はじめてのプログラミング 開催レポート

子どもの可能性を引き出すIT教育を─ 全国で楽しく学べるプログラミング教室を開催しています。

2020年のプログラミング教育必修化に向けて、アイ・オー・データ機器では小学校におけるプログラミング教育のサポートを開始しています。その先駆けとして、教育用小型コンピューターを利用した「小学生プログラミング教室」を開催中。ここでは、全国の教室で繰り広げられた授業をレポートしていきます。

このプログラミング教室は、楽しく学ぶことをきっかけに、子どものIT教育の入口を開くことを目的としています。海外ではすでに定着しつつあるプログラミング教育ですが、日本では遅れをとっているのが現状です。実際にどのような授業をしていくのか未だ模索中という教育現場も多い中で、新たな授業のあり方を提案していくことは、教育分野で長年の実績を有する当社だからこその社会貢献と考えています。

コンピュータの仕組みとプログラミングの基本を、遊びながら楽しく学ぼう。自分でパソコンを組み立ててゲームをプログラミングする論理的思考を理解しよう

2020年プログラミング教育に向けて、先生への研修会も開催しています。

report

2017年11月11日 新潟県
新潟勤労者総合福祉センター「新潟テルサ」

授業のようす

新潟会場にお集まりいただいた小学生の参加者さんは総勢20名以上、ほとんどがプログラミング初心者でしたが、みな一様に真剣なまなざしで取り組んでくれました。教材として使ったRaspberry Piは、名刺サイズの超小型コンピューター。遊びながら自然にプログラミングを学べます。

保護者の皆様の関心も高く、プログラミング教育の必修化にともなう意識の高まりを実感する一日となりました。

授業の流れ
授業のようす
プログラミングってなに?

講師の松田先生から、プログラミングやコンピューターのお話を楽しく教えてもらいます。

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コンピューターはみんなのもの。子どもだって簡単に動かせるものなのです。

授業のようす
RaspberryPiを組立てみよう

キットを箱から出して、自分でつないで使えるようにしていきます。

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まずは箱から出して、触ってみよう。

授業のようす
簡単な「お願い」をしてみよう

Raspberry Piに「お願い」をきいてもらうには? LEDライトの点灯と消灯、基本的なプログラムを作ってみます。

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正しく「お願い」できれば、きちんと動くことがわかります。

授業のようす
ゲームを作ってみよう

基本がわかったら、もう少し複雑なプログラミングに挑戦です。今回は「川下りゲーム」を作ってみます。

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ゲームは、遊ぶだけのものじゃありません。自分で作れるものなんですね。

授業のようす
ゲームを改造してみよう

作ったゲームのソースコードに手を加え、自分で発展させてみます。

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ここまでできたら、あとは直感でもOK。書いたプログラムに手を加え、試行錯誤していきます。

Raspberry Pi(ラズベリーパイ) ─世界に広がる、プログラミング教育の基本ツール─

「Raspberry Pi」は、イギリスのRaspberry Pi財団が開発した小型シングルボードコンピューター。2014年に既にプログラミングを義務教育としたイギリスの学校で、プログラミングの基本ツールとして採用され、子どもたちに提供されてきたものです。
今回の授業では、最新機種の「Raspberry Pi 3」と初心者向けプログラミング言語「BASIC」を手軽に楽しめる「IchigoJam BASIC RPi+」を利用しました。

教材写真 教材は参加者にプレゼント!

●使用した教材 「BASICプログラミングキット」

Raspberry Pi 3 Model B、Raspberry Pi ケース、IchigoJam BASIC RPi+インストール済microSDカード、Raspberry Pi用ACアダプター、有線USBキーボード、教材テキスト『Raspberry Piで学ぶプログラミング』

商品詳細

プログラミングキット UD-RP3PKI

プログラミングキット

Raspberry Piをプログラミング教育ツールとして利用するためにパッケージ化しました。
Raspberry Pi本体、ケース、AC電源、IchigoJam BASIC RPi+インストール済microSDカード、USBキーボード、入門テキストをワンパッケージにしています。

商品詳細はこちら!
UD-RP3PKI

オプション

interview

江口治臣くん、江口亜希さん

普段は3DSでゲームをするのが大好きという江口治臣くんは、ゲーム作りに興味を持って教室に参加してくれました。いつも遊んでいるゲームも小さな命令を重ねて作っていくことを学んだそう。また、「難しかったのは英語。プログラミングは英語なので」と課題に感じた点も教えてくれました。
お母様の江口亜希さんは、今回の教室参加について、次のようにお話してくださいました。「英語やプログラミングが必修になるという2020年の教育改革を心配しています。英語は自分も学んできましたが、プログラミングとなるとまるで未知ですので、どう学ばせるか親として不安ですね。学校と並行してこのような機会もぜひ活用していきたいです」

参加者お写真

小林歩睦くん、 小林優さん

初めてのプログラミングは「少し難しかった」という小林歩陸くん。遊びを取り入れながらの今回の授業は「面白かった」とのこと。「簡単なものだったら、またやってみたい」と意欲を見せてくれました。
ご自身が仕事でITに携わっているというお母様の小林優さんは、「自分がわかっていることでも子どもに教えるとなると難しいものがあり、やはり専門の先生からの教育に期待しています。これから小学校でプログラミングが必修になることから、家庭での教育に不安を感じていたので、今日はよい機会になりました」と語られました。

参加者お写真

先生お写真

松田 優一
株式会社Natural Style 代表/PCN代表

ソフトウェア、アプリ開発のほか、PCN(プログラミング クラブ ネットワーク)の活動を通じて、ICTリテラシーの向上、ものづくりへ関心を高め、地域人材の育成に寄与しています。
PCNは、「すべてのこどもたちにプログラミングを」をコンセプトに、プログラミングの普及啓発、教育支援および政策提言を行い、各地で連携して活動を広めていく組織です。

 

講師:松田優一先生より

ITを使いこなすのはもはや当たり前。これからの時代に求められる人材は、ただ受身でそれを利用するユーザではなく、ITの創り手となる人。そして、その入口になるのがプログラミング教育です。とはいえ小学生の段階では楽しさ優先で、まずはプログラミングは面白いものだということを知ってほしいですね。ご家庭でも、学校教育の現場でも、 IT教育を行う立場になる方にはいろいろな不安があるかもしれませんが、「怖いもの、難しいもの」とはとらえず、とにかく「楽しく、簡単なもの」だということを子どもさんに伝えてください。

良い面と合わせて悪い面も強調されがちなITやインターネットですが、大切なのは、正しい教材ときちんと学ぶ機会です。今回授業で利用したRaspberry Piは、わかりやすさの面はもちろん、インターネット接続の制限機能なども搭載した「子どもの利用に適したコンピュータ」ですので、安心してお使いいただけます。

ご参加ありがとうございました!
午前の部に参加された皆さんの集合写真

▲午前の部に参加された皆さん

午後の部に参加された皆さんの集合写真

▲午後の部に参加された皆さん

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