無線LANアクセスポイント「WHG-NAPG/A」導入事例【立山国際ホテル様】

無線LANアクセスポイント「WHG-NAPG/A」導入事例【立山国際ホテル様】

無線電波を「見える化」し、設置場所や台数を決定。 短工期・低コストで、ベストの通信環境を実現。

取材日:2014年4月9日

リゾートホテルとして海外からの利用客が増加している立山国際ホテル。ロビーでしかつながらなかったインターネットを全室で利用できるようにする――それがホテルの要望だった。コンクリート壁や鉄扉、複雑な居室配置といった条件下で、いかに良好な通信環境を実現するか。「電波の見える化」調査を事前に実施することで、短工期・低コスト、ベストの通信環境を構築することができた。

ロビーでしか使えなかった無線LANを全室で。リゾートホテルでもフリーWi-Fiは必需品に。

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無線LAN導入の経緯を語る
立山国際ホテル 高橋様

 立山・黒部は富山県を代表する観光スポット。雄大な景観を楽しめるアルペンルートをはじめ山麓各地に湧出する温泉やスキー場なども数多くあり、四季を通じて多くの観光客を集めている。「タテヤマ」の名は海外にも広く知られ、近年では外国人観光客も頻繁に訪れるリゾート地となっている。
 立山・黒部への入り口となる立山山麓に立地する立山国際ホテルも例外ではなく、海外からの利用客は年々増加。「海外から来られるお客様は必ずと言っていいほどスマートフォンやタブレットを持参し、旅先から本国の家族や知人とコミュニケーションを取られます。海外ではスマホなどの料金体系は多くが『従量制』のため、Wi-Fiスポットは必需品です」と高橋本部長は語る。「これまで当ホテルで無線LANを利用できたのはロビーのみ。皆さん夜遅くまでロビーでFacebookやTwitter、テレビ電話などでアクセスされていました。こうした状況から、リゾートホテルでも全室フリーWi-Fi環境は必要だと判断し、導入を決意したのです。

 また同ホテルは、各種学会や学術会議の会場として利用されるケースも多く、宿泊する研究者にとってインターネットに接続できる環境は必需品。こうしたコンベンション需要の増加も、全室Wi-Fi導入を後押しするものとなった。

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トータルバランスに優れた「WHG-NAPG/A」を選定。決め手となったのは「無線LAN環境調査サービス」

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廊下の天井に設置された
無線LANアクセスポイント「WHG-NAPG/A」

 同ホテルのITサービスプロバイダである(株)ホクタテに相談したところ、推奨されたのがアイ・オー・データのアクセスポイント「WHG-NAPG/A だった。
 2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯を同時に利用でき、LANケーブル一本で電力供給も行えるPoE(Power over Ethernet)対応という施工のしやすさ。それをリーズナブルな価格で設置できる。そして「アイ・オー・データ製品をお奨めする決め手となったのは『無線LAN環境調査サービス』でした」とホクタテの担当者・矢地氏は振り返る。
 「ホテルにはコンクリート壁や防火の鉄トビラなど無線電波にとって障害となるものが多くあります。また当ホテルは居室配置が入り込んでおり、確実につながるためには何台のアクセスポイントが必要なのか、最も効率的な設置はどうすべきか、悩ましい問題がありました」

 「無線LAN環境調査サービス」とは「スペクトラムアナライザ」を用いて、Wi-Fi電波の到達状況を計測し、それを強度別に等高線状に色分けしたヒートマップとして「見える化」するというもの。
アクセスポイントの電波がどれくらいの強さでどこまで飛んでいるのか、またアクセスポイント同士の干渉がどのように発生しているのかを分かりやすく表示する。これによって、アクセスポイントをどの場所にどのような設定で設置すれば良いのかを判断することができる。
 「これまでのカンと経験で設置するやり方では、再工事の恐れもある。ホテルのお客様のことを考えれば、それは避けたい。調査サービスは有償ですが、ホテルにも説明しご理解を得ることができました。」そして調査を行った成果は、調査費用を補って余りあるものとなった。

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設置台数も計画より少なくてオーケー、届かない・途切れる等のトラブル一切なし。

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現地調査や施工時の容易さを語る
(株)ホクタテ 矢地様

 調査サービスを提案された高橋本部長は「当初は面倒かなとも思いましたが...。しかし各フロア同構造なので1フロアのみでオーケー。作業時間もわずか2時間弱。事前の計画では、アクセスポイントは30台必要とのことでしたが、調査してみると25台でカバーできると判明。嬉しい誤算でした(笑)」と振り返る。

 調査によって、事前に電波の回り込みや反射、電波干渉などをシミュレーションしアクセスポイントの設置場所を確定。ルーターとの配線も、PoE規格機種のためLANケーブル一本で接続するだけ。工事も極めて短時間(実質1日)で完了した。
 25台のアクセスポイントはすべて廊下の天井に設置。電源アダプター用のコンセントも不要で、見た目もすっきりとした仕上がりになった。
 矢地氏は「複雑な構造の建物に無線LANを導入するとき、工事後の微調整はつきものでした。工事が終わってから必ずと言っていいほど『つながらない』『速度が遅い』『途切れる』といった苦情がお客様から出されます。しかし今回は、そうしたトラブルは一切なし。ホテルや病院、飲食関連など追加工事がはばかられる施設では、今回のような調査サービスは、絶対に利用するべきだと思います」と語る。

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県内からのお客様にも好評。リゾートホテルでも必需品となったWi-Fi。

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 これまで個人での利用が多かった海外客だが、円安の影響も奏功し団体客も徐々に増えつつある。団体客の集客にエージェント(旅行代理店)の果たす役割は大きい。
 「Wi-Fi環境は海外からのお客様にとっての必需品。今回の通信環境の整備によって『つながらない』という理由で選択肢から漏れることは無くなった。今後はお客様が利用されるFacebookやSNSなどの口コミを通じて、当ホテルへの認知が広まっていけば」と高橋本部長は期待を寄せる。
 「当ホテルの通信環境は、光回線も届いておらずインターネットへの接続はケーブルTV。県内からのお客様はそういう事情をご存知なので、スマホを見て『ここ、つながっているよ!』と驚いておられます(笑)。お客様の満足度は、確実にアップしています」

 Wi-Fiは、畳敷きの宴会場を除き、館内すべての場所で利用できるようになった。今後は利用客の声を聞きながら、唯一電波の届かない宴会場での整備も考えていく予定だという。
 「今後は海外の学会のコンベンション利用も積極的に呼び込んでいきたい。また2015年春に開業する北陸新幹線の効果も期待できる。この時期に通信環境を整備できた意味は大きい」と高橋本部長は安堵の表情を浮かべる。

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公的補助金を有効に活用。

 今回の無線LAN環境の整備で同ホテルが活用したのが、国や地方自治体による「Wi-Fi整備等支援事業」などの公的補助金。これは「海外からの誘客拡大を図り、外国人旅行者の受入態勢を整備する事業について、経費の一部を助成する」といったもの。各地方自治体ごとで同様の助成制度が整備されていると思われるので、有効に活用されることをお奨めしたい。

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導入企業概要

[企業名] 立山国際ホテル株式会社
[事業概要] 立山山麓の雄大な自然につつまれた立山国際ホテル。立山・黒部アルペンルートの富山県側の入り口に立地し、室堂や黒部湖観光の拠点として利用され、冬はスキー客などで賑わう。緑の中でひときわ映える三角屋根の白亜の建物。教会(アルプスの星教会)も併設され、結婚式も行える。近年では海外からの旅行者の人気も高く、各種学会の会場としても利用されている。
[設立] 1975年
[総部屋数] 56室
http://www.tatekoku.com/

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担当者名




立山国際ホテル 執行役員
企画接遇本部長 高橋 勉様

(株)ホクタテ(ITサービスプロバイダ)
通信事業本部副主任 矢地真也様

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