今回導入されたLAN接続ハードディスクが、アイ・オーの「HDL-XR」シリーズだ。現場の先生からのリクエストで導入に至ったというこの製品は、RAID6に対応したテラバイト級の容量を持つLAN接続ハードディスクである。

この製品の特徴は、従来製品に比べて約2.6倍の読み込みスピードを実現したというパフォーマンスの高さだ。同放射線科でこれまで利用していたLAN接続ハードディスクでは、小容量のファイルを大量に読み出す際にハングアップが頻発していたという。しかしHDL-XRにリプレースしたのちは、スムーズな読み出しが可能になった。

「実際に使ってみたら、同じLANにつながってるとは思えないぐらいの速度が出まして。しばらく固まるといった極端なことは起こらなくなって、われわれの想定どおりに使えるようになりました。これだとちゃんとスペック通りの速度が出てるなと。本当にありがたいです」と語るのは、金沢大学附属病院放射線科の川井恵一先生だ。前述のカンファレンスの最中に読み出しが停止してしまい、進行に影響をおよぼすこともたびたびあったそうだが、HDL-XRに入れ替えたのちは、それも解消されたという。

また、HDL-XRの導入で恩恵を被ったのは、リアルタイムの読み出しだけではない。これまで週1回、丸一晩かかっていた外部ストレージ(USBおよびeSATA接続の外付ハードディスク)へのバックアップが、接続の安定と時間の短縮によりスムーズにこなせるようになった。

「以前は夜中に始めたバックアップが翌日の昼までかかる状態だったので、休みの日の夜中にしか作業が行えませんでした。いまでは数時間でちゃんと終わってくれるようになり、翌朝の仕事を邪魔することもなくなりましたので、1週間に2回、水曜と日曜の夜中にバックアップするようになり、以前に比べ安心感が上がっています」。

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PACSのみならず、治験データベースの保存先としても活用

同放射線科では、以前から読影データの保存先としてLAN接続ハードディスクを活用してきており、今回のHDL-XRが5代目に相当する。これまで多くのLAN接続ハードディスクを使いこなしてきた川井先生は、HDL-XRを使用して感じたメリットのひとつに、導入時のセットアップ作業の容易さを挙げる。

「設定ユーティリティというのは、作業が終わったらもう使わなくなっちゃうものなので、自分のPCにいちいちインストールしたくないんです。その点以前使っていた製品はインストールが必須ですごく面倒くさかったんです。今回の製品は、ノートPCから病院全体用のIPアドレスに書き換えたあと、つなぐだけで作業を完了できたので、非常に楽でしたね」

また同放射線科では、PACSと組み合わせての利用のほか、辞書ファイルの共有やマニュアルの置き場、さらにAccessで管理している治験データベースの保存先としても、このHDL-XRを活用している。特に多数の個人情報が含まれる治験データベースについては、ローカルPCではなくLAN接続ハードディスクに置くことによって、個人PCからの情報漏えいの防止にも効果を発揮しているとのことだ。

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ローコストでありながら信頼にたりうる製品として、PACSの運用をサポート

LAN接続ハードディスクが支持される要因の一つに、コストパフォーマンスの高さがある。今回の金沢大学附属病院をはじめとする大学病院では、症例となる読影データを長期間保存し、学生の研究に役立てるという特殊なニーズがある。そのため、ひとつのドライブの容量が一杯になった場合でも、古いデータを消したり他のメディアに移動させるのではなく、新たに台数を追加したうえで並行運用するという使い方が主となる。その点、本格的なサーバに比べてローコストで追加できるLAN接続ハードディスクは、まさにうってつけの存在なのだ。

限りなく100%に近い可用性と、100%のデータ安全性が求められる医療現場のシステムにおいて、ローコストでありながら信頼にたりうる製品としてお眼鏡にかなったアイオーの「HDL-XR」HDL-XRはこれからも、同社の誇る読影用ビューワーソフトウェア「EV Insite R」を強力にサポートする存在であり続けることだろう。

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導入企業概要

ピー・エス・ピー株式会社は、PACS(Picture Archiving and Communication System)を中心に、さまざまな医療システムの開発・販売を行っている。なかでも現場の声も取り入れて開発された読影用ビューワーソフトウェア「EV Insite R」は、その使い勝手の良さが読影医から多くの支持を集めており、現場視点での開発力の高さには定評がある。
[企業名] ピー・エス・ピー株式会社
[設立] 1989年8月1日
[代表] 代表取締役社長
八木 裕子
[本社所在地] 東京都港区西麻布4-16-13
http://www.psp.co.jp/

村上 修二様

営業推進本部 第4営業部 金沢支店 支店長
村上 修二 様



ハードディスクについては、他社製品もたくさん扱ったことがありますが、壊れにくさという点でアイオーの製品を推します。もちろん機械モノですので壊れないということはないのですが、サポートの手間を考慮して、壊れにくさという点に重きを置いた場合、選択肢はアイオーの製品ということになります。

川井 恵一 先生

金沢大学附属病院 放射線科
川井 恵一 先生

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