「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例
【橋本市立柱本小学校】

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「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例【橋本市立柱本小学校】

取材日:2018年3月30日

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「楽しい!」「わかる!」「先生ありがとう!」と子どもたちからうれしい感想が。
「てれたっち」の授業では、全員が積極的になって、クラスがひとつに。

インダビューに答える西浦健悟先生

和歌山県の橋本市立柱本小学校では、「てれたっち」の導入により、児童の積極性を引きだすことに成功しています。同校で率先してICT活用を進めているのは、民間でのご経験の後に教員として赴任されたという西浦健悟先生。創意工夫を凝らした授業を通じて、21世紀にはばたく人材育成に注力されています。「てれたっち」の具体的な使い方や学習効果についてお話を伺いました。

消極的な児童も手を上げる、「隠す」機能を使ったクイズ形式の授業

西浦健悟先生

「てれたっち」を使った授業の流れを教えてください。理科では電磁石を使った実験をされていましたね。

西浦先生理科、算数、国語、保健体育で利用しています。まずは授業の始めに復習として使うことが多いですね。プレゼンテーションソフトで前回の授業のまとめを見せています。電磁石の実験では、「てれたっち」付属の白板ソフトを使って、電流計、スイッチ、電池など、実験に使う道具のイラストを表示し、児童にタッチペンで正しいつなぎ方を記入させました。私が解説する時も、「てれたっち」で行います。イラストを動かして、正しい接続方法などを具体的に示しています。

「隠す」機能の効果的な使い方が印象的でした。

西浦先生要所でポイントとなるキーワードを隠し、クイズ形式にして児童に答えさせています。また、プリントを配って行う応用編でも「てれたっち」を活用しています。正解の記載されたプリントを「てれたっち」に取り込んでいますが、正解は「隠す」機能で伏せた状態にしています。クイズ形式にすることで皆が積極的になり、一体感ある授業が実現しています。

児童の皆さんにこうやって受け入れられる要因は何だとお考えでしょうか。

西浦先生受け身の授業と違い、参加型になることでしょうか。例えば保健体育では、けがの防止というテーマで、教科書のイラストの中から危険な箇所に丸を付けるという課題がありました。このような問題を出した時に「てれたっち」があると、「皆の前で自分が丸を付けたい」という気持ちになるようで、普段以上に児童の積極性を引き出すことができます。自分の教科書に印を付けさせるだけでは、こうはなりません。

ほかの教科ではいかがでしょうか。

西浦先生国語では、文章で表現されたものを絵に描き起こしたりしています。教科書に出てきた動物について、「てれたっち」の画面を使って皆で描いてみたり。チョークで黒板に描くのと違って、タッチペンのバリエーションが豊富な点が児童にとっては魅力のようです。太さを変えたり、色を変えたりと簡単にできますよね。しかも、デジタルですから、きれいに書けなくてもすぐに消せます。おかげで緊張せずに伸び伸びと描くことができています。

黒板と「てれたっち」の使い分けについては、どのように考えられているのでしょうか。

西浦先生その日の振り返りの段階では、子ども自身から出た発言などを使ってまとめてあげることが大切です。あらかじめ用意された内容を教員が与えるのみですと、学んだことが身に付きにくいものです。この観点では、ただ視聴することしかできなかった従来のディスプレイとパソコンのみの環境はまとめには向かず、「やはり黒板に……」となっていました。しかし、タッチペンで子ども達の言葉をどんどん書き込むことのできる「てれたっち」なら、黒板に近い使い勝手を再現できますね。臨機応変に使えますから、まとめのフェーズでも役に立つと思います。

時間効率がアップし、準備の時間も削減。授業にゆとりが生まれました

そのほか、効果がありましたら教えてください。

西浦先生一般的な授業1コマの流れは、最初の5分を前の時間の振り返り、次の5分をその日のめあての確認、20~25分を授業、最後の5分をその時間の振り返りといった配分にしています。20~25分の授業の中にグループ学習も入れているため、毎時間が時間との闘いです。5年生になると学習量が多くなり、教える側も大変になってきますが、「てれたっち」導入後は準備時間や待ち時間が削減されて、学習のために使える時間が多くなりました。特に、授業の冒頭で行う振り返りの部分は、「てれたっち」で私が作ったまとめをパッと画面に表示してあげるだけでよくなりました。以前はここでも板書をしていましたが、児童にとってはすでに前回ノートをとっている内容ですし、労力を削減したい個所でもありました。「てれたっち」を導入してからは、授業にゆとりができました。

時間効率を上げるという面でも「てれたっち」は役にたっているのですね。

西浦先生授業準備の面でも効果を感じています。以前は教材として大判コピーなども使ってきましたが、これには準備の手間が非常にかかり、なんとかしたいところでした。紙だと資源の無駄遣いにも気になりますよね。電子化された資料は、すぐに表示できて再利用できる上、プリントして配布物として転用するのも簡単です。様々な面で利便性を感じています。

工夫して授業をしているのが伝わるようで、児童たちから感謝の言葉も

以前の環境と比べるといかがでしょうか。

西浦先生従来、大型ディスプレイは各教室に据え置き設置されており、動画を視聴したり、エクセル等で作成した資料を表示したりしていました。ただし、操作はディスプレイ下部に設置したノートパソコンから行っていたため、しゃがみ込まないと入力できず、児童の気がそがれてしまうことが課題でした。ディスプレイとパソコンの組み合わせでは、ただ画面を見ることしかできませんでしたので、口頭での説明で補っていました。

それが「てれたっち」の導入でどう変化されましたか。

西浦先生児童の反応は「てれたっち」のほうが断然よいですね。言葉で説明しなさいと言われると何事もハードルが高いのかもしれませんが、タッチペンを見せて「前に出て書いてみよう!」と促せば、ほぼ全員の手が上がります。普段はまるで手を上げない引っ込み思案な児童も積極的になってくれるのは、本当にうれしいことです。

児童の皆さんからは、ほかにどのような反応がありますか。

西浦先生「わかりやすい」という声はもちろんなのですが、私が児童のために工夫して新しいものを取り入れたりして、よりわかりやすい授業にしようとしているのがわかるようで、感謝の気持ちを伝えてきたりもするんですよ。「てれたっち」が学校に届いた日、箱からペンを出して見せたところ、「本当にこれで書けるの?」という反応でした。しかし、実際に画面に文字などを書いて見せたら「オオーッ」と歓声が沸いたことをよく憶えています。授業が終わった後も「てれたっち」に触りたいという児童は多いですね。ディスプレイ画面に字を書いたり、絵を描いたりすることは新鮮に感じるようです。子どもというものは本来、体を動かしたり手を動かしたりするのが好きですから、板書されたものをノートに書き写すよりも、魅力的なのでしょう。

今後の展望について教えてください。

西浦先生英語の授業での活用を考えています。動画や録画機能もどんどん使っていきたいです。また、せっかくですので、プレゼンスキルを高める指導をしていきたいと考えています。資料ではどのような表現をしたらいいのか、何色が効果的かなど、相手にわかりやすく伝えるための工夫を教えたいです。せっかく「てれたっち」のようなツールがありますし、子どもたちにできる限りのことをしてあげたいのです。今後、プログラミング教育の開始も見据えると、子どもたちも「てれたっち」のような新しいICT機器に触れておくのは大切なこと。個人的にはまだ使い方を模索している段階でもありますが、「てれたっち」には様々な可能性を感じています。

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導入学校概要

橋本市立柱本小学校
学校
橋本市立柱本小学校
所在地
和歌山県橋本市
開校
1906年
取材にご協力
いただいた先生
橋本市立柱本小学校 西浦健悟先生
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