音楽プロデューサー&シンガーソングライターのコバソロが、
毎月テーマにあった曲をCDレコランキングからピックアップ!
独自の解説を交えて、ラジオリスナーとCDレコユーザーにお届けします。
CDレコアプリには、ラジオ放送で語りきれなかったフルVerを収録!
毎週放送の「コバソロレコ」をCDレコアプリでお楽しみください。
コバソロレコのアーカイブ(Vol.1~77)は、引き続きCDレコアプリで聴取できます。
いつでもCDレコアプリから、デイリー/週間/月間ランキングがチェックできます。
通常のランキングだけでなく、ヘビロテランキングなどちょっと面白い年間ランキングをWEBで公開中。
シンガーソングライター、音楽プロデューサーであり、ユーチューバーとしてはチャンネル登録数140万を超える人気のマルチクリエイター、コバソロ。
ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドF』にて、新コーナー『コバソロレコ』もスタートしました!
――シンガーソングライター、音楽プロデューサーとして、マルチに活躍されているコバソロさんですが、これまでにどんな道のりを歩んできたのか、まずは教えてもらえますか。
音楽のルーツは高校時代にありますね。とはいえ最初はクリエイターになることをイメージしていたわけではなく『かっこいいから聴いている』という、単なる音楽好きのサッカー少年。B'zをずっと聴いているような少年でした。それが高校最後の文化祭で、皆の前で歌う機会があったんです。その時に周囲にキャーキャー言われたことがプロになろうと思ったきっかけですね。あれで調子に乗ってしまいました(笑)
――それで音楽の専門学校に進学を?
学校では主に理論やヴォーカルの技術を学びました。実は入学した当初は音楽知識のイロハのイもなくて……、高度な知識や技術を持った学生の中で、僕はだいぶ無知なほうだったと思います。それから在学中にオーディションを受け、インディーズの小さな音楽事務所に所属して、まずは同級生とユニットを組んで活動を始めました。活動歴は学生時代からになりますから、長いんですよ。
――今ではYouTubeでコバソロさんの音楽にいつでも触れることができますけど、活動当初はそういう時代ではなかったですよね?
当時、自分の曲を誰かに聴いてもらおうと思ったら、オーディションやコンテストで認められるか、路上ライブしかありませんでした。路上ライブはめちゃめちゃやりましたよ。東京、名古屋、大阪、福岡などを中心に全国各地に行きましたね。ゲリラ的に告知なしで行うんですけど、その頃から路上でCDを買ってくれるファンの皆さんがいて、ありがたかったです。楽曲はオリジナルとカバーを織り交ぜながら演奏していました。
――いわゆる下積み時代ですね。つらいことなんてありましたか。
ああ、それはもう路上ライブですね。すごくつらいんですよ、環境が劣悪で。特に寒さはこたえました。
――完全にフィジカルな悩み(笑)
そうなんです。暑さよりも寒さがこたえます。それから、「第一声」の怖さ……。たとえば道を歩いていて、いきなり大声で歌い出すことを想像してみてください。普通しようと思わないですよね? 路上ライブってそういうものなんですよ。あとは1曲終わって誰も立ち止まらなかった時の心細さ。
――でもやっぱり、それでも歌で伝えたいものがあったからやっていたわけですよね。その芯の強さはどこから?
やっぱり楽しかったんです。あとは、自分の中の美徳でしょうか。やりきることが大切だと思っていて。
──ユニットからソロになったきっかけは?
ユニットの相方が体調の都合でライブを休むことも多くて、ワンマンの機会は当初から多かったんです。コバソロという名前の由来もそこからです。「今日はソロのコバソロでーす」と。弾き語りのワンマンライブの機会もだんだんと増えてきたので、ギター1本の弾き語りに加え、ピアノも独学で練習して取り入れたり。その頃からギターとピアノをベースに作曲するようになっていきました。
──それからユニットを正式に解散してソロになったわけですね。ソロになってみてどうでしたか。
最初の1年は主にライブ活動をしていましたが、そのうちほかの人を支える側に回りたいという気持ちが強くなっていきましたね。ユニットの時も、コーラスや楽器で相方をサポートすることが多かったので、前に出てくれる人が欲しい、プロデュースしたい、と思うようになりました。とはいえ、まだ自分に知名度がありませんでしたから、当然オファーもないし、こちらからするのも少し変かなと。そこでYouTubeの活動を始めました。最初にチャンネルを開設したのが2012年です。
──当時のYouTubeってどんなシーンでしょうか。
僕も初心者だったので、当時よくライブハウスで対バンさせていただいたGoose houseさんからいろいろと教えてもらいました。ITにはまったく明るくなくて、動画の編集からすべて見よう見まねで始めました。当時YouTubeで流行っていたカバー動画は、カメラ1台の弾き語りのようなスタイルが一般的でしたから、自分は違うことをしてみようと考えましたね。目的は知名度の向上でしたから、ほかと同じことをしていては埋もれてしまいます。
──動画の制作は、音楽を作るのとはまた別の苦労がありますよね。どんな工夫をしましたか。
当時、音源もアレンジもプロ並みに作り込まれ、日本よりもかなり進んでいた海外のカバー動画を研究しました。最初の動画は完成まで約1ヵ月かかりました。そして、単発で終わらないことを心がけました。作り込んだコンテンツをアップし続けることが大事かと。YouTubeでは動画が1つ大きくバズって、そこから人気に火がつくという経緯をたどる方が多いようですが、僕は違いましたね。コツコツと動画をアップし続けて、地道に再生数を重ねていくタイプです。それは自分でも自覚していましたから、とにかく継続してやっていこうという腹積もりでした。
──冷静な自己分析(笑) そして今やチャンネル登録数140万超え、動画の再生数は数億超えというすごい人気になったわけですね。
僕の楽曲はバズるということがなくて、いつも自分の想定内なんですよね。もっと裏切られたいですね。でもこれでやっと自分がフロントを降りて、サポートに回れる時期にきたなと思いました。自分の楽曲やチャンネルを使って、コラボした方にメリットを提供できる規模になったかなと。
──その後はプロデューサーとしての活躍が著しいですが、コラボするアーティストはどうやって選ばれているのですか。
ある程度活動されている方を自分のチャンネルに招くことが多いのですが、まずは歌声のイメージが大切。それから、アーティストとして自分をどのように見せていきたいのか、しっかり考えている人ですね。また、才能があるのに日の目を見ていない方、そういう方によい形で使ってもらえるような、そんなチャンネルにしたくて。
──コバソロさん自身、シンガーとしての才能もお持ちなのに、「自分で歌いたい!」とはならないのでしょうか。
ユニット時代の相方が実に才能のある人でしたから、自分としては裏方の場所にいることも自然なんですよね。素晴らしい才能に出会えたら、喜んでサポートしていきたいという気持ちです。今では仕事の9割がプロデュースで、よほどのことがない限り自分では歌わないです。基本的にコラボする方をしっかり想定して楽曲制作など行いますので、僕が歌ってもイメージが違うんですよね。
──実際にアーティストたちに声をかけて、一緒に創作することで、感動が「倍化」する瞬間というものがきっとあると思います。具体的なエピソードがあったらぜひ聞かせてください。
たとえば足立佳奈さんの『フレーフレーわたし』という曲でコラボさせていただきました。足立さんは有名オーディション出身で、約12万5000人の中から選ばれた、いわゆる「シンデレラガール」と見られる向きがあると思いますが、ただのラッキーガールじゃないんですよね。彼女にだってレッスンに明け暮れて苦労した時代があり、天真爛漫な中にも隠れた想いがありますよ。そういう彼女のドラマを僕なりに曲に込めようと。足立さんはデビュー前にもチャンネルに出ていただいた縁がありまして、ご本人には『フレーフレーわたし』、すごく共感しました」と言ってもらえて、うれしかったですね。
──そんなコバソロさんですが、ラジオ番組で新コーナーが始まりました。その名も『コバソロレコ』。音楽再生アプリ「CDレコアプリ」の様々なランキングを元に、コバソロさんが毎月テーマに合わせてヒット曲を紹介していくコーナーです。
「CDレコ」はこの企画をいただいた時に初めて知ったのですけど、これさえあれば手持ちのCDが簡単にスマホのアプリで再生できるんですから、驚きました。簡単な操作で家に眠っているCDをスマホにコピーできて、どこにでも持ち歩ける、そんなイメージですよね。僕自身もCDをたくさん持っていますが、すでにパソコンにはCDドライブのついていない時代でしょう? 聴きようがなくて、やり場に困っていました。
──眠っているCDという財産をまた活かすことができて、生活が豊かになりますね(笑) 親御さん世代がお持ちのCDをお子さんたちが聴いてみたり、そういうコミュニケーションも生まれて欲しいですね。
ある意味、音楽以外でも使えますよね。僕の父は落語のCDをたくさん持っていますけど、こういうものをアップロードして聴くのもいいですよね。たとえば英会話教材とか。活用方法はまだまだありそうです。
──そして「CDレコランキング」は、このCDレコアプリで実際に再生された曲をランキングにしたものです。いわゆる世間のランキングは、売り上げ、ダウンロード数などに基づいていると思いますが、これは「実際に聴かれている曲」のランキング。わざわざ持ち歩いて聴きたい曲という、生活に密着したリアルなランキングです。
楽曲の創り手側としては、「ああ、聴いてくれているんだな」ということが実感できるランキングです。聴けば聴くほどランキングに反映されますから、クリエイター冥利につきますね。ファンの方も応援しがいがありますね。
──ランキングには古い曲も入りますし、年代別、地域別の違いもあります。いろいろなデータが出ています。非常に特徴的で面白いランキングですよね。コバソロさんの活動にこのCDレコランキングが影響したりしませんか。
自分で楽曲を書く時に意識しそうですね。今、どんな曲が聴かれているのか、長く何度も聴かれる曲はどういう曲なのかなど、興味あります。このランキングは、流行や季節イベントなどにはたいして影響されていなくて、真の意味でのオールタイム・ベスト。時代ごとの変遷などもうかがえますね。音楽のメロディーって聴いた人の中に蓄積されていくと思います。芯に染みていくというか、そういう感動するメロディーがこのランキングには詰まってます。
──番組側でも、このランキングのデータをどう活かそうか、考えあぐねていた部分があったんですよね。そこでコバソロさんのようなクリエイターにぜひ使ってもらおうと。今回初の試みです。
『コバソロレコ』では、毎月テーマを決めてランキングから選曲しています。オールタイムからの選曲ですから、10~20代のユーザーは知らない曲もあるはず。時代を超えて聴いて欲しい名曲をたくさん紹介していきますので、ぜひ聴いてみてください。そして、なぜ今この曲なのか、そんなお話をラジオではしていきたいと思っています。また、『コバソロレコ』のオンエアは15分ですが、実はもっと録音しています。その続きのより深いトークは、「CDレコアプリ」上で公開していきますので、いつでもお聴きいただけますよ。
──最後に、『コバソロレコ』の聴きどころをお願いします。
今、僕がやっていること、これは僕意外には誰もやっていないことだと自負しています。『コバソロレコ』は、そんな僕がどんな観点で音楽を見ているのかを知ってもらえるコーナーになっています。YouTubeのチャンネルと連動して聴いていただけると、より面白みが増すかも。また、今まで僕がコラボしてきたアーティストたちもゲストとしてお呼びする予定ですので、どうぞ楽しみにお待ちください。
今や音源がすべて電子データ化されている世界ですから、ミュージシャンの仕事はデータが要。アイ・オー・データのようなIT企業のサポートも必要不可欠なんですね。大事なデータを保存するデバイスの数々は、楽器と同じように重要なものです。
驚いたのはサポートセンターが本社内にあるということ。一般的に海外拠点や外部企業などに委託されることが多いサポートですが、アイ・オー・データはお客様の大事なデータを預かるIT企業として、開発からサポートまで一気通貫で対応するそう! 僕のデータも安心ですね。
企画中の新サービスの開発現場を見学。アイ・オー・データ製品にオリジナルのイラストや写真をプリントできるそう。なんと今日は僕のロゴ入りポータブルUSBメモリをプレゼントしていただいちゃいました。自分だけの機材が作れる新サービス、期待大です!
音楽プロデューサー&
シンガーソングライターのコバソロが、
毎月テーマにあった曲を
CDレコランキングからピックアップ!
独自の解説を交えて、ラジオリスナーとCDレコユーザーにお届けします。
CDレコアプリには、ラジオ放送で語りきれなかったフルVerを収録!
毎週放送の「コバソロレコ」をCDレコアプリでお楽しみください。
コバソロレコのアーカイブ(Vol.1~77)は、引き続きCDレコアプリで聴取できます。
アプリをダウンロード
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コバソロの解説を
お楽しみいただけます
いつでもCDレコアプリから、デイリー/週間/月間ランキングがチェックできます。
通常のランキングだけでなく、ヘビロテランキングなどちょっと面白い年間ランキングをWEBで公開中。
シンガーソングライター、音楽プロデューサーであり、ユーチューバーとしてはチャンネル登録数140万を超える人気のマルチクリエイター、コバソロ。
ラジオ番組『やまだひさしのラジアンリミテッドF』にて、新コーナー『コバソロレコ』もスタートしました!
――シンガーソングライター、音楽プロデューサーとして、マルチに活躍されているコバソロさんですが、これまでにどんな道のりを歩んできたのか、まずは教えてもらえますか。
音楽のルーツは高校時代にありますね。とはいえ最初はクリエイターになることをイメージしていたわけではなく『かっこいいから聴いている』という、単なる音楽好きのサッカー少年。B'zをずっと聴いているような少年でした。それが高校最後の文化祭で、皆の前で歌う機会があったんです。その時に周囲にキャーキャー言われたことがプロになろうと思ったきっかけですね。あれで調子に乗ってしまいました(笑)
――それで音楽の専門学校に進学を?
学校では主に理論やヴォーカルの技術を学びました。実は入学した当初は音楽知識のイロハのイもなくて……、高度な知識や技術を持った学生の中で、僕はだいぶ無知なほうだったと思います。それから在学中にオーディションを受け、インディーズの小さな音楽事務所に所属して、まずは同級生とユニットを組んで活動を始めました。活動歴は学生時代からになりますから、長いんですよ。
――今ではYouTubeでコバソロさんの音楽にいつでも触れることができますけど、活動当初はそういう時代ではなかったですよね?
当時、自分の曲を誰かに聴いてもらおうと思ったら、オーディションやコンテストで認められるか、路上ライブしかありませんでした。路上ライブはめちゃめちゃやりましたよ。東京、名古屋、大阪、福岡などを中心に全国各地に行きましたね。ゲリラ的に告知なしで行うんですけど、その頃から路上でCDを買ってくれるファンの皆さんがいて、ありがたかったです。楽曲はオリジナルとカバーを織り交ぜながら演奏していました。
――いわゆる下積み時代ですね。つらいことなんてありましたか。
ああ、それはもう路上ライブですね。すごくつらいんですよ、環境が劣悪で。特に寒さはこたえました。
――完全にフィジカルな悩み(笑)
そうなんです。暑さよりも寒さがこたえます。それから、「第一声」の怖さ……。たとえば道を歩いていて、いきなり大声で歌い出すことを想像してみてください。普通しようと思わないですよね? 路上ライブってそういうものなんですよ。あとは1曲終わって誰も立ち止まらなかった時の心細さ。
――でもやっぱり、それでも歌で伝えたいものがあったからやっていたわけですよね。その芯の強さはどこから?
やっぱり楽しかったんです。あとは、自分の中の美徳でしょうか。やりきることが大切だと思っていて。
──ユニットからソロになったきっかけは?
ユニットの相方が体調の都合でライブを休むことも多くて、ワンマンの機会は当初から多かったんです。コバソロという名前の由来もそこからです。「今日はソロのコバソロでーす」と。弾き語りのワンマンライブの機会もだんだんと増えてきたので、ギター1本の弾き語りに加え、ピアノも独学で練習して取り入れたり。その頃からギターとピアノをベースに作曲するようになっていきました。
──それからユニットを正式に解散してソロになったわけですね。ソロになってみてどうでしたか。
最初の1年は主にライブ活動をしていましたが、そのうちほかの人を支える側に回りたいという気持ちが強くなっていきましたね。ユニットの時も、コーラスや楽器で相方をサポートすることが多かったので、前に出てくれる人が欲しい、プロデュースしたい、と思うようになりました。とはいえ、まだ自分に知名度がありませんでしたから、当然オファーもないし、こちらからするのも少し変かなと。そこでYouTubeの活動を始めました。最初にチャンネルを開設したのが2012年です。
──当時のYouTubeってどんなシーンでしょうか。
僕も初心者だったので、当時よくライブハウスで対バンさせていただいたGoose houseさんからいろいろと教えてもらいました。ITにはまったく明るくなくて、動画の編集からすべて見よう見まねで始めました。当時YouTubeで流行っていたカバー動画は、カメラ1台の弾き語りのようなスタイルが一般的でしたから、自分は違うことをしてみようと考えましたね。目的は知名度の向上でしたから、ほかと同じことをしていては埋もれてしまいます。
──動画の制作は、音楽を作るのとはまた別の苦労がありますよね。どんな工夫をしましたか。
当時、音源もアレンジもプロ並みに作り込まれ、日本よりもかなり進んでいた海外のカバー動画を研究しました。最初の動画は完成まで約1ヵ月かかりました。そして、単発で終わらないことを心がけました。作り込んだコンテンツをアップし続けることが大事かと。YouTubeでは動画が1つ大きくバズって、そこから人気に火がつくという経緯をたどる方が多いようですが、僕は違いましたね。コツコツと動画をアップし続けて、地道に再生数を重ねていくタイプです。それは自分でも自覚していましたから、とにかく継続してやっていこうという腹積もりでした。
──冷静な自己分析(笑) そして今やチャンネル登録数140万超え、動画の再生数は数億超えというすごい人気になったわけですね。
僕の楽曲はバズるということがなくて、いつも自分の想定内なんですよね。もっと裏切られたいですね。でもこれでやっと自分がフロントを降りて、サポートに回れる時期にきたなと思いました。自分の楽曲やチャンネルを使って、コラボした方にメリットを提供できる規模になったかなと。
──その後はプロデューサーとしての活躍が著しいですが、コラボするアーティストはどうやって選ばれているのですか。
ある程度活動されている方を自分のチャンネルに招くことが多いのですが、まずは歌声のイメージが大切。それから、アーティストとして自分をどのように見せていきたいのか、しっかり考えている人ですね。また、才能があるのに日の目を見ていない方、そういう方によい形で使ってもらえるような、そんなチャンネルにしたくて。
──コバソロさん自身、シンガーとしての才能もお持ちなのに、「自分で歌いたい!」とはならないのでしょうか。
ユニット時代の相方が実に才能のある人でしたから、自分としては裏方の場所にいることも自然なんですよね。素晴らしい才能に出会えたら、喜んでサポートしていきたいという気持ちです。今では仕事の9割がプロデュースで、よほどのことがない限り自分では歌わないです。基本的にコラボする方をしっかり想定して楽曲制作など行いますので、僕が歌ってもイメージが違うんですよね。
──実際にアーティストたちに声をかけて、一緒に創作することで、感動が「倍化」する瞬間というものがきっとあると思います。具体的なエピソードがあったらぜひ聞かせてください。
たとえば足立佳奈さんの『フレーフレーわたし』という曲でコラボさせていただきました。足立さんは有名オーディション出身で、約12万5000人の中から選ばれた、いわゆる「シンデレラガール」と見られる向きがあると思いますが、ただのラッキーガールじゃないんですよね。彼女にだってレッスンに明け暮れて苦労した時代があり、天真爛漫な中にも隠れた想いがありますよ。そういう彼女のドラマを僕なりに曲に込めようと。足立さんはデビュー前にもチャンネルに出ていただいた縁がありまして、ご本人には『フレーフレーわたし』、すごく共感しました」と言ってもらえて、うれしかったですね。
──そんなコバソロさんですが、ラジオ番組で新コーナーが始まりました。その名も『コバソロレコ』。音楽再生アプリ「CDレコアプリ」の様々なランキングを元に、コバソロさんが毎月テーマに合わせてヒット曲を紹介していくコーナーです。
「CDレコ」はこの企画をいただいた時に初めて知ったのですけど、これさえあれば手持ちのCDが簡単にスマホのアプリで再生できるんですから、驚きました。簡単な操作で家に眠っているCDをスマホにコピーできて、どこにでも持ち歩ける、そんなイメージですよね。僕自身もCDをたくさん持っていますが、すでにパソコンにはCDドライブのついていない時代でしょう? 聴きようがなくて、やり場に困っていました。
──眠っているCDという財産をまた活かすことができて、生活が豊かになりますね(笑) 親御さん世代がお持ちのCDをお子さんたちが聴いてみたり、そういうコミュニケーションも生まれて欲しいですね。
ある意味、音楽以外でも使えますよね。僕の父は落語のCDをたくさん持っていますけど、こういうものをアップロードして聴くのもいいですよね。たとえば英会話教材とか。活用方法はまだまだありそうです。
──そして「CDレコランキング」は、このCDレコアプリで実際に再生された曲をランキングにしたものです。いわゆる世間のランキングは、売り上げ、ダウンロード数などに基づいていると思いますが、これは「実際に聴かれている曲」のランキング。わざわざ持ち歩いて聴きたい曲という、生活に密着したリアルなランキングです。
楽曲の創り手側としては、「ああ、聴いてくれているんだな」ということが実感できるランキングです。聴けば聴くほどランキングに反映されますから、クリエイター冥利につきますね。ファンの方も応援しがいがありますね。
──ランキングには古い曲も入りますし、年代別、地域別の違いもあります。いろいろなデータが出ています。非常に特徴的で面白いランキングですよね。コバソロさんの活動にこのCDレコランキングが影響したりしませんか。
自分で楽曲を書く時に意識しそうですね。今、どんな曲が聴かれているのか、長く何度も聴かれる曲はどういう曲なのかなど、興味あります。このランキングは、流行や季節イベントなどにはたいして影響されていなくて、真の意味でのオールタイム・ベスト。時代ごとの変遷などもうかがえますね。音楽のメロディーって聴いた人の中に蓄積されていくと思います。芯に染みていくというか、そういう感動するメロディーがこのランキングには詰まってます。
──番組側でも、このランキングのデータをどう活かそうか、考えあぐねていた部分があったんですよね。そこでコバソロさんのようなクリエイターにぜひ使ってもらおうと。今回初の試みです。
『コバソロレコ』では、毎月テーマを決めてランキングから選曲しています。オールタイムからの選曲ですから、10~20代のユーザーは知らない曲もあるはず。時代を超えて聴いて欲しい名曲をたくさん紹介していきますので、ぜひ聴いてみてください。そして、なぜ今この曲なのか、そんなお話をラジオではしていきたいと思っています。また、『コバソロレコ』のオンエアは15分ですが、実はもっと録音しています。その続きのより深いトークは、「CDレコアプリ」上で公開していきますので、いつでもお聴きいただけますよ。
──最後に、『コバソロレコ』の聴きどころをお願いします。
今、僕がやっていること、これは僕意外には誰もやっていないことだと自負しています。『コバソロレコ』は、そんな僕がどんな観点で音楽を見ているのかを知ってもらえるコーナーになっています。YouTubeのチャンネルと連動して聴いていただけると、より面白みが増すかも。また、今まで僕がコラボしてきたアーティストたちもゲストとしてお呼びする予定ですので、どうぞ楽しみにお待ちください。
今や音源がすべて電子データ化されている世界ですから、ミュージシャンの仕事はデータが要。アイ・オー・データのようなIT企業のサポートも必要不可欠なんですね。大事なデータを保存するデバイスの数々は、楽器と同じように重要なものです。
驚いたのはサポートセンターが本社内にあるということ。一般的に海外拠点や外部企業などに委託されることが多いサポートですが、アイ・オー・データはお客様の大事なデータを預かるIT企業として、開発からサポートまで一気通貫で対応するそう! 僕のデータも安心ですね。
企画中の新サービスの開発現場を見学。アイ・オー・データ製品にオリジナルのイラストや写真をプリントできるそう。なんと今日は僕のロゴ入りポータブルUSBメモリをプレゼントしていただいちゃいました。自分だけの機材が作れる新サービス、期待大です!