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取材日:2021年10月11日
子ども向けプログラミング専用パソコンとして、小学校の授業で活用が進む「IchigoJam BASIC」。この安価な小型コンピューターにキーボードやディスプレイをドッキングし、より使いやすいセットにしたのが「IchigoDyhook(PS-IJ1)」です。
福井県の勝山市立鹿谷小学校は、このIchigoDyhookを使ったプログラミング教育に力を入れる小学校です。同校では年に3回、外部の専門家である松田優一先生の特別授業を開催し、プログラミングに対する児童のやる気を引き出しています。今回、5、6年生を対象とした特別授業を見学させていただき、松田先生にお話を伺いました。また、同校でパソコンクラブを担当している寺島先生に、プログラミング教育について語っていただきました。
松田先生今日は体育館に集まり、IchigoDyhookで組んだプログラムで電動乗用カーやロボットを制御しました。鹿谷小学校へは1学期に1回の間隔で訪問し、継続的にプログラミングを教えています。続けることはやはり大事で、おかげで子どもたちは皆、これまでに学んだことをよく身に付けてくれています。
松田先生IchigoDyhookのよい点は、シンプルで簡単、小型で軽量、価格が安いということです。落としてもまず壊れることはありません。学校、特に小学校で安心して使えるコンピューターだと思います。1台10000円強と安価ですから、万が一のための予備機をいくつか用意しておけばなお安心です。高価なタブレットやノートパソコンではこうはいきません。
松田先生多少雑に扱っても問題ないのがいいところです。今日は体育館でロボットを動かしましたが、教室移動があっても、サッとカバンに入れて持ち運べます。乾電池で動きますので、電源やバッテリー切れも気にしなくて大丈夫。先生が予備の電池をいくつか持っていれば、いつでも交換できますよね。気後れせずに触れてもらいたいので、この手軽さは大事なポイントです。
松田先生わからない、苦手だと思う先生こそ、IchigoDyhookを選んでほしいです。シンプルで機能が少なく、プログラミングのいちばんプリミティブな部分を学ぶことができます。また、よく現場の先生方から聞こえてくるのは、「パソコンやタブレットを使っていると、トラブルが起こった時の対応で時間がなくなってしまう」という悩みです。たしかに小学校ならば1授業に45分という限られた時間しかありませんので、トラブル対応をしている暇はありません。シンプルで簡単、壊れにくい、壊れてもすぐに替えが効くという特徴は、やはり学校向きだと思います。
松田先生何より、子どもたちがはしゃいで喜んでいる姿が答えだと思います。1つ教えれば一気に集中し、自分たちで次の手を考え始めるようになるんです。「あれをしてみよう」「これはどうかな?」と自主的にプログラムを組み始める姿には、いつも感動させられます。その段階までいけば、あとは邪魔をしないように見守りつつ、存分に体験させてあげることだけですね。
松田先生ここ数年、継続して小学校での教育に注力しており、だいぶ知見が蓄積されてきました。小学校の段階でどこまで教えるべきか、得意な子、そうでない子、それぞれレベルに合わせてどこまで学ぶべきかなど、ちょうど道が見えてきたところです。現場の先生方のためにも、ぜひアウトプットしていきたく、いろいろと計画中です。鹿谷小学校での授業は年に3回ずつ、継続してやってきましたが、回を重ねるごとに子どもたちの成長を感じます。ぜひこのまま、楽しくプログラミングを続けていってもらいたいですね。
寺島先生2020年からプログラミングが必修化されていますが、私たち現場の教員はICTの専門家ではありませんので、すぐに高度な授業を実践できるかというと難しい部分もあります。ですから、このように年に数回、外部の専門家を講師としてお招きして授業をしてもらうというのも1つの手だと思っています。松田先生にはプログラミングについて考え方など総合的な指導をお願いしています。普段の授業では、理科や算数がプログラミングにかかわる科目ですが、ここでは各担任が工夫しながら教えているというのが現状です。
寺島先生私はクラブ活動でよく使っています。私が担当しているパソコンクラブでは、1人に1台ずつIchigoDyhookを持って、様々なプログラミングに挑戦しています。クラブ活動ということで興味のある子の集まりですから、ここでは集中的に伸ばす指導を行っています。プログラミングを教えるにあたって取り回しがいいのは、やはりIchigoDyhookですね。
寺島先生クラブでもロボットは人気で、反応は非常によいです。例えばロボットにセンサーを搭載するなど、「できること」を増やすとプログラムはどんどん複雑になっていきますが、同時にやりがいも大きくなるようで、成功すれば歓声が上がります。粘り強く試行錯誤できれば、よいプログラムにつながっていきますね。
寺島先生子どもたちにはそれぞれ得意・苦手なものがありますが、中には「プログラミングだからこそ輝ける」という児童もいます。いつもは消極的でも、プログラミングになると笑顔でどんどん取り組み、そして素晴らしい発想を見せてくれます。それぞれがしっかり学び向上心を見せてくれますので、引き続き支えていきたく思っています。