外付けHDDはこう選ぶ!用途別のおすすめ商品も紹介

(記事公開日:2024年2月29日)

外付けHDDはこう選ぶ!用途別のおすすめ商品も紹介

#ストレージ #選び方 大型のラックに収納した多数のHDD

PCのストレージ容量を増やしたりテレビ番組を録画したりする目的で、外付けHDDの購入を検討する方もいるのではないでしょうか。外付けHDDは、用途に適した商品を選ばなければなりません。

この記事では、外付けHDDを選ぶ際にチェックしたいポイントや用途別のおすすめ商品を紹介します。どのような商品を選べばよいか分からず悩んでいる方は、購入前にぜひチェックしてみてください。

外付けHDDの主な用途

PCにUSBで接続した外付けHDD

一般的に、外付けHDDはどのような用途で用いられるのか、代表的な3つの用途を紹介します。用途によって適した商品が異なるため、まずは外付けHDDを必要とする理由を明らかにしましょう。なお、ここで紹介する用途がすべてではなく、他の用途もあります。

データのバックアップ

PCやスマホに接続してバックアップデータを保存するのが、外付けHDDの一般的な用途のひとつです。外付けHDDは大容量の商品でも比較的安価で、ファイルサイズが大きくなりやすいバックアップデータを保存するのに向いています。

デバイスが故障したときは、バックアップデータを保存した外付けHDDを新しいデバイスに接続すればデータの復旧が可能です。

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PCのストレージ拡張

PCに搭載した内部ストレージの容量が不足したときに、外付けHDDを接続してストレージを拡張する使い方があります。一部のノートPCをはじめとして、内部ストレージを交換・増設できないPCがあるためです。

外付けHDDはUSBでPCに接続するのが一般的で、複雑な作業をしなくても使えるため、手軽にストレージを拡張するのに向いています。

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テレビ番組の録画

テレビ番組を録画する場合、録画データを保存するストレージとして外付けHDDが用いられます。サイズがコンパクトで場所を取らず、容量が大きな商品を選べば、長時間の録画も可能です。

市販の外付けHDDには、テレビ番組の録画に特化した商品もあります。録画目的であれば、特化型の商品を購入するとよいでしょう。

外付けHDDを選ぶときのチェックポイント

デスク上に置いてある多数の外付けHDD

外付けHDDを購入するときは、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。購入してから予定どおりに使えないことに気付き、後悔することを防ぐためです。ここでは、外付けHDDを購入する際に忘れずに確認したい5つのポイントを紹介します。

十分な容量であるか

外付けHDDは、商品によって容量はさまざまです。アイ・オー・データでも、500GB~20TBと豊富にラインアップしています。保存するデータによって適した容量が異なるため、まずは想定する用途でどの程度の容量が必要か確認しましょう。

また、将来的に保存するデータの量が増えることも考えられます。外付けHDDを購入するときは、容量に余裕をもって選ぶのがおすすめです。

接続したい機器やOSに対応しているか

外付けHDDを製造するメーカーは、それぞれの商品が対応する機器やOSを公開しています。購入するときはHDDの商品仕様や対応情報をチェックしましょう。

特にテレビ番組の録画が目的の場合、接続するテレビに対応していると明記された商品を購入することが大切です。PCで利用する場合は対応OSを確認し、お使いのPCで使用できるかを確認しましょう。OSによってはご使用前にフォーマットが必要な場合もあります。

対応機器リストに載っているのはメーカーが動作すると確認した商品で、安心して使えるでしょう。

転送速度は十分か

商品によって転送速度が異なるため、用途に応じて十分な速度が出る商品を選ぶことが大切です。通常、外付けHDDの転送速度は200MB/s(1.6Gbps)程度です。ひとつの目安にするとよいでしょう。

ただし、HDDは構造上極端に速い転送速度を実現するのが難しいストレージです。速度を求める場合、より高速でデータを読み書きできる外付けSSDのほうが向いています。

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設置場所・用途に適したサイズか

外付けHDDには、比較的コンパクトなポータブルHDDと大きめの据え置き型HDDがあります。設置場所のスペースを考えて、適したサイズの商品を選びましょう。

設置場所の広さにかかわらず、持ち運ぶ機会が多い方には携帯性に優れた小型のポータブルHDDがおすすめです。

耐久性が高いか

大切なデータを保存するストレージであることを考慮すると、耐久性が欠かせません。耐久性に問題があると、故障してデータが失われるリスクが高くなるためです。

市販の外付けHDDの中には、落下試験をはじめとした耐久性を確認する試験を実施している商品もあります。特に重要度が高いデータを保存する場合や持ち運ぶ機会が多い場合、故障リスクが高い使い方を想定している場合は試験に合格した商品がおすすめです。

PC用におすすめできる外付けHDDの特徴

PCの横に置いた据え置き型HDD

外付けHDDはどのような商品を選ぶとよいか具体的に見ていきましょう。以下ではPCで使用する外付けHDDを選ぶときのポイントを紹介します。バックアップデータの保存やストレージの拡張が目的の方は、チェックするのがおすすめです。

USB 3.2 Gen 1以降の規格に対応している

PCと外付けHDDを接続する場合、USBを使用するのが一般的です。2024年1月時点で、USBには以下の規格があります。

  • USB 2.0:480Mbps
  • USB 3.2 Gen 1:5Gbps
  • USB 3.2 Gen 2:10Gbps
  • USB4:40Gbps

外付けHDDの転送速度が200MB/s(1.6Gbps)程度であることを考えると、USB 3.2 Gen 1以降の規格に対応した商品を選ぶとよいでしょう。USB 2.0は転送速度が不足していて、容量が大きいデータを転送するのに時間がかかります。

ハードウェア暗号化が可能である

機密性が高い情報を保存するなど、高いセキュリティを求めるのであれば、ハードウェア暗号化に対応する商品を選びましょう。

ハードウェア暗号化に対応する外付けHDDであれば、データを暗号化した状態で保存できます。特定のソフトウェアをインストールしたPCからのみ暗号化・復号できる仕組みで、万が一外付けHDDが盗難の被害に遭ってもデータを安全に守れるのがメリットです。

RAIDを搭載している

重要なデータをバックアップする場合など、データを失うリスクを可能なかぎり減らしたいのであれば、RAIDに対応した外付けHDDを選びましょう。

RAIDにはさまざまな種類がありますが、RAID 1を使用することで同じデータを2台のストレージにコピーしながら保存できます。バックアップに使用する外付けHDD1台が故障しても、もう1台から復旧できるため、信頼性を高めるのに適した方法です。

なお、市販の外付けHDDには1ベイHDDと2ベイHDDがあります。2ベイHDDはRAIDを組めるため、バックアップ用の外付けHDDにおすすめです。

衝撃に強い設計がされている

重要なデータを安全に守るために、衝撃に強い設計の商品を選ぶことをおすすめします。地震による落下や持ち運びによって衝撃が加わるケースがあるためです。

試験によって衝撃に強いことを確認した商品を選べば、万が一の際でもデータ消失のリスクを大きく低減できます。

OSに対応したファイルシステムを採用している

PCのOSによって扱えるファイルシステムには違いがあります。2024年時点で、OSごとに使用されているファイルシステムの一例は以下のとおりです。

  • Windows:NTFS
  • macOS:APFS
  • Linux:ext4

接続するPCのOSに対応したファイルシステムをチェックして、外付けHDDを選びましょう。なお、独自システムを採用することで、複数のOSに対応した商品もあります。

テレビ録画用におすすめできる外付けHDDの特徴

リモコンでテレビを操作する様子

テレビ番組を録画するのに向いている外付けHDDは、PC利用に向いた商品とは特徴が異なります。ここでは、テレビ録画用の外付けHDDを探している方に向けて、商品を選ぶときに着目したい4つのポイントを紹介します。

静音性に力を入れている

テレビはリビングやベッドルームで使用する機会が多いことを考えると、静音設計の商品をおすすめします。周りに雑音が多い環境では問題がなくても、リビングやベッドルームといった比較的静かな場所ではHDDの動作音が気になるためです。

市販の外付けHDDの中には静音性をアピールしている商品もあり、そのような商品であれば動作音が気になることは少ないでしょう。

24時間連続録画に対応している

24時間通しで録画をする「全録」機能を使用するなら、24時間連続録画に対応した外付けHDDを選びましょう。耐久性が高く、長時間連続使用しても故障のようなトラブルが発生しにくいためです。

24時間連続録画に対応していない外付けHDDを使用すると、全録中に録画が止まったり故障したりするリスクが高くなります。見たい番組を見逃さないためにも、24時間連続録画に対応していると明記した商品を購入しましょう。

バスパワータイプである

外付けHDDに電力を供給する方法には、セルフパワーとバスパワーの2種類があります。それぞれの仕組みは以下のとおりです。

  • セルフパワー:外部電源から専用のケーブルで電力を供給する
  • バスパワー:外付けHDDとデバイスを接続するUSBケーブルから電力を供給する

バスパワーで動作する外付けHDDは、ケーブル1本で録画データの転送と電力の供給ができます。電源コードやコンセントが不要で設置しやすいのが魅力です。

タイムシフトマシンが使える

東芝のレグザシリーズを使用している方には、タイムシフトマシンに対応した外付けHDDがおすすめです。タイムシフトマシンは最大6チャンネル分のテレビ番組を1週間分録画する仕組みで、多くの番組を見返したい方に適しています。

簡単な設定でまとめて録画できるため、さまざまな番組を録画して隙間時間で視聴したい方におすすめです。視聴するときは、番組表から手軽に見たい番組を選べます。

さまざまな用途に対応!外付けHDDならアイ・オー・データ

ノートPCにUSB接続した外付けHDD

外付けHDDは多種多様な商品が販売されており、用途に応じた商品を選ぶことが大切です。アイ・オー・データでもPC用や録画用の外付けHDDを多数販売しています。

用途別におすすめの商品を詳しく紹介するので、外付けHDDの購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

【PC用】USB 3.2 Gen 1対応で速度が早いHDJA-UTR

大容量のデータの保存を想定し、高速でデータを読み書きできる外付けHDDを探しているなら、HDJA-UTRがおすすめです。本商品は、最大速度5Gbpsでデータを転送できるUSB 3.2 Gen 1接続に対応しています。

冷却用ファンとヒートシンクを搭載し、熱を逃がしやすいのもメリットです。長時間利用すると発熱が大きくなり、その分故障リスクが高まりますが、放熱しやすい設計で故障リスクを下げることで安心して使用できるでしょう。

容量は1TB~4TBをラインアップし、用途に応じて適した商品が選べます。

HDJA-UTRシリーズ

ファン内蔵&独自のヒートシンク構造でしっかり冷却 大切なデータ保存に最適なハードディスク「HDJA-UTRシリーズ」

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【PC用】コンパクトで持ち運びしやすいHDPX-UTC

外付けHDDを持ち運ぶ機会が多いなら、コンパクトでありながら1TB~2TBと十分な容量を備えたHDPX-UTCをご検討ください。外装には強度に優れたアルミを採用しており、衝撃に強いのも持ち運ぶ機会が多い方にとって大きなメリットです。

USB Type-Cケーブルも同梱し、スマホに接続したい方にも向いています。

HDPX-UTCシリーズ

次世代USB規格「USB-C」対応!MacでもWindowsでも使える、全面アルミモデル「HDPX-UTCシリーズ」

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【PC用】衝撃に強い設計のHDPD-UTD

重要なデータを安全に保存したい方は、落下試験で強度を確認しているHDPD-UTDをご検討ください。ボディーにTPU素材とPC素材を採用し、内部に衝撃吸収用のダンパーを搭載することで落下の衝撃からデータを守ります。

頻繁に持ち運ぶ方や落下のリスクが高い環境で利用する方におすすめです。また、バックアップに使用できるソフトウェアが付属しており、バックアップデータを保存するための外付けHDDを探している方にも向いています。

HDPD-UTDシリーズ

衝撃からハードディスクのデータを守る!耐衝撃ポータブルハードディスク「HDPD-UTDシリーズ」

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【PC用】macOSのTime Machineに最適なHDPX-UTSC

macOSのPCのバックアップに使う外付けHDDを探しているなら、Time Machineに対応したHDPX-UTSCがおすすめです。Time MachineはPC内のデータを自動でバックアップする機能で、簡単かつ定期的にバックアップできます。

本商品は、USBケーブルでmacOSを搭載したPCに接続すると、自動で設定ウィンドウが表示される仕組みです。簡単に使えるバックアップ用の外付けHDDを探しているならぜひご検討ください。

容量のラインアップは1TB~2TBです。なお、Appleは本体容量の2倍以上の外付けHDDの使用を勧めています。

HDPX-UTSCシリーズ

Time Machine対応 Macに合うスタイリッシュなデザイン「HDPX-UTSCシリーズ」

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【PC用】ハードウェア暗号化に対応したHDPD-SUTB

重要なデータの保存を目的とし、高度なセキュリティを求める方は、ハードウェア暗号化とパスワードロックに対応したHDPD-SUTBをご検討ください。保存したデータはAES 256bitで自動的に暗号化され、本体が盗難された場合でもデータを安全に守れます。

デバイスからデータにアクセスするときはパスワード認証が求められる仕組みで、第三者が勝手にアクセスするのは難しい環境です。さらに、耐衝撃性に優れた設計を採用し、障害・故障リスクも低減できます。機密情報も安心して保管できる仕組みです。

HDPD-SUTBシリーズ

ハードウェア暗号化+パスワードロック対応!耐衝撃ポータブルハードディスク「HDPD-SUTBシリーズ」

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【録画用】高信頼性を確保しているAVHD-WR

24時間連続録画に対応し、信頼性が高い録画用HDDを探している方におすすめなのが、AVHD-WRです。大口径の冷却ファンを搭載することで十分な冷却性能を確保し、熱による不具合が発生するリスクを低減しています。

搭載したHDDは全領域に対して品質検査を実施し、合格したもののみを使用しているのが特徴です。録画用外付けHDD選びで、信頼性を特に重視する方はぜひご検討ください。

AVHD-WRシリーズ

録画用途に特化したこだわり設計!高信頼の録画用ハードディスク「AVHD-WRシリーズ」

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【録画用】コンパクトさを重視する方向けのHDPL-UTAB

設置場所が限られるといった理由で、コンパクトさを重視する方におすすめの録画用HDDがHDPL-UTABです。バスパワー方式で、テレビと本体を接続するUSBケーブル1本のみで稼働します。

セルフパワー方式の外付けHDDと比較して、消費電力を大幅に削減できるのが魅力です。稼働時間が長くなりがちな録画用HDDにとって、少ない電力で済むのはうれしいポイントといえるでしょう。

HDPL-UTABシリーズ

コンセント不要でテレビ周りすっきり 壁掛けテレビにもぴったりな録画用HDD「トロッカ」「HDPL-UTABシリーズ」

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【録画用】買い替え後もそのまま使えるAVHD-UTSQ/ネットワークでつながるHDD『RECBOX「HVL-LS」』

近いうちにテレビを買い替える予定の方には、新しいテレビでもスムーズに使用できるAVHD-UTSQやHVL-LSがおすすめです。

AVHD-UTSQはSeeQVaultに対応しており、買い替え後のテレビがSeeQVaultに対応していれば、以前に録画したテレビ番組を再生できます。

RECBOX「HVL-LS」は、録画HDDからネットワーク経由で録画番組をダビングすることができ、テレビを買い替えた後はダビングしたデータを再生することで以前の番組を視聴可能です。

それぞれ方式が異なるため、用途や買い替え後のテレビの対応機能に応じて適したほうを選びましょう。

AVHD-UTSQシリーズ

テレビを買い替えても録画番組を引き継げる!SeeQVault™対応の録画用ハードディスク「AVHD-UTSQシリーズ」

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HVL-LSシリーズ

録りためた大切な番組を新しいテレビでもみる!「HVL-LSシリーズ」

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まとめ

NASにHDDを搭載する様子

外付けHDDは、PCや映像機器に接続してさまざまなデータを保存する目的で使用します。多くの商品があるため、用途に応じた機能・容量のものを選ぶことが大切です。

たとえば、耐久性・耐衝撃性に優れた商品やコンパクトな商品、静音性を重視した商品があります。まずはどのような商品があるかチェックしましょう。

アイ・オー・データでは、PC用や録画用の外付けHDDを数多く販売しています。ラインアップが充実していて用途や必要な容量に応じて選べるため、ぜひご検討ください。

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この記事を書いた人

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