バックアップソフト「LDOP-SW/SP4」【大塚歯科医院様】

バックアップソフト「LDOP-SW/SP4」【大塚歯科医院様】

患者様の診察情報は、バックアップして長期保存

医師と患者の信頼関係づくりの要は、病状をすべて把握することから始まる

1969(昭和44)年の開院以来40年以上、地域に根差した歯科診療を行う大塚歯科医院

1969(昭和44)年の開院以来40年以上、地域に根差した歯科診療を行う大塚歯科医院

地域に根差した歯科医院として1969(昭和44)年の開業以来、多くの患者の歯の健康を守り続けてきた大塚歯科医院。病状や治療の方法をできるだけ分かりやすく説明するとともに患者の意思を尊重し、「なるべく削らない」「なるべく抜かない」「なるべく神経を取らない」を心掛けた治療を行っている。

「長く通って来て下さる患者さんも多く、何年も前からの診療の記録を見ることでこれまでの経緯を把握することができ、その時の病状に合わせた最適な治療を行うことができます。『自分の歯のことは自分以上に先生が知っている』という安心感と信頼感を持ってもらえるように努めています」というのは副院長・大塚徹さん。

診療にやって来るのは、近くに住む人や開業以来長く通っているお年寄り、学校医を担当したことがきっかけで幼少の頃から定期的に訪れる人、外国からの留学生など様々。これまでの診療録(カルテ)とレントゲンの画像ファイルは、現在すべてパソコンを使って管理しているのだそう。

デジタル画像のレントゲンは鮮明で部分拡大も可能。患者へ病状を説明するためには欠かせない

デジタル画像のレントゲンは鮮明で部分拡大も可能。患者へ病状を説明するためには欠かせない

「レントゲンをフィルムで撮っていた頃は、現像に時間も掛かるし保管するにもスペースが必要なので大変でした。2003(平成15)年にデジタルレントゲンを導入することをきっかけに、撮影したものを画像ファイルで保存し、診療録もデジタル化しました」

デジタルレントゲンは、従来のレントゲンに比べてX線の被ばく量が1/10程度というのが特徴。撮影した画像は現像など処理を必要としないため、すぐに見ることができるのも利点だ。レントゲン室で撮影された画像ファイルは、デスクトップパソコンに瞬時に保存される。院内に3つある診療ユニットに据えられた端末から画像ファイルの保存先にアクセスして、撮ったばかりのレントゲン画像を見られるようにシステム化されている。

「治療を担当する我々と患者さんとでレントゲンの画像を見ながら歯の状態を共有できることは大切なことです。診療台に座っていても見やすいように虫歯の部分を拡大したり、歯の神経がどういう風になっているのかを見てもらうために濃度を調整したりできるので便利ですね。またフィルムと違って、以前の画像ファイルを簡単に呼び出して見比べることもできるので、治療する前と後の様子を再確認してもらうこともできます」

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レントゲン画像をできるだけ長く安全に残したい

バックアップソフトウェア『ShadowProtect4 for I-O DATA』をインストールしたNAS「HDL-Z2WS1.0LP」と外付けUSB-HDD「HDJ-U1.0B」は医院のパソコンへ有線LANで接続

バックアップソフトウェア『ShadowProtect4 for I-O DATA』をインストールしたNAS「HDL-Z2WS1.0LP」と外付けUSB-HDD「HDJ-U1.0B」は医院のパソコンへ有線LANで接続

これまでにデジタルレントゲンで撮影し保存している画像ファイルは2,000枚以上にもなる。専用のアプリケーションを使用しているので、1ファイルはそれほど大きな容量ではないが、数が多くなれば保存容量が増えることと、使用しているパソコンが万が一クラッシュした場合のことを考えて、データを外部のストレージへ保存する方式へ転換するためアイ・オー・データ機器のNAS「HDL-Z2WS1.0LP」とバックアップのための外付けUSB-HDD「HDJ-U1.0B」を導入することとなった。

「パソコンの法定耐用年数は4年ですが、診療を行った患者の診療録とレントゲンフィルム及び画像は法律で5年間の保管が義務となっているんです。ということは保管義務年数よりもパソコンを先に入れ替える可能性もありますよね。患者さんの治療記録をできるだけ長く残しておくためには、ファイルをパソコン以外のストレージに保存しておく必要が あるのではないかと考えたんです。そうすれば何かの原因でパソコンが壊れて入れ替えたとしても保存したファイルの入ったNASをそのまま繋ぎ換えるだけで いいですし、すぐに画像データを呼び出すことができます。また今回、このNASに対応しているバックアップソフトウェア『ShadowProtect4 for I-O DATA』をインストールしてあるので、外付けUSB-HDD「HDJ-U1.0B」にNAS「HDL-Z2WS1.0LP」のデータと設定を丸ごとバックアップできます。これで万一NAS自体にトラブルがあっても安心です。」

レントゲン室で撮った画像は管理専用パソコン経由で保存。診療台に設置された3台の端末からも閲覧可能

レントゲン室で撮った画像は管理専用パソコン経由で保存。診療台に設置された3台の端末からも閲覧可能

レントゲンで撮影した画像は患者ごとにシリアル番号を付けて保存。その日に撮影された画像ファイルは元のファイルとの差分として保存されるようになっている。スタッフは、レントゲンで使用する範囲でパソコンを使い慣れているとはいえ、大事な診療データの損失は未然に防がなければならない。また、「ShadowProtect4 for I-O DATA」は、NAS全体ではなく個別の対象ファイルだけの復元も可能なので、日常で起こりうるトラブルにも簡単に対処できるのが利点だ。医療現場での データ損失は患者の健康をも左右しかねないため、LAN接続での外部ストレージNAS「HDL-Z2WS1.0LP」へのファイル保存と 「ShadowProtect4 for I-O DATA」を利用した外付けHDD「HDJ-U1.0B」へのバックアップで、より完璧な患者情報の保存を実現した好環境といえるのだ。

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機器の設置は約30分ほど

大塚歯科医院にはレントゲンの画像ファイルを管理するデスクトップパソコンとカルテを管理するパソコンが各1台、3つの診療台にはレントゲン画像を見ることのできるパソコンを1台ずつ設置、5つの端末はすべてがネットワークで接続されている。NAS「HDL- Z2WS1.0LP」に保存されるレントゲンの画像ファイルはカルテの番号と連動していて、各診療台からアクセスして見ることができるのだ。

さて、その設置自体は約30分程で完了した。機材関連を納品してもらっている業者に手伝ってもらったものの、セッティングはスムーズに完了した。

「医院のスタッフはパソコンにあまり詳しくはないんです。だからこそ今までのファイルを安全に保存するシステムは必要だ と思いますね。今使っているパソコンには約10年前からの診療記録がすべて保存されていますから、何があっても損失だけは避けなければならないです。停電などでもしパソコンがダメになったとしても、ファイルを復元できる環境が整っていれば復旧が可能ですから、いざという時の備えとしては最適だと思います。」このソリューションは、今後も医師と患者の信頼関係づくりを支えていく存在となるだろう。

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導入企業概要

[医院名] 大塚歯科医院
[開院] 1969年
[院長] 大塚 陽生
[副院長] 大塚 徹
[診療科目] 一般歯科・歯科口腔外科・小児歯科・予防歯科・インプラント・ホワイトニング、審美歯科・マウスピース
[所在地] 札幌市北区北17条西5丁目1-40
http://www.otsuka-dental-c.com/

副院長 大塚 徹様

副院長
大塚 徹様

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