LAN接続ハードディスク「HDL-XR」導入事例【川越商工会議所様】

LAN接続ハードディスク「HDL-XR」導入事例【川越商工会議所様】

「圧倒的にレスポンスが違いますね。企業向けの製品はこのくらい速いんだな、これくらいの性能は必要なんだなと痛感しました。」

取材日:2010年1月8日

多くの会員企業や市民と接点を持つ商工会議所において、経営相談や各種検定試験の個人情報をはじめとするさまざまなデータは、まさに命とも言える存在だ。データ保存先のディスクには耐障害性が必須である一方、同時アクセス時にパフォーマンスが低下するようでは、日々の業務に悪い影響を与えかねない。RAID6対応の高性能NAS 「HDL-XR」を導入することでこのジレンマを解決した川越商工会議所業務課の塩松弘行主事に、 HDL-XR導入までの道のりについて話を聞いた。

複数の業務システムが稼働する中で、ハードウェアの老朽化が問題に

塩松氏


由緒ある街並みから小江戸として親しまれ、四季を通して多くの観光客が訪れる埼玉県川越市。その中心部、大正時代を思わせる石畳の通りの角に位置するのが、今年で設立から110年を迎える川越商工会議所だ。約5000事業所にもおよぶ会員企業を持ち地域からの信頼も厚い同会議所の建物は文化庁の有形文化財にも指定されており、街を紹介する観光パンフレットには必ずその外観が掲載されるなど、川越市を知る人にとって身近な存在だ。

商工会議所の日々の業務内容は多岐に渡る。会員企業の経営に関する具体的な支援・指導はもちろんのこと、地域の声を取りまとめての市や県への提言活動、地域の祭事の開催、融資の斡旋や共済の案内、さらには簿記や販売士など各種検定試験の実施運営にまで及ぶ。PCの機種選定や企業ホームページの運営といったITに関する相談もあるというから実に多彩だ。

こうした業務の性格上、所内ではその業務やイベントに応じ、複数のシステムを運用する格好になっている。メーラーやスケジューラについてのみサイボウズで統一し、それ以外は各業務ごとに用意されたExcelやAccessベースのシステムが稼働しているといった具合だ。所内で稼働するPCは約30台ほど、一部にWindows98マシンが残っていることもあり、Active Directoryを導入せずワークグループ管理を行っているという。

これらの所内システム、および約30人の職員が使用するPCの管理にあたるのが、業務課主事の塩松弘行氏だ。前職でSEだった経歴を持つ塩松氏は、現職に就いてからの数年間、所内のシステムの効率化に力を注いできた。ソフトウェアを中心とする効率の見直しが一巡したところで次なるターゲットとなったのが、老朽化したハードウェアの見直しだった。

「パソコンは消耗品ですので、3年や5年に1回は交換しなくてはいけないわけですが、現状ではかなりガタがきています。我々にとってはデータは命ですので、これがなくなってしまうと大変なことになります」と語る塩松氏。会員との日々のやりとりはほぼすべてがメールを用いているほか、経営相談のデータや検定試験の受験者のデータといった個人情報を保管するなど、ITへの依存度は非常に高い。にもかかわらず、耐障害性は低い水準にあった。

「とりあえずイントラネットの基幹サーバのほうで取れる対策は取ろうということで、これまではRAID1を組んで冗長化してきました。業務で使うデータは、基本的にはイントラサーバの中に用意したShareフォルダに保管することを原則としています」

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業務データの一元保管先としてHDL-XRを導入

ただしレスポンスの問題から、すべてのデータをイントラサーバに保管するには至らず、依然ローカル端末の中にもデータが残っているのが状態にあった。各パソコン内のデータは冗長化されていないため、当然ながらパソコンがクラッシュするとデータが消失してしまうことになる。また、イントラサーバにしても、RAIDを組んでから5年近くが経過するなど老朽化しており、業務に深刻な影響を及ぼす大事故がいつ起きても不思議ではない状況だった。

「もうちょっと進んだ企業さんであれば、シンクライアントシステムを導入して、データ保管用にNASを用意するのでしょうが、これまではまさに中小企業の典型のような状態で、なかなかそこまで至りませんでした。1.0や2.0といった世代に例えると、1.0はおろか0.8くらいです。それをもうちょっと改善していこう、せめて1.2くらいにはしていこうと工夫をしている中で、NASの導入を検討するようになりました」

こうした環境に導入されたのが、RAID6に対応したアイオーのNAS「HDL-XR」だ。RAID1のイントラサーバに保管されているデータの保存先をHDL-XRに変更することで、RAID6の冗長性とカートリッジ採用による交換の容易さ、ホットスワップ対応によるダウンタイムレスといった特徴により、万一の障害発生時にも業務を止めずに復旧作業が行えるようになる。

「イントラサーバの中に何もかも詰め込んでいると、イントラサーバがコケたらすべて終わってしまいます。そこでイントラサーバとデータの保管ストレージを分けようということになり、NASを導入することになりました。日常業務を行いながら使用中のサーバの構成を変えるのはトラブルが怖いこともあり、ちょうど新しいサーバを入れる際にまとめて構成を変えてしまおうと考えていました」。サーバの入れ替えを予定している中で、今回はまず第一段階として、NASへのデータ移行が取り急ぎ行われた格好だ。

今回導入されたのは2TBのモデルだが、現在はこれをRAID6で運用している。「堅牢性を重視してNASを選んだわけですから、RAID1よりはRAID5、RAID5よりはRAID6という考え方ですね」と塩松氏は語る。RAID6構築時の1TBという容量は、祭事の様子を記録した写真データが増加しつつある状況下で、ディスク容量の解決にもなるというわけだ。

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高速なレスポンス、約30台からの同時アクセスでも十分なパフォーマンスを発揮

設置風景


自身も自宅で家庭用NASを使用しているという塩松氏は、HDL-XRに初めて触れた際、その高速性に驚いたという。

「圧倒的にレスポンスが違いますね。30人あまりが使用するというネットワークの環境から、最初はやや(パフォーマンス面について)心配もしていたのですが、実際にデータのコピーなどを試してみて、レスポンスが家庭用NASとはまったく違っていることに本当にびっくりしました。企業向けの製品はこのくらい速いんだな、何百人何千人と使うようなシステムでもある程度堅牢に動かなければならないことを考えると、これくらいの性能は必要なんだなと痛感しました」

外回りの営業職がおらず、基本的には全職員がオフィス内でデスクワークをしている川越商工会議所では、約30台のPCがつねにNAS内のデータを読み書きすることも十分に起こりうる。接続台数が少ない状態でのスループットがいくら高くても、負荷がかかると使いものにならないようでは話にならない。その点、32台までの動作検証済みであるHDL-XRであれば、従来のNAS製品のような接続台数増によるスループットの低下を最小限にとどめ、快適なアクセスがおこなえる。

「日常自分のパソコンで開いているのと同じような感覚で、ネットワーク上のファイルを開いてそれを更新しながら仕事をすることはよくあります。ずっと持ちっぱなしになっていればそのぶん帯域は使いますから、大きいファイルを20人くらいで開いたら危ないことになるだろうと思い、サーバ自体の性能を危惧していたのですが、現状のパフォーマンスでは問題なさそうです」

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コストパフォーマンスの高さに加え、管理機能の豊富さも魅力

塩松氏と鹿倉氏


ふだんから中小企業のIT導入のコンサルティングをも担当する塩松氏にとって、HDL-XRの堅牢性は光るものを感じたという。

「中小企業の方々にとって、IT系のシステムやハードウェアを導入する際はどうしても性能よりも値段が優先されます。しかし現在は性能と価格がトレードオフになっている製品がほとんどですので、値段を優先して製品を導入すると、低スペックの製品ばかりということになりかねません。その点今回の製品は、価格をある程度まで抑えていながらそれなりの安心がついているところがありがたいですね」と、HDL-XRのコストパフォーマンスを評価する。

また、HDL-XRの豊富な管理機能もポイントだという。「我々の場合は専任の技術者がおらず、人数も少ないため、一人二役をしないとなかなか業務が回らないのです」と語る塩松氏。外部向けのシステムを担当する総務課課長補佐の鹿倉隆氏とともに、出張先からSSHを利用して所内のパソコンのメンテナンスをしなくてはならないこともしばしばだという。

HDL-XRでは、Wake On LAN機能や起動/シャットダウンのスケジュール設定機能、さらにHDDのステータスをメールで通知する機能など、豊富な管理機能を持つ。これらの機能について、今後まちがいなく活用することになるだろうというのが、塩松氏と鹿倉氏の見解だ。

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今後はHDL-XRの追加によるバックアップ環境の充実も視野に

今回、HDL-XRの導入によってデータを冗長化し、かつ職員が安心して業務を遂行できる環境を整えることに成功した塩松氏だが、次なる課題は各種データのバックアップ環境の構築だという。当面は、イントラネットの中核となっているサイボウズのデータのバックアップ先をHDL-XRに変更することを計画しているという。さらに将来的にはもう一台NASを追加し、同製品の持つレプリケーション機能などを活用しつつ、HDL-XRそのもののバックアップ環境も充実させていく予定だ。

「日々の業務を平穏に終わらせて、セキュリティを確保して、みんながスムーズに仕事をできるようにするというのが情報管理の主の仕事になるので、これが少しでも外れれば、たとえそれが本分の仕事でなくても何をやってるんだということになるんですよね」と、自らのポジションの重要性を語る塩松氏。「万一障害が発生しても、データさえ見られれば仕事はできる」という川越商工会議所の業務環境において、HDL-XRはこれから先、重要な役目を担い続けていくことになりそうだ。

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導入企業概要

川越商工会議所 | 外観

川越商工会議所 | 有形文化財

明治33年創立と、埼玉県内の商工会議所としては最も長い歴史を持つのが川越商工会議所だ。約5000事業所にもおよぶ会員を持つ同会議所は、地域の総合経済団体として、企業の経営支援・指導や検定試験事業、市や県への提言など、川越市の発展のためにさまざまな活動を行っている。
[団体名] 川越商工会議所
[設立] 1900(明治33)年2月13日
[職員数] 32名

(平成22年1月現在)

[所在地] 埼玉県川越市仲町1-12
http://www.kawagoe.or.jp/

業務課 主事 塩松 弘行様
業務課 主事 塩松 弘行様

総務課 課長補佐 鹿倉 隆様
総務課 課長補佐 鹿倉 隆様

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