取材日:2015年8月4日
広友イノテックス様は、広友グループ傘下で、一般オフィス向けのパソコン・OA機器のレンタルビジネスを展開している企業です。2015年7月、同社は新たにファイルサーバのレンタルサービス「Wファイルサーバ」をスタートしましたが、そのシステム構成にはアイ・オー・データ機器の「LAN DISK Hシリーズ」が採用されています。顧客の大切な情報を預かる新サービスに同商品が採用された背景と理由を、ご担当者に伺いました。
なお、グループの中核である広友リースは、建設現場でのレンタルビジネスでシェア6割を占めるパイオニア企業。東京マラソンのスポンサーとして、同イベントの第一回から関連資材を提供していることでも知られています。
福岡氏はい。今から約1年前、建設関連のあるお客様から「ファイルサーバをレンタルしてほしい」というご要望をいただきました。建設現場は予算も期間もさまざまです。1~2ヶ月で終わる現場もあれば、何年も続く現場もあります。そうした環境下で、図面などの重要なデータを安全に保存・共有しなければなりません。しかし、現場は通信環境もさまざまですし、機器を購入するとそれなりの金額にもなるため、必要な期間だけ利用できるセキュアなファイルサーバのサービスを必要とされたのです。
福岡氏はい。お客様の情報システム部門の方とセキュリティポリシー、データバックアップ、事業継続計画(BCP)など、さまざまな要件について打ち合わせしながら、必要な機能を絞り込んでいきました。まず、サイズの大きい図面データに高速にアクセスするため、データはローカルに置く必要がありました。一方、データを安全にバックアップするため、クラウドストレージとの連携機能も必要でした。こうした条件を満たすのがアイ・オー・データ機器のNASでした。アイ・オー・データ機器のNASはクラウド連携にいち早く対応し、品質・性能面でも要件を満たしていたのです。
深海氏そうです。建設現場というシビアな環境で利用されるファイルサーバであれば、一般企業のオフィスでも十分活用していただけると判断しました。ただし、できるだけコストを抑える必要があったため、再びアイ・オー・データ機器に相談し、低価格ではあっても機能・耐久性が十分で、実績も申し分なかったLAN DISK Hシリーズを選択しました。
深海氏「Wファイルサーバ」は、中小企業のお客様向けのファイルサーバのレンタルサービスです。ローカルにデータを保存できるとともに、マイクロソフトのクラウドストレージであるMicrosoft Azureと連携してデータを自動的にバックアップします。保守サポートや障害管理機能、ウイルス対策、データの暗号化機能を備え、Microsoft Azureの利用も含めて月額12,000円(500GB)と15,000円(1TB)でご利用いただけます。
深海氏中小企業のお客様向けのサービスでもあり、月額12,000円〜15,000円という価格は絶対条件でした。それを前提にコストを積み上げていく中で、必要な機能を備えていて最もバランスのよかったのがLAN DISK Hシリーズだったのです。機能面では、標準でクラウド連携機能を持ち、高速なアクセスが可能であった点が大きな理由でした。アイ・オー・データ機器の商品ラインアップは非常に幅広く、豊富な選択肢から選ぶことができたのでとても助かりました。
≫「Wファイルサーバ」の詳細について(外部リンク)
鯰江氏非常に好評です。中小規模の企業様の場合、データ消失のリスクは十分に認識しているものの、コストや人的リソースが課題になり、対策が進んでいないケースが多いと聞きます。そうした企業のご担当者様から、安価に事業継続計画を確保できる「Wファイルサーバ」のお問い合わせは数多くいただいています。
鯰江氏「Wファイルサーバ」は、全国のOA機器・事務機器を扱っている販売店様を通じて提供しています。このため、販売店様にサービスの説明会を実施する必要があったのですが、アイ・オー・データ機器には、説明会で使う商品資料を作っていただき、とても助かりました。商品選定の相談にも真摯に対応いただき、「Wファイルサーバ」を安心して販売する体制を整備できた点はとても感謝しています。レンタルはリースとは違い、私どもの機器をお客様に提供するビジネスであるため、機器が故障したら、我々が責任をもって対応しなければなりません。そのため、商品はもちろん、その商品を開発しているメーカーの対応・信用は非常に重要なのです。
鯰江氏我々としては、一般企業へのレンタルニーズをさらに発掘したいと考えています。そのためにも、お客様の"お困りごと"をもっと見つけなければなりません。我々がそれをアイ・オー・データ機器にフィードバックし、それを活かした商品を開発していただければ、新しいレンタルビジネスを作り出せると思います。製造業自体も、ただモノを作って売るだけでなく、そこに付加価値を付けて「モノ」を「コト」あるいは「サービス」として提供することが求められていると思います。アイ・オー・データ機器のモノ作りには、その姿勢が強く感じられ、弊社としてもとても参考になりました。今後も、ベストパートナーとして、ともに成長していきたいですね。