「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例
【中津川市立神坂みさか小学校】

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「てれたっち」DA-TOUCH/WB導入事例【中津川市立神坂小学校】

取材日:2018年3月20日

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「てれたっち」で授業の準備や事務系業務のスリム化を実現!
子ども達と寄り添うという「本来の仕事」に注力する時間が増えました。

インダビューに答える成瀬禎先生

中津川市立神坂小学校は、岐阜県の旧中山道馬篭宿近くに立地する小規模校です。同じ敷地内の神坂幼稚園、神坂中学校との連携による一貫した少人数指導と、中津川市のICT支援による充実した教育環境を特徴とされています。同校で中心となってICT活用の取り組みを進めている成瀬禎先生に、「てれたっち」の導入とその成果、将来のヴィジョンなどについて伺いました。

白地図を使った国名当てクイズで楽しみながら学ぶ社会科

充実したIT環境で授業を行われていると伺っています。

成瀬先生私の担当する6年生の教室には専用の大型ディスプレイ、書画カメラが設置され、デジタル教科書も一通りそろっています。また、有線/無線LANの導入も開始されており、タブレットの活用も進んでいます。「てれたっち」は本教室専用として導入されたものなので、気兼ねなくいつでも、幅広い教科で活用しています。特に、社会、国語、算数、書写などで使いますね。社会では白地図への書き込み、算数は図形の切り分け、また、書写では児童の作品を書画カメラに取り込み、画面上で朱入れの指導を行っています。国語では「てれたっち」白板ソフトの記録機能が漢字の書き順を教えるのに効果を発揮しています。単なる書き順の記録や再生だけでなく、途中で再生を止め、トメ、ハライ、ハネ等も画面に書き込みながらわかりやすく教えることができます。

社会の授業では世界地図の白地図を使い、クイズを取り入れた授業をされていましたね。

成瀬先生国名当ての課題をクイズ形式で行っています。「てれたっち」があれば、画面上の白地図にタッチペンで書き込んだり、消去したり、すべて一瞬でできるのです。児童に自分の考えを書き込ませて、それを保存して次の授業で振り返りとして見せることもしています。書き込み、保存、消去と一連の流れがテキパキとこなせ、次々とバトンタッチして皆で書き込みできますから、テンポよく授業が進みます。

<「てれたっち」を使った白地図の国名当てクイズ>
(1)「てれたっち」付属の白板ソフトで白地図を表示。児童が知っている国の名前を回答し、成瀬先生が白地図の余白に書き込む。

(2)児童がタッチペンを手に、ランダムに書き込まれた国名をドラッグ&ドロップ。地図上の正しい場所に移動させる。

画面上に書き込んで、動かすことで鮮烈な印象が記憶に刻まれます

「てれたっち」の学習効果について考えをお聞かせください。

成瀬先生「てれたっち」は画面上に書けるというのが非常によい点で、さらに、書いたものを画面の中で動かせる、というのが素晴らしいですね。「てれたっち」のおかげで児童たちは授業により積極的になると感じています。例えば社会では、今まで白地図のプリントを全員に配って、各々に書き込みさせていました。しかし、それでは「一人の世界」で完結してしまい、学びを共有しているという実感がわきません。「てれたっち」があれば、クラス全員が注目している中で、前に出て自分の考えを画面に書き込むことができます。また、ほかの人の意見を目の当たりにすることで、自分の意見も生まれます。さらに書いたものを動かせば、その軌跡が目に残り、印象がより鮮烈に記憶に刻まれます。教科を選ばず、「てれたっち」は視覚的に物事を印象付けるのに非常に有効です。

選択肢が増えた結果、子ども達にとってベストな教え方を選べるようになりました

「てれたっち」を導入されて、先生方の業務はどのように変わりましたか。

成瀬先生教材作成の手間を減らすことができました。以前は授業で使う資料や教材を事前に紙で作成していましたが、それには毎回1時間ほどかかっていました。例えば、「次の選択肢の中から答えを選んでみよう」という問題を出す時には、回答の選択肢を模造紙や拡大コピーで作成したり、全員分をプリントして配ったり。今は「てれたっち」を書画カメラと連携させ、ディスプレイ上にそのまま教材や資料を表示しています。これで準備の手間は激減しました。「てれたっち」を使った授業は児童も楽しみにしており、休み時間に率先してパソコンを起動して、画面の反応をチェックするなどの準備をしてくれます。

そのほか、「てれたっち」による効果などがありましたら教えてください。

成瀬先生ペーパレス効果にも目覚しいものがありますね。プリントを大量に刷ったり、一度しか使えない紙の教材を使い捨てにしたりというのは、環境配慮の今の時代には合いませんよね。紙の教材は、普段から常に身近に置いて参照してほしいものに絞って活用しています。それ以外は「てれたっち」を使うことが多くなりました。とはいえ「てれたっち」も、書き込みした内容などはきちんと保存しています。次回の授業で振り返りに使えますから。また、黒板にはその日の学びの履歴がすべて残るように板書しています。昔は黒板と紙だけでしたが、このようにツールが増えることで選択肢が増え、子ども達にとってよりよい教え方を選べるようになりました。

インターネットも存分に活用されているとお伺いしました。

成瀬先生電子化とLAN環境の整備のおかげで、教材選択の幅も広がっています。公的機関をはじめ様々な団体・企業が信頼できる優れた教材をインターネット上で提供していますから、それらを存分に活用しています。「てれたっち」は電子化された教材に最適です。ただ視聴するだけでなく、書き込んだり、保存したり、これらの教材をよりよく使うために活かしています。

授業準備時間のスリム化で生まれた時間を子ども達に寄り添う時間に使い、教員本来の業務にやりがいを見出す

今後、「てれたっち」を使ってみたい教科などはありますか。

成瀬先生体育での活用を考えています。縄跳びや跳び箱などで、児童のそれぞれの実技を動画に撮り、立ち位置などをタッチペンで印を付けて示してあげたいですね。手をつく位置、ジャンプする位置、そのタイミングなどを示してあげたらとてもわかりやすいでしょう。自分のフォームは友だちと比べてどうなのか、画面上で見ると客観視できますよね。私が重視しているのは、ただ話して聞かせるだけでなく、本人に気付かせることです。そこに至るためのポイントをわかりやすく示せる「てれたっち」は、極めて有効なツールだと思います。

成瀬禎先生

「てれたっち」に期待することなどがありましたらお聞かせください。

成瀬先生今、教育の現場では業務のスリム化が推進されています。しかし、ただ単に勤務時間の短縮を目指せばよいとは私は考えていません。その目的は、教員が「本来の業務」にあたる時間を増やすこと。本来の業務とは、子ども達の学力を伸ばすことはもちろん、一緒に悩んだり、話を聞いたり、考えたりといった、児童一人ひとりに寄り添うことです。そのために、授業の準備や事務的な業務はできるだけ効率化したいというのが、私の目指すスリム化です。こうした中、ICTの力で改善できることはたくさんあります。「てれたっち」には、現場の改善、働き方の改革への貢献も大いに期待しています。

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導入学校概要

中津川市立神坂小学校
学校
中津川市立神坂みさか小学校
所在地
岐阜県中津川市
開校
1873年
取材にご協力
いただいた先生
中津川市立神坂小学校 成瀬禎先生
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