Windows Storage Server搭載ビジネスNAS
「LAN DISK Zシリーズ」導入事例
【医療法人晴和会】

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Windows Storage Server搭載ビジネスNAS「LAN DISK Zシリーズ」導入事例

取材日:2016年7月29日

患者情報やマイナンバーなど医療現場の大切なデータを守る
災害にも強い3重化バックアップ環境を構築

NAS「LAN DISK Hシリーズ」

愛知県春日井市で、認知症疾患医療センター「あさひが丘ホスピタル」と老人保健施設「忘れな草」を運営する医療法人晴和会様。医療データなどの共有を行うために、アイ・オー・データ機器のNAS「LAN DISK Zシリーズ」の2ドライブタイプを2台導入しました。また、サーバー類のバックアップ環境を整えるため、同シリーズのラックマウントタイプを1台導入。さらに、新しい医療システムの導入に先立ち、同シリーズの4ドライブタイプを2台追加で導入しました。「LAN DISK Zシリーズ」導入による最大の効果は、正常に稼動し続けていること。クラウドNAS管理機能「NarSuS」もとても役立っていると言います。「LAN DISK Zシリーズ」がどのように利用されているのかについて、ご担当者にお話を伺いました。

NAS導入の最大のポイントは動作が安定していること

2014年の冬に、アイ・オー・データ機器のNAS「LAN DISK Zシリーズ」の2ドライブタイプを1台、あさひが丘ホスピタルに導入されましたが、その経緯を教えてください。

情報部 内山秀之氏
情報部 内山秀之氏

内山氏職員や患者さんの情報が入ったデータを確実に保存したいと考え、導入しました。それまでは、パソコンに外付けハードディスクを接続してデータを保管していたのですが、より安全な環境を整えたいと考えてシステムインテグレーターに相談したところ、Windows Storage Server搭載でActive Directoryに対応し、動作も安定しており、省スペース設計が施された、アイ・オー・データ機器のNAS「LAN DISK Zシリーズ」の2ドライブタイプの導入を勧められました。
実は以前、ルーターなどのネットワーク機器をあるメーカーの商品に統一して利用していたのですが、故障が多く、われわれ情報部のスタッフがとても苦労させられたことがありました。そのため、NASに関してはとにかく動作が安定している商品を使いたいと思っていたのです。

直感的に操作できるインターフェイスも高く評価

その後、忘れな草にも同商品をもう1台導入されていますが、その理由について教えてください。

内山氏NASが1台でも特に問題はなかったのですが、自然災害などに襲われたときのことを考え、あさひが丘ホスピタルと離れた場所にある忘れな草にもNASを1台置き、レプリケーションソフトを使ってバックアップの同期を取るようにすれば、より安心できるだろうと考えて導入したのです。あさひが丘ホスピタルと忘れな草には、以前からVPNを張ってネットワークを構築していました。

その次に、同シリーズのラックマウントタイプも1台、あさひが丘ホスピタルに導入されています。

内山氏あさひが丘ホスピタルと忘れな草にあるサーバー類のバックアップと医療システムのイメージのバックアップを取る体制が整っていなかったので、もう1台NASを導入してその課題を解決しようと考えました。ラックマウントタイプを選んだのは、両拠点のバックアップデータをすべて取るためです。

その後、さらに同シリーズの4ドライブタイプを2台、あさひが丘ホスピタルに導入されています。その理由について教えてください。

段階的に機器の追加を重ねてきた結果、現状では、「あさひが丘ホスピタル」内のラックマウントタイプをメインサーバに、同施設内の4ドライブタイプと、別施設の2ドライブタイプへのバックアップという二重の体制が取られている。
段階的に機器の追加を重ねてきた結果、現状では、「あさひが丘ホスピタル」内のラックマウントタイプをメインサーバに、同施設内の4ドライブタイプと、別施設の2ドライブタイプへのバックアップという二重の体制が取られている。

内山氏マイナンバー制度やストレスチェックがスタートしたことに対応するためと、今後、新しい医療システムを導入する予定があり、それに対応するための準備という二つの理由がありました。4ドライブタイプのNAS 2台は、マスタースレーブ方式のリレーNASとして利用し、一日1回データの同期を行っています。
それに伴い、忘れな草に設置していた2ドライブタイプを、あさひが丘ホスピタルに新しく導入した4ドライブタイプのレプリケーション用NASと位置づけました。
 また、あさひが丘ホスピタルにあった2ドライブタイプは、当初、職員や患者さんの情報が入ったデータの保存用に使用していましたが、その役目を4ドライブタイプに引継ぎ、現在は職員のマイナンバーなどのデータを保管するためのNASとして利用しています。それというのも、職員のマイナンバーデータなどは、外部からアクセスできないように、複合機から直接NASにデータが送られるようにしているからです。複合機の専用ボタンを押すと、職員のマイナンバーのデータなどがダイレクトにNASに送られる仕組みを構築しています。

5台導入したNASはすべてアイ・オー・データ機器のものですが、それには理由があるのでしょうか。

内山氏最初に導入した2ドライブタイプの使い勝手がとてもよかったからです。システムインテグレーターの言っていた通り、省スペース設計で、なにより動作が安定していました。導入から1年半ほど経ちますが、まだ一度も大きなトラブルを起したことがありませんから。
また、「LAN DISK Zシリーズ」はWindows標準の操作ができることもポイントの一つですね。もし私が不在のときにトラブルが起きても、IT機器について多少知識のある職員がいれば、電話越しに指示することで解決できますので、非常に助かります。

情報部がミッションクリティカルな作業に集中できる

現在のNASの構成になってから半年ほど経ちましたが、どのようなメリットを感じられていますか。

内山氏念のため、毎日ログを簡単にチェックしているのですが、基本的にはほとんどノータッチです。そのため、情報部のスタッフの作業負荷が軽減され、とても助かっています。
NASという機器の性質上、それを導入したことで施設経営に直接、効果が出ることはありません。しかし、情報部のスタッフはNASに手をかける必要がなくなり、その分、ミッションクリティカルな作業に集中できるため、間接的な効果は必ず生まれているはずです。

トラブルが起きていない平常時は「お知らせなし」と表示され
情報部 部長 藤原義氏

藤原氏NASに関しては安定稼動が第一です。トラブルが生じていないのが最大の導入メリットともいえますね。

内山氏NASには極力、手間をかけたくないというのが本音です。アクセスするユーザーが多くても、既存のActiveDriectoryのユーザー設定をそのまま利用できる「LAN DISK Zシリーズ」は、初期設定さえ済ませれば、後はほとんど手が掛からないですし、一度も大きな問題が生じていないので採用して正解だったと思っています。

NASで得た信頼に応えて新たなシステムの導入に取り組む

アイ・オー・データ機器のサポート体制についてはどのように感じていますか。

コンサルティング部 建築環境評価課 主任 播野秀明氏
「あさひが丘ホスピタル」内のサーバールームに整然と並ぶ各種サーバ機器。

内山氏実際にトラブルが生じたことがないので、サポートを依頼したことがないのですが、クラウドNAS管理機能「NarSuS」はとても役に立っています。毎月1回、定期的なレポートメールが届き、特に問題が生じていないことを確認できますし、トラブルが生じたときには、トラブル通知メールが届くということなので、迅速な対応が取れると思います。

今後、「LAN DISK Zシリーズ」を活用してどんなことをしてみたいとお考えですか。

内山氏これから、紙のカルテが電子カルテに置き換えたり、グループ法人との情報共有も検討しています。そういったことを見据え、既存のシステムと新しいシステムをうまく融合させ、活用できるようにしていきたいと考えています。
「LAN DISK Zシリーズ」を導入してから今まで、トラブルが生じていないため、経営層や職員からの情報部への信頼は高まっています。その信頼を裏切らないような仕事をこれからも行っていきたいですね。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

導入企業概要

企業名
医療法人 晴和会 http://www.mc-seiwa.com/
所在地
愛知県春日井市
設立
1979年8月
担当者名
医療法人 晴和会 情報部 部長 藤原義氏
同 情報部 内山秀之氏
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