デュアルモニターのメリットは大きい?環境を構築する方法とおすすめの使い方

(記事公開日:2024年2月2日)

デュアルモニターのメリットは大きい?環境を構築する方法とおすすめの使い方

#デュアルモニター デュアルモニターに表示されたチャートを見ている人

PC作業の効率を上げるためにできることの1つが、デュアルモニター環境の構築です。しかし、デュアルモニター環境をどのように構築すればよいか分からない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、デュアルモニターの基本的な仕組みや構築方法、おすすめの使い方を紹介します。さまざまな知識を得た上で自分に合った環境を構築すれば、より快適に作業できるでしょう。

デュアルモニターの基本的な仕組み

デスク上のノートPCと外部モニター

1台のPCに2台のモニターを接続して使用することをデュアルモニターと呼びます。2台以上のモニターを接続して使用することは、マルチモニターなどと表現することもあります。

具体的な環境の例は以下のとおりです。

  • デスクトップPC:2台のモニターをPCに接続する
  • ノートPC:1台の外部モニターを接続して内蔵ディスプレイと合わせて2台にする

デュアルモニターにすると、表示領域が拡大し、より多くの情報をひと目で確認できます。WindowsやmacOSはOSレベルでデュアルモニターに対応しており、特別なデバイスやソフトウェアを用意する必要はありません。

デュアルモニター環境を構築するメリット

入力作業する人とデュアルモニターのPC

デュアルモニター環境を構築することは、PC作業においてどのようなメリットがあるのか見てみましょう。以下で紹介する2つのポイントを魅力と感じるのであれば、この機会にデュアルモニター環境の構築を検討することをおすすめします。

一度に表示できる情報量を増やせる

新たに接続したモニターを拡張ディスプレイにすることで、メインモニターとセットで1つの表示領域として使用できます。これを拡張方式と呼び、表示できる情報の量や作業スペースを増やせるのがメリットです。

一度に多くの資料を開く必要がある人や、単一モニターでは作業スペースが狭く感じる人に特に適しています。

同じ情報を複数のモニターに表示できる

デュアルモニターには複製方式と呼ばれる表示形態もあり、メインディスプレイに表示された内容をそのまま追加したディスプレイにミラーリングできます。

商談やプレゼンの場で、手持ちのノートPCに表示した資料を相手に見せたいときに使える方法です。会議室に大型のモニターを用意し、PCを接続すれば、相手も資料を見やすくなります。

デュアルモニター環境を構築するデメリット

上下方向に並べた2台のディスプレイ

デュアルモニターには多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットもあります。ただし、致命的なデメリットといえるものは多くありません。ここで紹介するデュアルモニター環境の2つのデメリットを確認し、導入するか検討しましょう。

イニシャルコスト・ランニングコストがかかる

現在のモニターとは別に新しいモニターを調達するため、モニターとケーブルを購入するイニシャルコストがかかります。運用開始後は、モニターが増えた分の電気代をランニングコストとして考慮しなければなりません。

ただし、上記のコストはいずれも大きな負担にはなりにくいでしょう。

GPUへの負荷が高くなる

PCの表示領域が増えた分、表示する情報が増え、グラフィックに関する処理を担当するGPUの負荷がシングルモニターのときより高くなります。

特に、内蔵GPUのような性能があまり高くないGPUを使用したときや、4K・8Kといった高解像度のモニターを接続したときは、負荷によってパフォーマンスが低下しやすいため注意しましょう。

グラフィックデザインなど、GPUにかかる負荷が大きい作業をする場合も同様です。

デュアルモニターを実現するために必要なもの

新たにデュアルモニター環境を構築するときは、アイテムをいくつかそろえる必要があります。主なアイテムは以下のとおりです。

  • 追加するモニター本体
  • PCとモニターを接続するケーブル
  • 複数の出力ポートを備えたグラフィックボード

ケーブルは、PCとモニター双方のポートの互換性を確認し、適合したものを選びましょう。内蔵GPUを搭載したCPUを使っているPCの場合、グラフィックボードは必須ではありません。PCに複数の出力ポートがあれば、デュアルモニター環境を実現できます。

具体的なデュアルモニター環境の構築方法を紹介

左右に並べたディスプレイを見て作業する人

デュアルモニター環境を構築するには、必要なアイテムを購入し、配線を整える必要があります。スムーズに作業するためにも、事前に手順を確認しておくのがおすすめです。ここでは、デュアルモニター環境を構築するときの手順を詳しく紹介します。

PC側の出力端子に合ったモニター・ケーブルを調達する

新しいモニターやケーブルを購入する際は、PCの出力ポートの規格に適合した商品を選びましょう。ノートPCではHDMIやUSB Type-C(Thunderbolt)が一般的で、デスクトップPCではDisplayPortやHDMIを搭載することが多くなっています。

なお、手持ちのモニターを使うケースで出力ポートの規格と入力ポートの規格が合わないときは、変換ケーブルを使うことで対応できる場合もあります。

デスク上に2台目のモニターを設置する

モニターとケーブルを用意したら、デスク上に設置します。2台のモニターの並べ方は、上下方向や左右方向とさまざまです。想定している用途やデスクの広さに適したレイアウトで設置しましょう。

モニターの設置が完了したら、PCの出力ポートとモニターの入力ポートをケーブルで接続します。

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PC側の設定を整える

モニターの設置・接続が完了したら、PCを起動してデュアルモニターの設定を整えましょう。Windowsの場合、以下の手順で設定します。

1. デスクトップで右クリック、ポップアップメニューからディスプレイ設定を開く
2. 最上部のディスプレイのイラストをドラッグ&ドロップしてレイアウトを整える
3. 右下のメニュー(※)をクリックして表示方式を選択する
(※PCの環境によっては右下にメニューがない場合もあります。「複数ディスプレイ」「マルチディスプレイ」という項目名から設定を試みてください)

上記の設定後は、設定したとおりに表示されているか確認しましょう。問題なければ、そのままPCを使用できます。

デュアルモニター環境ではモニターアームの利用もおすすめ

用途に応じてモニターの位置を変更しながら使用したい人には、モニターアームをおすすめします。

モニターアームはデスク上にモニターを固定し、位置や向きを簡単に調整できるアイテムです。一定の範囲内で簡単に移動できるため、デュアルモニターの自由度が高まり、より使いやすくなるでしょう。

ただし、VESAマウントに対応しているモニターの購入が必要があります。

【目的別】デュアルモニターの設置方法

モニターアームを使って設置されているディスプレイ

より快適なデュアルモニター環境を構築するには、用途に適したレイアウトが必要です。以下では、目的別にデュアルモニター環境でよくある3パターンを紹介します。専用のアイテムが必要なケースもあるため、あわせて確認しましょう。

【一般利用】2台のモニターを横に並べる

用途を問わずおすすめなのは、2台のモニターを左右に配置するレイアウトです。作業領域を増やすことを目的とする場合、左右に並べるだけでデュアルモニターの恩恵を享受できます。

机の広さが十分であればモニターアームは不要で、イニシャルコストを抑えられるのも魅力です。ただし、視線移動が大きくなる分疲れやすく、モニターが多くのスペースを占領するのがデメリットといえます。

【省スペース】2台のモニターを上下に並べる

設置スペースを削減したいのであれば、モニターを上下に並べるのも1つの方法です。

ノートPCはメインディスプレイが小さいため、上下に配置するレイアウトが比較的容易です。上のモニターをメインモニターとすることで、大画面を活用した作業も可能です。

デスクトップPCでも上下に2台のモニターを並べるレイアウトは可能ですが、モニターアームを用意しなければなりません。横に2台並べるレイアウトに比べて視線移動が減るため、疲れにくいのがメリットです。

【ブラウジング・表計算】1台を縦置きにする

縦に長い資料を扱ったり、Webサイト開発でスマホ向けページの表示を確認したりする際におすすめなのが、1台のモニターを縦置きにするレイアウトです。

普段は横置きに設置したメインモニターで作業し、縦置きにしたサブモニターは、資料の確認や表示チェックに使用します。1台のモニターを縦表示と横表示で切り替えながら使うのは手間がかかるため、縦表示が必要な人は上記の方法を検討しましょう。

より快適なデュアルモニター環境を構築するために意識したいこと

資料を見ながらWeb会議に参加する人

より快適な作業のために、デュアルモニター環境を構築する段階で意識したいことがいくつかあります。ここでは、モニターを選ぶ際に重要なポイントを見てみましょう。環境を整備してから後悔することがないように、事前にきちんと確認することが大切です。

ディスプレイの解像度とサイズをそろえる

新しいモニターを購入するときは、ディスプレイの解像度とサイズが既存のモニターと同じものを選ぶのがおすすめです。解像度やサイズが異なると、メインとサブのモニター間でウィンドウを移動した際に表示が大きく変わり、視認性に影響が出ます。

特に解像度が違うモニターは、表示される範囲に差が生じ、使いにくくなる点に注意しましょう。

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目的に応じて表示方向を変更できる商品を選ぶ

さまざまな用途での使用を考えている人は、状況に応じて横表示と縦表示を切り替えられるモニターを選ぶとよいでしょう。例えば、動画編集には横表示を、Webサイト開発時には縦表示を用いるなど、状況に応じて表示方向を変えることで利便性が向上します。

表示方向を変更しながら使いたいのであれば、ピボット機能に対応したモニターかモニターアームを購入しましょう。ただし、ディスプレイの表示方向を変更する際は設定変更が必要で、一定の手間がかかります。

アイ・オー・データではデュアルモニターに最適なモニターを販売

PCの前でWeb会議に参加する男性

デュアルモニター環境を構築する目的で新しいモニターを購入するときは、アイ・オー・データのフリースタイルスタンドモニターの検討をおすすめします。

他にもさまざまな機能を搭載したモニターを販売しており、用途に応じて選べます。デュアルモニター環境に適した商品を詳しく見てみましょう。

高さ・方向を自在に調節できてモニターアームが不要

アイ・オー・データのフリースタイルスタンドモニターは、ピボット機能に対応し、モニターアームを使用しなくとも横置きと縦置きを切り替えられます。高さや角度、チルトも一定範囲で調整可能で、デスク環境に応じて使いやすく設置できるのが特徴です。

設置後、用途が変わっても柔軟に対応できます。多くのメリットがあるフリースタイルスタンドモニターの導入をぜひご検討ください。

『法人・文教・医療向け フリースタイルスタンドモデル(高さ調節、回転対応)』

『法人・文教・医療向け フリースタイルスタンドモデル(高さ調節、回転対応)』

商品情報を詳しく見る

さまざまなサイズのモニターを用意

アイ・オー・データのPCモニターは、サイズが豊富です。主流である21.5~31.5インチの商品はもちろん、モバイルモニターとして13.3~17.3インチの商品も販売しています。

用途やデスクのスペースに合った商品を、ぜひこの機会にご確認ください。なお、フリースタイルスタンドモニターは21.5~27インチのラインアップです。

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まとめ

デュアルモニターのPCを使うエンジニア

PC作業の効率を上げるには、デュアルモニター環境を構築して作業領域を増やすのがおすすめです。作業内容に合ったレイアウトでモニターを配置することで、シングルモニターより快適に作業できます。

これからデュアルモニター環境を構築する人は、アイ・オー・データのフリースタイルスタンドモニターの導入をご検討ください。

モニターアームを使わなくとも高さ・方向・角度・チルトを変更でき、デスク環境に応じて調整できます。サイズ展開も21.5~27インチと豊富です。

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この記事を書いた人

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