取材日:2021年12月13日
2022年4月開校の「eスポーツ高等学院」は、eスポーツ、ゲームビジネスに携わる次世代人材を育成するための新しい高校です。将来性が注目されるゲームビジネスの世界で、プレイヤーだけでなく、製作、運営、さらには情報発信など、幅広い分野に生徒を導くことを目指しています。ゲームのプロフェッショナルを育成するこの先端的な学校に、アイ・オー・データのゲーミングモニターが導入されました。同校の運営母体である株式会社ディー・エヌ・ケー取締役の西部聡氏、eスポーツ高等学院・入学相談室マネージャーの石原綾氏に、詳しくお話しを伺いました。
西部様ゲームという分野の持つ将来性は世界中で認知されつつあり、若い世代にとっては魅力的な進路の1つになりました。しかし業界としての歴史が浅いために、人材育成の面では環境整備が追い付いていない部分があるのが現実です。そこで、これまで私たちが通信制高校・中央高等学院の運営で培ってきた実績や知見を活かした、新しい教育の場を作ろうと乗り出したわけです。
西部様NTTe-Sports、Tokyo Verdy e-Sportsという、eスポーツ業界の先駆者の全面協力を得て実現した、実践的かつ充実した教育が当校の特徴です。ゲーム業界に特化した知識・技術を身に付けるのはもちろん、適切な進学指導まで、必要な学びをしっかり提供していきます。
石原様渋谷校は名称を「eスタジアム」としていまして、eスポーツを実践する上で最高の環境になるよう、こだわって構築しました。ここは学びの場であるのと同時に、プロ選手たちの活動拠点としての側面も持ちます。生徒たちにとっては、常駐するプロたちの指導をいつでも受けられる魅力的な場所ですね。また、ゲームイベントの開催なども行う予定です。
西部様カリキュラムは概ね週の2日が座学、残りの3日はこの「eスタジアム」での実践トレーニングとなります。そのほかケアトレーニングや食育、メンタルケアといった、 ゲーマーに必要な基礎教養も身に付けてもらいます。eスポーツはチームプレーになることも多いですから、コミュニケーション力も養います。
石原様とにかく実績重視です。NTTe-Sportsの方に相談して、「eXeField Akiba NTTe-Sports」で導入されているゲーミングモニターを参考にさせていただきました。ヒアリングでは、満足いく品質の上、トラブルもないと高く評価されていましたので、私たちも安心して導入できました。
西部様「GigaCrysta」は、見やすさ、画像の美しさ、滑らかさといった、ゲーミングモニターとしての機能が優れている上に、背面のロゴが光るなど、遊び心あふれるギミックも搭載しています。ビジネス用途とは違い、楽しみを見出すための工夫が凝らされていて、まさに「eスタジアム」にぴったりです。
石原様職業体験の一環として、インターンシップに近い内容で行う予定です。「eXeField Akiba NTTe-Sports」では毎週イベントが開催されているので、その企画や構成、運営まで学ぶことのできる貴重な機会になるでしょう。
●GameTraining(GT)
eスポーツで特に人気の高いFPS、TPS、RTS、MOBAなど主要なジャンルのタイトルを中心のゲームトレーニング。大会参加を見据えた人気ゲームタイトルをプロが指導。
●CareTraining(CT)
eスポーツを集中して行うために必要な、メンタルケア、ボディーケア、アイケア、食育などと、プロゲーマー、ストリーマー、ゲーム実況、V tuberなどになるためのノウハウを学ぶ。
●FreeGameTraining(FGT)
放課後や土日の練習を行うeスポーツ課外プログラム。
●eXeField Akiba NTTe-Sports(EA)
「eXeField Akiba NTTe-Sports」で実施する特別プログラム。
●基礎学習
高校を3年間で確実に卒業するための基礎学習プログラム。
●個別指導
苦手教科克服や進学を目指す生徒のための個別学習指導。
西部様eスポーツ、そしてゲームビジネスには夢があります。プロゲーマーの世界では、億単位の賞金を獲得するようなチームもあり、それを目指して子どもたちは頑張りを見せてくれます。当校に興味を持つ生徒の中には、不登校を経験している子どもも少なくありません。コミュニケーションが苦手で、学校行事にも参加していなかったり……、そういった子どもたちにゲームを通じた人との触れ合いを提供することで、自信につなげていければ。そんな思いで取り組んでいます。
西部様最初は「ゲームがあるから」だけが理由でもいいと思っています。ここで学ぶ3年の間に、様々な選択肢を知ってもらえればと。生徒たちにはプロゲーマーのみならず、ストリーマー、映像クリエイター、プログラマー、もちろん大学進学も含めて、幅広い可能性を提示していくつもりです。
石原様当校のことは、まずは高校生活を目一杯楽しむためのツールだと考えてもらってもいいのです。楽しんで、思い出作りをしながら、3年間じっくり将来を考えてほしいですね。生徒たちが人生の次のステージへの一歩を踏み出すために、最高のサポートができたらと考えています。