(記事公開日:2024年5月9日)
モニターの仕様を理解するために確認する数値にリフレッシュレートがあります。1秒間に画面を書き換えられる回数で、数値が高いほど映像を滑らかに映し出せるため、特にゲーミングモニターの購入時には考慮したい要素のひとつです。
しかし、日常的にモニターを使用していても、リフレッシュレートについてよく知らない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、リフレッシュレートの基本的な知識や数値の確認方法について解説します。モニターを導入する際に知っておきたい要素も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に画像を描画できる回数で、数値が高いほど映像が滑らかになります。ゲームや高画質の映像を最大限に楽しみたい方は、モニターを購入する際にチェックすることが大事です。
まずは、モニターのリフレッシュレートの確認方法を押さえておきましょう。WindowsとmacOSの双方の手順を解説します。
Windowsでは以下の手順でモニターのリフレッシュレートを確認できます。
1.画面左下のスタート(Windowsマーク)を右クリックして、「設定」を選択
2.設定画面の中から「システム」を選択
3.システム内の「ディスプレイ」を選択
4.ディスプレイの項目にある「ディスプレイの詳細設定」をクリック
5.詳細設定の中にある「リフレッシュレート」の値を確認
Windows 10・Windows 11のいずれのOSでも上記の手順でリフレッシュレートの数値を把握できます。数値を変更する際は、プルダウンメニューから設定したいHz数を選択しましょう。
リフレッシュレートの単位はHz(ヘルツ)で、一般的なモニターは30~60Hzが標準値です。たとえば、60Hzは1秒間に60回画像を更新できます。
macOSのモニターのリフレッシュレートは、以下の手順で確認しましょう。
1.Appleアイコン(りんごのマーク)をクリックしてメニューを表示する
2.メニューの中から「システム設定」を選択
3.表示したウィンドウ左側にある「ディスプレイ」を選択
4.PCに接続済みのディスプレイ一覧から確認・設定するものを選択
5.リフレッシュレートの項目にある数値を確認する
リフレッシュレートを変更するときは、現状の数値の表示部分をクリックし、プルダウンメニューから任意の値(ヘルツ)を選択しましょう。
上記の方法以外にもモニターのリフレッシュレートを確認する方法があります。NVIDIAコントロールパネルから調べる方法や専門のWebサイトを使う方法も知っておくとよいでしょう。
また、各メーカーの公式サイトでは、リフレッシュレート以外にもモニターの詳しい仕様を確認できます。
NVIDIA製のGPUを搭載するPCは、以下の手順でリフレッシュレートの確認・変更が可能です。
1.デスクトップを右クリックして、メニューからNVIDIAコントロールパネルを選択
2.コントロールパネル画面の左側にある「ディスプレイ」ツリーから「解像度の変更」を選択
3.「解像度の変更」の項にある「リフレッシュレート」の数値を確認する
リフレッシュレートを変更する場合、プルダウンメニューから任意の値を選択します。変更したら、画面右下にある「適用」ボタンを忘れずにクリックしましょう。適用後に表示される確認メッセージで「はい」を選択すれば設定完了です。
使用中のモニターのリフレッシュレートを手軽に確認できるWebサイトも利用してみましょう。
アクセスすればリフレッシュレートやフレームレートをチェックできるだけでなく、仕様による動きの違いも把握できます。ただし、デュアルディスプレイの環境など、モニターの運用状況によっては正確に把握できない場合もあるため注意が必要です。
他にも、モニターの応答速度をブラウザー上で確認できるサービスもあります。この機会に調べてみるとよいでしょう。
特定のモニターのリフレッシュレートを確認したいなら、メーカーのWebサイトで調べる方法もあります。各メーカーの公式サイトでは商品の仕様を細かく掲載しているため、モニターの型番を調べて検索してみましょう。
公式のWebサイト以外にも、モニターの選択に必要なポイントを紹介する比較サイトも数多く存在します。どのモニターを選べばよいか迷っている方は、比較するのもおすすめです。
ただし、メーカー以外のWebサイトは最新の情報を掲載していないケースもあります。あくまで参考程度に考えて、正確な情報は各メーカーの公式サイトで確認しましょう。
【Q&A】モニターが〇〇Hz出力可能か確認したい
基本的に、リフレッシュレートの数値が高いほど滑らかな映像を楽しめますが、あらゆる用途に高い数値が必要なわけではありません。たとえば、Webサイトの閲覧やデスクワークには、ゲーミングモニターのような仕様は不要です。
ここでは、用途別のリフレッシュレートの目安を確認しましょう。
一般的なモニターのリフレッシュレートは、60Hz程度です。つまり1秒間に60回画像を更新できる仕様であれば、多くの用途に問題なく対応できます。事務処理やブラウジング、動画鑑賞程度なら、安価に購入できる60Hzのモニターで十分です。
事務処理やブラウジングは素早い画面の動きに対応する必要はなく、高いリフレッシュレートのモニターを導入しても性能を十分に生かせないでしょう。映像作品の多くは60Hzで楽しめるため、基本的に高リフレッシュレートのモニターは不要です。
100Hzのモニターなら、ゲームで動きの違いを体感できる場合もあります。しかし、ブラウザーでのゲームは画面の動きが激しくないため、60Hzのモニターでも違和感を覚えることはないでしょう。
FPSのような動きの激しいゲームをプレイする場合、高いリフレッシュレートのゲーミングモニターがおすすめです。144Hz以上のリフレッシュレートのモニターなら、シビアな操作が必要なゲームでも対応できます。
激しい動きを伴うゲームが目的の方は、ゲーミングモニターとして販売している商品を探すとよいでしょう。ゲーミングモニターは基本的に144Hz以上のリフレッシュレートで、240Hz以上のモニターも少なくありません。
モニターを選ぶ際は、リフレッシュレートだけでなくPCの性能やフレームレートに注目しましょう。高いリフレッシュレートのモニターでも、他の機器が十分な環境を満たしていなければ機能を十分に発揮できません。
ここでは、リフレッシュレート以外に注目したいポイントを紹介します。
高いリフレッシュレートのモニターは豊かな映像表現が可能です。しかし、PCの性能が不十分だと、モニターの機能にかかわらず滑らかな映像を出力できない場合があります。
特に、PCに搭載したビデオカード(グラフィックボード)の影響を受けるため、映像にこだわるなら注意しましょう。GPUの性能を存分に発揮するには、一定レベルのCPUの性能も必要です。
フレームレートは1秒間に表示できる画像の数です。低過ぎると映像がカクつくため、出力側の性能にも注目しましょう。
たとえば、動きの激しいゲームや3Dの映画を楽しむには、120~240fps(frames per second)のフレームレートが必要です。用途により適したフレームレートは異なるため、自分の環境に合わせて選択しましょう。60Hzで問題なく対応できるゲームもあります。
また、SwitchやPS5、PCといったデバイスによって最大で出力できるフレームレートは異なるため注意しましょう。映像を出力するデバイスを考慮した上で、性能に合うリフレッシュレートのモニターを導入することが重要です。
液晶ディスプレイ 選び方のポイント
高リフレッシュレートの効果が高いのはゲームプレイです。ゲーム目的でモニターの購入を検討している方は、特にリフレッシュレートを意識して選びましょう。
アイ・オー・データでは、最大360Hzのリフレッシュレートのゲーミングモニターをはじめ多くの商品をリリースしています。ここでは、代表的なモニターを紹介するので、ぜひ導入をご検討ください。
GigaCrystaシリーズは、75Hz~360Hzのリフレッシュレートに対応しており、特にスピード感のあるゲームプレイに最適です。一般的な60Hzのモニターでは体験できない滑らかで精細なコンテンツを楽しめます。
専用のスタンドやフレームもゲーム仕様の設計で、ADSパネルによりどこから見ても鮮明な映像を視認できるのが特徴です。さらに、設定のプリセットで、モードを選択するだけで環境に合った画質のコンテンツを表示できます。
エントリーモデルからプロゲーマーが求めるハイエンドモデルまで推奨商品・ラインアップを紹介
オーバードライブ機能により残像感を低減し、応答速度の向上で正確なゲームプレイを実現できるのもGigaCrystaシリーズの魅力です。応答速度とは画面の色の切り替えにかかる時間で、速度が速ければ映像の色の変化を素早く画面に反映できます。
FPSをはじめとしたスピード感のあるゲームでは、映像のブレが操作ミスにつながる場合があり、特にモニターの応答速度が重要です。
GigaCrystaシリーズは、オーバードライブ機能により最速で0.2ms(GTG)の応答速度を実現しました。ゲーム機とモニターの表示のズレを低減し、ストレスなくゲームに没頭できます。
GigaCrystaシリーズは、他にもゲームプレイに適した機能が満載です。暗いシーンを鮮明に表示できるNight Clear Visionや階調・色調を補正するエンハンストカラーにより、メリハリのある映像を楽しめます。
また、超解像技術により、本来ぼやけが生じる低解像度の映像でも鮮明な画質の再現が可能です。リフレッシュレートに伴ってバックライトを点灯・消灯するClear AIM機能も実装しており、長時間のプレイでも目が疲れにくい仕様といえるでしょう。
ゲームをより快適に楽しむためにこだわったゲーミングモニターブランド「GigaCrysta」
リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換えられる回数で、映像の滑らかさに影響します。動きの速いゲームや映像を最大限に楽しむなら、高リフレッシュレートのモニターを選びましょう。
モニターを購入する際は、リフレッシュレートに加えてPCの性能やフレームレートにも注目する必要があります。目的や用途に合わせて、出力側とモニターのバランスを確認しましょう。
アイ・オー・データでは、リフレッシュレートの高いモニターをはじめ、豊富なゲーミングモニターをラインアップしています。動きの激しいゲームでも違和感なく快適にプレイできるため、この機会にぜひ導入をご検討ください。
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