アイ・オーが考えるビジネスNASの「3つの安心」

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アイ・オーが考えるビジネスNASの「3つの安心」イメージ

取材日:2016年12月1日

写真:NASの企画・開発に携わってきたアイ・オー社員2名

「3つの安心」の考え方とは、アイ・オーのビジネスNASに対する姿勢ともいえるものであり、そこには過去の苦い経験をもとにしたお客様中心の発想がありました。その誕生から今日まで発展してきた経緯について、NASの企画・開発に携わってきたアイ・オー社員にインタビューしました。

ビジネスNASの胎動期にぶつかった“あるべき姿”

当初は、どういった展開をされてきたのですか。

写真:事業戦略本部 プロジェクト推進室 専任部長 中村 一彦
事業戦略本部 プロジェクト推進室
専任部長 中村 一彦

中村当社では、2006年頃から本格的なビジネスNASの販売を開始しました。最初に販売した商品は「HDL-GT」というもので、RAID 5によるデータ保護機能を備えており、テラバイトクラスの容量とインパクトのある価格で売上を伸ばしました。その後、高速モデルや大容量のラインアップ追加など、スペック重視の商品展開を行っていきました。ところが、購入から数年経ったお客様の、HDD故障やRAID崩壊に関する問い合わせが増え始め、原因調査や対応に追われることになります。
コストパフォーマンスの高さが魅力となり市場において好評を得ていましたが、RAID崩壊によるデータ消失という問題に直面したわけです。もちろん、保証規定に則ればお客様に対して「データはバックアップを取ってください」とお願いするのが基本スタンスですし、保証期間中は誠意をもってHDD交換の対応をしてまいりました。しかし、お客様はデータを失わないためにRAIDを組み、故障に備えていらっしゃいますので、新品と交換するとお伝えしたところで、納得できるものではありません。当時は、当社の営業担当者もサポート担当者も、日々アフターフォローに追われていました。

写真:事業戦略本部 企画開発部 企画2課 課長 宇津原 武
事業戦略本部 企画開発部
企画2課 課長 宇津原 武

宇津原結果として、NASはサーバーと違い、壊れやすいというレッテルを貼られ、安かろう、悪かろうというイメージを持たれてしまいました。このイメージを払拭しないまま進めば、その後どんなに良い商品を出しても販売に結びつかないという危険性があります。そこで、2010年頃よりあらためて、NASのあるべき姿を考えるようになりました。常に競合他社を意識し、スペック・機能・性能を追い求めていかなければならない状況でしたが、その前にまず当社商品の品質に対するお客様の信用を回復することが最優先と考えたのです。そして、お客様の大切なデータを、安全にお預かり(保存)するには、どうすれば良いのかを原点に立ち返り社内で徹底的に分析・議論しました。

分析と改良の先に行き着いた本当に必要なこと

分析からどういった問題点が見えてきたのでしょうか。

写真:NASから取り出した専用のHDD「WD Red」

中村HDDは、NASを構成する重要な部品です。まずは、そのHDDが熱や振動に弱い点に注目し、複数のHDDが稼動する状況での温度上昇や、自己振動、共振などを調査しました。続いて、商品がサーバールーム内に設置されない場合もありますので、徹底的にユーザーの使用環境も検証しました。真剣にNASがどのように壊れていくのか、その過程や動勢を調査したわけです。そして、得られた結果から筐体構造の改善と商品に採用するHDDの見直しを図っていきました。

ハード面の課題を解決したのですね

写真:NAS筺体のHDDスロット

宇津原他にもデータ冗長化の仕組み上の課題についても解決策を模索しました。ビジネスNASはHDDを複数台組み合わせることで、大容量化とデータの冗長化を実現しています。当社でも、それまでRAID方式を採用し冗長化を行っていました。ただし、RAIDは構成しているHDDが一様に劣化してしまう特徴があり、1台のHDDが故障すると、残りも同時期に故障する可能性が高いのです。特に最近のHDDは非常に品質精度が高いので、その危険性はさらに高くなっています。
この問題を解決したのが当社独自のデータ冗長化方式「拡張ボリューム」です。2台のHDDをペアとし、仮想技術によってペアを複数束ねることでデータの冗長化と大容量化を実現しています。そして、書き込みはペアに対し同時に行いますが、読み込みはペアの一方からのみ行うことでHDDの劣化進行を偏重させ、同時期に故障する可能性を低減しています。

なるほど。ただ、万が一の故障に備えるものはあるのでしょうか。

宇津原お客様が常にNASを正常な状態で運用いただくために、クラウド上で状態を管理できるサービス「NarSuS(ナーサス)」を標準で提供しています。これにより、HDDの温度の高低、振動の増減などNASの稼働状況をいつでも把握できるだけでなく、トラブルが発生した際はメールで通知を受け取り、対処方法をガイダンス形式で確認する事ができます。それでもトラブルが発生した際の対処については、有償の保守サービス「アイオー・セーフティ・サービス(ISS)」をご提案しています。ビジネスNASには、最長5年間までのオンサイト保守サービスをご用意し、また、導入時の初期設定や買い替え時のデータ移行、古いNASの廃棄など、幅広いサービスも行っています。

それなら安心ですね。

写真:並んでインタビューを受ける中村と宇津原

中村結局、どれだけ高価なハードウェアを用意しても、それだけではお客様の大切なデータをお守りする事はできません。当社では、信頼性の高い部品、筐体構造の採用に加えて、データ消失につながりにくい「拡張ボリューム」や「NarSuS」等のソフトウェアの提供、そしてトラブルが発生した際の対処をお手伝いする保守サービス、これら三位一体が必要だと考えています。これこそが、「3つの安心」です。

さらなるお客様満足の追求へ

3つの安心の今後の展開を教えてください。

写真:3つの安心が反映されたアイ・オーの法人NAS

宇津原これまでは、NASの品質向上という観点で取り組んできましたが、お客様が、より安全にデータを運用・管理いただく為には、NASを取り巻く、その他の環境も含めたご提案が必要だと考えています。例えば、昨今のセキュリティ問題への備えとして、ウイルス対策のオプションや、ファイルのアクセスログ取得といった機能の強化、また、停電に備えたUPS連携に加えて、そのUPSの稼働状況も「NarSuS」で一括管理するといったものです。これからも、市場トレンドにあわせて、ハードウェア・ソフトウェア・サービスを充実させ、NAS単体だけではなく、環境も含めた「3つの安心」へ発展させ、お客様に高いレベルで満足いただけるように追求していきます。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

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