マルチディスプレイ用液晶&グラフィック 【グレープシティ株式会社 様】

マルチディスプレイ用液晶&グラフィック 【グレープシティ株式会社 様】

「横スクロールしなくてもいいので、非常に効率が上がりました」

取材日:2008年9月18日

今回、アイ・オー製品を導入いただいたグレープシティ株式会社は、多くのソフトウェアを開発・販売しており、右肩上がりの成長を遂げている。当然、業務効率をあげるために、日々工夫を重ねている。その一環として、アイ・オーの製品を使用することで、業務効率アップにつながったという。実際の効果と感想を仙台本社未来事業部・R&Dチームの高倉真一氏とツール事業部・マーケティング部・部長の福地雅之氏に話を伺った。

24.1型ワイド液晶を利用「視野の広がりに感動」

ディスプレイ使用風景

接続イメージ1


「未来事業部は、将来事業として成り立つであろうサービスやパッケージの研究・開発を行っている部署です。つまり、新しい市場を開拓するのが私の業務です。その一環として数年前からClogger(http://clogger.jp/)というソーシャルネットワーキングサービス的なコミュニケーションサイトを立ち上げています。ユーザーも集まり始め、次のステップとしてビジネスモデルを構築しようと考えています」と、未来事業部・R&Dチームの高倉真一氏は語る。

同氏はCloggerの開発をほぼ1人で進めている。そのなかで常に課題としてあるのは「生産性の向上」である。高倉氏は、数年前の主流である17型の液晶を活用してきたが、そこに映し出される情報量では、とても足りなかったのである。

「作業場所であるデスクトップを広く使いたいという思いは以前からありましたね。開発を進めていくと、ウインドウを多く開かなければなりません。それらのウインドウの最大化・最小化を繰り返して使うと手間がかかります。必要なウインドウは出しっぱなしにしておくために、ノートパソコンを仮想ディスプレイとしたマルチディスプレイ環境を構築してきました。」(高倉氏)

その高倉氏の環境に、アイ・オーのWUXGA表示可能な24.1型ワイド液晶ディスプレイ「LCD-AD241XB」を新設した。それに伴い、マルチディスプレイに対応したグラフィックカード「GA-6200A/PCI」を追加し、既存の17型液晶とのデュアルディスプレイ環境を整えた。

「初めて起動したときに、視野が広がり感動したことを覚えています。実際に活用してみるとデータベースの閲覧や開発環境を広いデスクトップで効率よく利用できました。ログやデータベースなどは、多くの列を表示でき、横スクロールしなくてもいいので、非常に効率が上がりました。」(高倉氏)

開発者は、ソースコードを書いているときには、マウス操作などを嫌う傾向がある。手の動きが大きくなれば、次のコードを書くまでにワンステップ必要となり、生産性の低下をまねくためだ。そのため、キーボードに手を置いたまま、作業を継続できる環境が好まれるのである。

24.1型のワイド液晶は、広大な表示スペースに多くのウインドウを開いておくことができる。開いておいたウインドウの情報には、視線を動かすだけでいいので、手を動かすことも格段に減る。その作業環境は、非常にストレスの少ないものとなることは想像に難くない。

「液晶ディスプレイの大画面化は、十分投資に見合ったフィードバックがあると思います。この環境を体験してしまうと、もう元には戻れないですね。」(高倉氏)

開発環境においても大型ワイド液晶は、十二分な効果を発揮する。生産性を向上させるために、液晶ディスプレイに映し出される情報量を増やすことは非常に効果的と言えよう。

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USBグラフィックアダプターによるマルチディスプレイ環境は必須

ディスプレイ使用風景

接続イメージ2



「私の場合、出張なども多いため機動性の高いノートパソコンをメインに使っています。しかし、ノートパソコンの小さい画面では、表示される情報量に限界があります。そこで、以前から余ったCRTなどを活用したマルチディスプレイ環境を構築してきました。」とツール事業部・マーケティング部・部長の福地雅之氏は語る。

同氏の場合、ノートパソコンの外部モニタ用端子に直接ディスプレイを接続して活用してきた。Webや資料を閲覧しながら業務を遂行することが多いため、マルチディスプレイの利用は、効果的だったのである。また、マルチディスプレイを活用すれば、部下からの質問にも一方のディスプレイを向けながら応えることができるので、スムーズにコミュニケーションを図れるというメリットもあった。

「部下に見せるのは外付けのディスプレイです。ノートパソコンの画面は、機密情報も多いので見せませんね。こういった切り替えができるので非常に便利に活用していました。」(福地氏)

グレープシティは、セキュリティ意識が高く、機密情報などはサーバールームで一元管理されている。機密情報へのアクセスは、サーバールームに設置されているサーバーに対し、リモートアクセスを行うことで実現している。そのような環境で活用するためにも、マルチディスプレイは必須のソリューションなのである。

しかし、課題もあった。ノートパソコンがスリープしたり、ディスプレイを再接続したりすると、場合によっては、外部ディスプレイを認識させるための再設定をしなくてはならないケースがあったのである。しかし、その問題もあっけなく解決することができた。アイ・オーのUSBグラフィックアダプター「USB-RGB」を採用したのだ。

USB-RGBを使ってから、ディスプレイを認識しないということは起きなくなりましたね。使いたいときに使えるようになり、運用しやすくなりました。とても導入のメリットを実感しています。また、安心して使えるため、出先でのプレゼンテーションなどでも活用できるかなと考えています。」(福地氏)とのことだ。

ノートパソコンとの接続もシンプルになった。「ノートパソコンを使っている場合、USBハブを活用しているケースが多いと思います。このハブにUSB-RGBをあらかじめ接続するだけでよく、ディスプレイ端子のネジ止めなどの面倒な接続の作業も減りました。」(福地氏)

福地氏は「USB-RGB」を活用し、3画面というマルチディスプレイ環境も試している。

「ドライバが非常によくできていて、メインの上部などにもディスプレイを設置できますね。設置状況によって調整できるので、目線の動きがとてもスムーズになります。また、増設した19型ワイド液晶ディスプレイ「LCD-AD192XB」も予想以上に快適でした。はじめは先入観から、業務用途としてのワイド型はあまり期待していなかったのですが、売上データなどの表示で、マウス操作が減り、一覧性が向上しました。視線の動きが楽になり、その効果を実感しました。また、画面があまり大きすぎるとポインタを見失いますので、19型というのはちょうどいいサイズだと思いました。用途次第で、活用の幅が広がりそうです。窓口業務などでは3?4画面なども活用しやすいのではないでしょうか。」(福地氏)と、その感想を語った。

マルチディスプレイの導入効果が高いことが明確となり、出張や出先などでも「USB-RGB」をもっと活用していきたいという思いもあるようだ。もはや、マルチディスプレイをビジネスに必須のツールとしてとらえているのである。同氏はまた、「USB-RGB」のさらなる小型化など、ブラッシュアップも期待している。

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導入企業概要

グレープシティ株式会社 | 外観トップ グレープシティ株式会社 | 外観1 グレープシティ株式会社 | 開発ソフト

グレープシティは、文教市場向けの業務管理ソフトウェアやソフトウェア開発支援ツール、企業向けソリューションの提供などを行っている企業として知られ、多くの製品ラインアップを有している。本社は仙台に置いているが、米国・中国・インド・モンゴルなどにも支社を構え、グローバルで展開している企業でもある。
[商号] グレープシティ株式会社
GrapeCity inc. 略称:GrapeCity
[創立] 1980年5月
[資本金] 9,000万円
[代表取締役] 馬場 直行
[社員数] 210名
[事業内容] 私立、公立学校法人向け業務管理ソフトウェアの開発、および販売
http://www.grapecity.com/

未来事業部 R&Dチーム 高倉真一 氏

未来事業部 R&Dチーム
高倉真一 氏

「大きなディスプレイは、生産性が大幅に向上します。ワイドディスプレイは今後、標準となっていくと感じています」

ツール事業部 マーケティング部 部長 福地雅之 氏

ツール事業部 マーケティング部
部長 福地雅之 氏

「マルチディスプレイを「いつでも使える」という安心感は非常に大きいです。マルチディスプレイの活用シーンが広がりそうです」

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